宝塚歌劇団のスターを生み出した新旧すみれ寮の今昔話

宝塚コラム

もっと昔のすみれ寮

旧・すみれ寮以前には木造のすみれ寮があり、その当時は「隙間風に悩まされてとても寒かった」とOGさんが語られたのを記憶しています。

 

↓↓現在受験スクール「トップハット」を主催する54期生のみさとけいさん

みさとけいさんの音楽学校時代は木造だったんですね〜。

 




 

新・すみれ寮

新しい現在のすみれ寮は2015年3月に完成。

ファミリーランドの空地を利用して造られた宝塚ガーデンフィールズが閉園になり、その跡地に建てられました。

今も音楽学校の予科・本科生と歌劇団の下級生が利用しているそうです。

ちなみにトップスターさんも???と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、宝塚歌劇団入団後は一人暮らしも認められているので、下級生は希望すれば入寮できますが、ある程度の学年になると退寮されます。

・・・という訳で、トップスターさんクラスはすみれ寮にいらっしゃらないと考えていいと思います。

 

寮費は月額15,000円(音楽学校公式サイト参照)、以前の7,000円の倍以上ですが、綺麗な新しい建物ですからこれでもそれほど高くはないでしょうね。

新すみれ寮にはエアウィーヴ?

 

この度、宝塚歌劇団員及び宝塚音楽学校の生徒たちが暮らす「すみれ寮」の全室に、エアウィーヴ四季布団を導入致しました。夢の舞台へ挑み続けるタカラジェンヌの睡眠を、エアウィーヴがサポートします。

(出典:http://prtimes.jp/

2015年4月20日からエアウィーヴの宝塚版CMが流れていましたが、なるほど!そういうことだった! と後になってわかりました。

実は私もエアウィーヴ愛用者ですが、腰や背中への負担が軽くて気に入っています。

人にもよるかもしれませんが、体を酷使する(特に下級生は新人公演もありますから)タカラジェンヌにエアウィーヴは向いているかもしれません。

すみれ寮も設備が非常に良くなっているのですね。

↓↓エアウィーヴCM
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東京公演中は?

2003年頃までは東京公演に出演中の生徒さんが利用できる「すみれ会館」がありました。

「すみれ会館」は日比谷線&JRの恵比寿にあり、そこを利用する生徒さんが多数。

それ以外は通勤できる圏内に実家があれば実家、または親戚の家から通うのが原則でしたが、スターさん(特に退団公演中のトップスターさんなど)はホテルを利用される場合もありました。

11時門限で夜はアルバイトさんが受付にずっといる、という女性ばかりの劇団だからこその見守りもあったそうです。

今は「すみれ会館」はなくなり、宝塚歌劇団が借り上げているマンションを公演期間中は利用されているようです。

場所も全く違う所です。

 

番外・震災の日のすみれ寮

1995年1月17日。宝塚大劇場はもちろん、宝塚市内も阪神淡路大震災で被災したことはご存知かと思います。

その日、被災した生徒さん達は旧・すみれ寮に集まり、すみれ寮もまたライフラインも確保できない状況ながら皆で頑張って過ごされたそうです。

このお話は45期生で当時、専科生だった岸 香織(きし かおり)さんが、退団後に執筆・出版されたエッセイ『虹色の記憶 タカラヅカわたしの歩んだ40年』『妖精たちの舞台ウラ』で読みました。

この本にはすみれ寮での生活についても書かれていたように記憶しています。

 


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虹色の記憶 タカラヅカわたしの歩んだ40年

 




 


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タカラヅカ妖精たちの舞台ウラ

 

岸 香織さんは在団当時から文才のある生徒さんで、雑誌『歌劇』に「聞いて頂戴こんな話」という連載コーナーを持っていましたが、これが面白くて面白くて毎月『歌劇』を購入すると真っ先に読んでいました。

 


静かな住宅街の中にポツンとあった旧・すみれ寮。

管理人・すみれ子も先日旧・すみれ寮の近くを通ったので、懐かしくなってしまいました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

↓↓1.すみれ寮とは?/すみれ寮に入寮するには?/旧すみれ寮の生活

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