宝塚・小池修一郎、ロミオとジュリエット、エリザベートの演出家とは?

宝塚コラム

小池修一郎の宝塚での主な作品

小池修一郎氏は1977年、宝塚歌劇団に演出助手として就職

演出助手時代はショー作品の補佐にあたる機会が多くありながらも、作・演出家としてのデビュー作は1986年の宝塚バウホール公演『ヴァレンチノ〜愛の彷徨〜でした。

それ以降も芝居(ミュージカル)作家として活躍します。

 

1989年・月組 天使の微笑・悪魔の涙』 (※1) *大劇場デビュー作品
1991年・雪組 華麗なるギャツビー
1992年・月組 PUCK』 (※2)
1995年・雪組 JFK
1996年・雪組 エリザベート -愛と死の輪舞-』 (※3) *潤色・演出
1998年・宙組 エスクカリバー-美しき騎士たち-
2003年・月組 薔薇の封印 -バンパイア・レクイエム-
2006年・宙組 NEVER SAY GOODBYE
2008年・星組 スカーレット・ピンパーネル(※4) *潤色・演出
2009年・花組 太王四神記
2011年・雪組 ロミオとジュリエット』 (※5) *潤色・演出
2011年・星組 オーシャンズ11(※6)
2012年・宙組 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA
2014年・星組 眠らない男 -ナポレオン・愛と栄光の涯に-』 (※7)
2015年・月組 1789 -バスティーユの恋人たち-(※8) *潤色・演出
2016年・雪組 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(※9)
2017年・月組 ALL FOR ONE 〜ダルタニアンと太陽王〜 予定

 




 

↓↓宝塚歌劇団に入るきっかけを語る小池氏

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演出助手時代を経て、上記作品も含め宝塚大劇場、東京宝塚劇場上演作では201年3月までに25作品宝塚バウホール上演作品は10作品を手がけています。



 

また、その他の劇場(梅田劇術劇場シアタードラマシティ、日本青年館、日生劇場)のみで上演された作品は以下の通り。

2006年・花組 MIND TRAVELLER -記憶の旅人-』
2008年・月組 グレート・ギャツビー
2011年・宙組 ヴァレンチノ

 

(※1) 大劇場デビュー作である『天使の微笑・悪魔の涙』はゲーテの名作『ファウスト 第一部』を大胆にアレンジした作品です。

これ以降もフィッツジェラルドの小説『華麗なるギャツビー』、シェイクスピア作『夏の夜の夢』を『PUCK』として舞台化、韓国の人気ドラマ『太王四神記』、映画『カサブランカ』の世界初のミュージカル化など原作のある作品を宝塚らしいミュージカルとした作品が多数あります。

(※2) 2014年、月組で再演。
(※3) 2016年に初演から20周年、通算上演回数1000回を超えた、宝塚の名作かつヒット作。

エリザベート』は日本では宝塚以外に東宝でも上演され、東宝版も人気を博していますが、これも小池氏の潤色・演出力があってこそだと言っていいでしょう。

1996年・雪組初演以降は・・・

  • 1996年・星組
  • 1998年・宙組
  • 2002年・花組
  • 2005年・月組
  • 2007年・雪組
  • 2009年・月組
  • 2014年・花組
  • 2016年・宙組

以上のように再演されています。

(※4) 2008年星組、2010年月組で再演、そして2017年に3度目の上演中の『スカーレット・ピンパーネル』もF・ワイルドホーン氏の作品としてニューヨークをはじめ世界でヒットした作品。

これを小池氏の潤色・演出で見事に成功させました。

(※5)  『ロミオとジュリエット』の宝塚での初演は正確には2010年・星組・梅田芸術劇場。その後同じく星組で博多座でも上演されて、大劇場向けにブラッシュアップして、

  • 2011年・雪組
  • 2012年・月組
  • 2013年・星組

宝塚大劇場、東京宝塚劇場で上演されました。

(※6)  2001年のアメリカ映画の舞台化。

この上演にさきだって配給会社であるワーナー・ブラダースに版権の承諾をとりつけるため連絡をとるが、それと同時並行で稽古がすすんでも回答がなくハラハラとしたと後に小池氏がタカラヅカ・スカイ・ステージ番組内で語っていました。

2013年・花組で再演

(※7) フランスの英雄、ナポレオンの生涯を描いた小池氏のオリジナル作品。
宝塚歌劇誕生100周年の目玉作品。作曲は『ロミオとジュリエット』のジェラール・プレスギュルヴィック氏が担当
(※8) 1789 -バスティーユの恋人たち-』は2012年にフランスで初演された。フレンチ・ロック・ミュージカル作品
(※9) 和月伸宏氏による漫画の舞台化。アニメ化・実写映画化などされていましたが、長編漫画にもかかわらず非常にまとまりよい舞台となっていました。

 

↓↓3. 小池修一郞のその他の作品

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