宝塚・小池修一郎、ロミオとジュリエット、エリザベートの演出家とは?

宝塚コラム

小池修一郎の舞台以外の演出

演出家の仕事は舞台、映画、TVだけではないのですね。

小池氏は以下の演出にも携わっています。

2007年 世界陸上選手権
開会式・閉会式の総合演出
2006年- 2009年 サンリオピューロランド
『ハローキティのくるみ割り人形』
脚本・演出・作詞
2009年 – 2013年 サンリオピューロランド
『ハローキティとオズの魔法の国』
作・演出
2013年4月20日 – サンリオピューロランド
『不思議の国のハローキティ』
脚本・演出

 

宝塚とサンリオはHello Kittyのコラボ商品を制作している関係性もありますが、サンリオピューロランドで上演されているピューロランドミュージカルが小池先生の作品だったとは驚きです。

 




 

↓↓ ハローキティとオズの魔法の国

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小池修一郞の受賞歴

小池修一郞氏は、2014年に紫綬褒章を受章しています。

その他にも・・・

1991年 第17回菊田一夫演劇賞・演劇賞 『華麗なるギャツビー』
の脚本・演出に対して
2000年 第41回毎日芸術賞・千田是也賞 『エリザベート』
の演出に対して
2007年 平成18年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞 『NEVER SAY GOODBYE』の業績に対して
2010年 第35回菊田一夫演劇賞・大賞 『エリザベート -愛と死の輪舞-』『太王四神記 Ver.Ⅱ』『カサブランカ』『キャバレー』の脚本・演出に対して

 

↑↑上記以外にも作品のスタッフの一員としての受賞も含めるともっと多くの受賞機会があったはずです。

それだけ宝塚のみならず、日本のミュージカル界での活躍が大きい
証といえるでしょう。

 




 

小池修一郞ファン

ミュージカル好きにも、宝塚ファン、東宝ミュージカルファンといったファのカテゴリがありますね。

それとは別に『エリザベート』ファンという作品自体のファンであり、上演が宝塚であっても、東宝であってもとにかく『エリザベート』が好きというファンもいます。

そして・・・

小池修一郞ファンという小池氏が潤色、あるいは脚本を執筆、演出した作品を追っかけて観劇したいというファンがいるのをご存じでしょうか?

といっても、管理人・すみれ子の周囲に数人いるのを知っているだけです。

しかし世の中には相当数の小池修一郞ファンがいてもおかしくないと考えています。

良くも悪くも・・・

ここまで宝塚の世界に海外ミュージカルが浸透した功績は、小池先生の力が大きいでしょう。

そしてそれらがすべてヒットして来た理由は、小池氏は「宝塚」がいかなる世界なのかをその美学を熟知して、ファン層の心理をつかむことができる演出家です。

そして同じ作品を外部で上演する時、よりリアリティのある演出で宝塚独自のスタイルはとりはらうことがきちんと計算されています。

それゆえに小池修一郞ファンとして彼の演出作品を追っていくと、同じ作品であっても、見せる角度、深さの違う舞台を味わうことのです。

 




 

まとめ

初演の『スカーレット・ピンパーネル』を観劇した後、作品の素晴らしさにどっぷりとはまり何度も観劇しました。

その時に「小池修一郞さんってどんな人だろう?」と思っていたら、偶然テレビで何かの作品の制作発表を見る機会がありました。

視線を下にして黙々と、しかし理路整然にしゃべりる小池先生の姿に「この人ってオタク?」と思ったものでした。

ある意味、オタク。

そしてだからこそとことん作品の細部までこだわった綿密でスキのない作品を生み出すのだろうと思います。

宝塚の生徒さんの間で小池先生の厳しさは有名で、小池作品になると生徒さん達がピリピリしているという話を耳にしたことがあります。

しかし、それは作品への愛、この生徒ならばもっとできるはず、また観客に喜んでほしいという、すべて愛の想いから来るのではないか・・・

すみれ子はそう考えています。

記事の冒頭の「紅ゆずるは面白いだけではなく、貫禄が出たなどの発言も、生徒一人一人を見守りながら、今トップに就いた星組・紅ゆずる(くれないゆずる)さんへの最高の褒め言葉のように受け止められました。

今年(2017)年は『ALL FOR ONE 〜ダルタニアンと太陽王〜』といダルタニアンとルイ14世を主人公にした新作が月組で上演される予定です。

宝塚の世界は夢見るように大好きですが、いかに生徒さんが力量を発揮しようとも、その源となる脚本があれれ・・・では宝塚ファンとしては悲しいものです。

小池先生にはまだまだ今のスタンスでファンを舞台に釘付けにする作品を手がけていったほしいものです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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