宝塚トップ娘不在のメリット
↑↑にも書いた通り、
宝塚は男役至上主義の美学の上で成り立っています。
そしてトップスターがその頂点にいるわけです。
トップスターが演じる男役（男役像）を引き立てることが、
トップ娘役（相手役）の最大の仕事であり、
娘役が主役である作品は「ない」と言って過言でないでしょう。
だからトップ娘役には、トップスターがストレスなく歌い、踊り、演じることができる実力、
そしてトップスターと並びの良いビジュアル、
望み、期待される要素はとても多いです。
過去のトップ娘役不在については前述以外にも、
管理人・すみれ子が知る範囲で宝塚の歴史を遡ると、
『バレンシアの熱い花』初演の頃（『ベルばら』初演より数年後ぐらいですね）、
トップスターは必ず存在したものの、
それすらもダブルトップスターとして、
一つの組に二人のトップが存在していたり（花組時代の榛名由梨＆安奈淳など）
今ほど確固たるピラミッドが構成されていたわけではなく、
娘役に至っては作品毎にフレキシブルに登用されていました。
それで作品がより魅力的になるならば、
それで良し！という考え方もあるでしょう。
もう一つメリットといえば・・・
男の友情を描いた作品などでは、
今までにも「これではトップ娘いらないのでは？」という作品ありましたよね。
現在の宙組トップコンビで言えば・・・
昨年の全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ』は、
トップ娘に実咲凜音というすごい娘役がいるのに使い方が勿体無い・・・
と思いました。
もう朝夏まなと＆真風涼帆男役コンビでいいのじゃない？
↓↓『メランコリック・ジゴロ』の朝夏まなとさん＆真風涼帆さん
（出典：宙の上の宙、星の上の星）
これも見応えがあるぞ！ とも思ったものです。
男役のコンビ！
（もっとも宝塚なのでBL作品はちょっと・・・ですが）
今の宙組なら、面白いのではないかという妄想をしています。
トップ娘役を固定するメリット
トップ娘役をできるだけ固定するメリットもあります。
今の雪組トップコンビ・早霧せいな（さぎりせいな）さん＆咲妃みゆ（さきひみゆ）さんは、
ファンから「チギみゆ」と呼ばれ、
このコンビのファンという方もいらっしゃいます。
チギさん（早霧）とみゆさん（咲妃）さんの二人が作り上げる世界感を楽しめるということなのでしょう。
そういうコンビ萌えもありですね。
↓↓『伯爵令嬢』のチギみゆ
（出典：http://p.twipple.jp/）
先般退団した星組のトップコンビ・北翔海莉（ほくしょうかいり）さんと妃海風（ひなみふう）さんも、
「みちふう」と呼ばれ愛されたコンビでした。
ふうちゃん（妃海）の「みちこさん（北翔）に着いていきます」的な姿勢も
とても微笑ましいものでしたね。
↓↓『ガイズ・アンド・ドールズ』
コンビを組んでいると、
阿吽の呼吸で芝居を作りやすくなるメリットもあります。
まぁ、逆に馴れ合いに成る？と考えたくなりますが、
宝塚のトップコンビはストイックに「新鮮な魅力」を目指しているので、
それは「ない」と否定したいものです。
↓↓3. トップ娘役不在の最大のデメリット
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