ヴァルプルギスの夜
魔女たちにさらわれた娘を、青年が追いかけ魔女達の宴に迷い込む。
そんなストーリー仕立ての場面です。
魔女の女王が組長の寿つかさ(ことぶきつかさ)さん、青年は真風涼帆(まかぜすずほ)さん、娘が実咲凜音(みさきりおん)さん。
スッシーさん(寿)の魔女が美しくて一瞬誰かわからなかったぐらいで良い似合っていらっしゃいました。
魔女や魔法使いが登場しますが、黒の衣装に黒と白が半分ずつというカツラという、若干妖精ちっくな魔法使いたち。
ここでも宙組のダンスアンサンブルが光っています。
使われている楽曲はムソルグスキーの「禿山の一夜」。これは宝塚のショーでよく使われている曲ですが、ディズニーの「ファンタジア」にも登場する曲で馴染みあり、若央りささんの振り付けも面白いです。
↓↓「禿山の一夜」
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=0r_-yanhzS4″/]
エン・シエロ
エン・シエロ(encierro)はスペイン語。
牡牛の群れの前を人間が走ることを意味しますが、日本語に訳すと牛追いの意味になるようです。
牛と人間とのまさに命がけの祭りです。
ラストには若者Sの朝夏まなとさんと牛Sに扮した蒼羽りく(あおはねりく)さんの一騎打ちになりますが、りくちゃん(蒼羽)の荒々しさとダイナミックさは半端なく、野獣のエネルギーを感じました。
とても芝居『王妃の館』でクレヨンを演じていたとは思えず、まだ魅力の可能性のある人だと思います。
ここではダンスシーンで →Pia-no-jaC← と書いてピアノジャックと読む、インストゥルメンタルユニットの曲が使用されています。
「牛追い祭り」というテーマにぴったりの選曲、そしてAYAKOさん振り付けともマッチして息を飲むような場面になっていました。
↓↓→Pia-no-jaC← の原曲
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=GEcJW4viMaE”/]
Be Mine(俺のものになれ)
この場面はもうアイドル集結的なイケメン祭り?
愛月ひかる(あいづきひかる)さんをメインに、宙組若手スターが客席を虜にするような男役色香を満載で歌います。
澄輝さやと(すみきさやと)さん、スラッとした長身に上級生らしい大人感を醸し出しています。
風馬翔(ふうまかける)さんは『王妃の館』のショーシーンで一曲披露し、歌唱力とアピール力のある人と確信しましたが、ここでもかけるさん(風馬)らし個性が光ます。
春瀬央季(はるせおうき)さんは、元・月組トップスターの瀬奈じゅんさん似?
留依蒔世(るいまきせ)さん、瑠風輝(るかぜひかる)さんのお二人は長身宙組イケメンズの中でもさらに長身傾向、加えて歌える若手スターなのでこれからが楽しみですね。
センターを務める愛ちゃん(愛月)は、大人な男役になってきました。そして以前気になっていたおかしなクセのある歌い方も改善されて(?)、聴けるようになってきたと思います。
↓↓INFINITE「BeMine」
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=khe3qJEWIeU”/]
宙組イケメンズ! 韓流にも負けない格好良さでした!
YOSAKOI!ソーラン
これは圧巻の一言です!
日本人だからこそ感じ取ることができる世界観があります。
そして今という時代にもピッタリな音楽アレンジや衣装。
そして宙組生が届けてくれる「熱」は日本人魂のDNAを呼び覚ましてくれる感覚です。
まず客席後方からなだれ込むように入ってくる生徒さんの客席降りにびっくり!
度肝を抜かれるように始まる構成にも
やられた〜〜〜! と思いますね。
衣装は赤地のロングベスト的な形ですが、背面に大きく龍が描かれています。
このロングベストの裾が生徒さんが回るとクルッと揺れる
またクルッと回ると舞台全面に龍が並んだかと思うと、瞬時に舞台が赤に覆われる。
衣装と動きが計算され尽くしたかのように美しくもあります。
↓↓YOSAKOIソーランの衣装はこんな感じです。
(出典:https://twitter.com/)
二度目の客席降りがあるので、間近で出演者とコミュニケーションをとるも良しですが、舞台全体のフォーメーションを2階席で楽しむのも良し、という場面ですね。
みりおん(実咲)が娘役を引き連れて踊りシーンでは、かって見たことのないみりおんの男前なキリッとした姿を見ることができます。
まぁ様センターで、男役達を引き連れると血がふつふつとわいてっくるような宙組らしい熱いアンサンブル!
盛り上がる中詰でした。
誇りと野心の大地
誇りを求める若者達と野心を求める若者達が対決。
誇り代表の誇りSが朝夏まなとさん。
野心代表、野心Sが真風涼帆さん、そして実咲凜音さんが女神S。
宝塚のショーではお決まりのごとく登場する、二つのグループが対立して一方のリーダーを倒す、そしてそこから融和が生まれ再生するというストーリー仕立てになっています。
歌とダンスで表現されるこういったストーリー仕立ての場面は、私的にはさすがにアンサンブルの宙組と言われるだけの見応えがありました。
数分のシーンの中で人の心の葛藤や喜びといった様々な感情も表現されています。
一度倒された誇りSは大地の神として蘇ってくるシーンは、レーザー光線が使用されてとても美しい演出になっていますね。
↓↓3. フィナーレ / まとめ
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