『シトラスの風-Sunrise-』観劇感想、祝宙組東京公演&お披露目、OG観劇会情報!

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『シトラスの風 -Sunrise-』のまとめ

月組公演『BADDY』の革新的なスタイルとは真逆に、レビュー作家の大御所・岡田先生の『シトラスの風 -Sunrise-』は、宝塚の正統派とも言えるオーソドックスな構成と演出でした。

これは記事の冒頭にも書きましたね。

二作とも観劇したファンとしては、革新と正統派の両端に位置する作品を観劇した訳です。

だから岡田先生って古臭くない?

『シトラスの風 -Sunrise-』に対して最初に抱いた感想でした。

 

そんな時・・・

以下の記事を読んで、岡田先生も過去には革新的な冒険を試みながら宝塚のレビューをここまで作って来られたこと。

そして岡田先生には、岡田先生の作る世界観があること。

 

 

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それらを知って、『シトラスの風 -Sunrise- 』は新たな時代への架け橋となる作品なのだと考えるようになりました。

「プロローグ」や「明日へのエナジー」をはじめとする、色褪せない名場面。

これはいつまでも語り継がれ伝統として残るべき。

 

でも・・・

専科・星条海斗さんが卒業公演であることが関わるのかもしれませんが、銀橋を一人のスターが歌いながら通過するという単純な構成が多用されているのは、どうなんでしょう?

卒業するスターさんへの配慮という愛情は必要。

しかし、一見の観客にとっては「???」なだけではないのか?

 

 岡田流は、宝塚のイメージを壊さないオーソドックスなスタイル。岡田氏は「5世代にもわたる広いファンに加え、海外からも観劇にいらっしゃる。マンネリズムでやっているつもりはないが、私は幅広い層に受け入れられるよう意識しています。お客様を裏切ることはできない。この年で斬新なこともできないですが(笑い)」と、上田氏の演出に対して、あくまで“正道”を強調する。確かに、「BADDY」は「こんなタカラジェンヌ、見たくない」という“邪道”との批判もあり、万人受けというわけではない。

(出典:スポーツ報知 2018/5/2

 

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『BADDY』を邪道と評価し、オーソドックスを求めるファンもいる。

でも岡田先生の全盛期には、EXILEをはじめとするパフォーマンス集団というものはなかった・・・。

今や日常的にTVでパフォーマンスに触れている人達も、たくさん宝塚歌劇を観劇に来ています。

そういう中で、宝塚の伝統と革新がどう融合して、宝塚ならではのレビューを観客の納得ゆく作品に作り上げて行くのだろう?

 

そんなこともちらほら頭に浮かぶ宙組『シトラスの風 -Sunrise-』観劇でした。

 

この記事は、いろいろ考えすぎてまとまりなく、今思いつくことを並べて書いてしまいました。

読みにくい点も多々あると思いますが、どうぞご容赦を!

 

あれこれ・・・

なんだかんだと言っても、宙組を追っかけて東京宝塚劇場まで観劇に行く予定です。

 

まずは宙組生のみなさんが千秋楽まで無事に舞台を務められることを祈っています。

 

 

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↓↓ 宙組OGさんの『シトラスの風』観劇会@東京宝塚劇場

コメント

  1. すみれ子 より:

    うみひこさん

    ご訪問とコメントをありがうございます。
    ご指摘いただいた点は即改めますね。
    (アップ前にかなりチェックをするのですが、誤字脱字や間違いをご指摘いただき、本当にありがたいです。)

    岡田先生の作品に対するお考え、おっしゃる通りのことを私も思っています。
    これは「ベルばら」の植田先生にも通じることですが、作家には旬というものがあり、それをすぎるとマンネリして「今」という時代の風をつかめなくなると考えています。
    若手の作家さんが、宝塚の歴史を正しく認識して、若手だからの風を吹き込んで行くのは大切で、そういう意味で上田久美子先生の『BADDY』は賛否両論あったとしても、佳作だったと思いました。

    またのご訪問やコメント、お待ちしています。
    これからもよろしくお願いいたします。

    • うみひこ より:

      すみれ子さん
      先ほど宙組東京公演を当日券B席最後列で知人と観劇し、帰りの電車の中です。(昼休みに歩いて日比谷に当日券買いに行ける。)

      シトラスの風、やっぱり自分はツボにはまりませんでした。組子さん達が頑張ってることはわかる。でもいつも通りの決まったパターンを予想通りの安直な展開で見させられているかんじ。また全体のストーリーや主張がわからなかった。(そもそも無いのかも)
      しかしながら、思いっきり拍手している人もいたので、こういう演出が受ける人は一定数いそうです。

      とまあ偉そうに文句言ってますが、じゃあお前が演出やれんのか?と言われても当然出来ません。 観劇させていただいている自分の立場を思い出し、謙虚さを取り戻します。はい。

      • すみれ子 より:

        うみひこさん

        コメントをありがとうございます。
        率直なご感想を聞かせていただき嬉しいです。

        実は私・・・
        宙組公演は大劇場で観劇しましたが『天は赤い河のほとり』は、まだ感想を整理して書きやすかったのですが、『シトラスの風』はおっしゃる通り「何を訴えたいのか」が全くわからず感想もずっと書きかけたままでした。
        東京公演の初日にあたって、とりあえず書き終え公開させていただきました。

        記事では結局書かなかったのですが、
        「宙組20周年」という企画ありきで、宙組の代表作と言われる『シトラスの風』の再演が決まったことは安易に想像できます。
        当然ながら岡田敬二先生を起用。
        しかし20年の年月の中で、すでに岡田先生のショー作家さんとしての感性は「今」という時代にマッチしなくなっていたように思います。
        記事とは若干違うことを書いているかもしれませんが、これが正直な考えです。

        ほんと・・偉そうというのは私も同じ(汗)。
        作・演出なんて私にはできないですからね〜。
        でも観客には作品を観て、評価する権利はあると思いますよ〜ー!

        逆に、岡田ワールドがぴったりはまる観客もいるだろうし、お客さん一人一人観劇の感想は違うはずです。
        「観劇させていただいている立場」だからこと、高いチケット代をお支払いしているのだからこそ、うみひこさんのような率直なご意見をいただけると私はとても嬉しいです。

        生徒さんが頑張っている。だからあまり辛口をブログに書きたくない・・・と思っているのですが、作品に関しては宙組生の魅力を引き出せる作品であった欲しかったです。

        (長くなってしまい申し訳ありません)

        私も場面としては「明日へのエネジー」は勝手に後世に残るべき名場面!なんて思ってます。
        でも・・・あとはxあ・・(ため息)

  2. うみひこ より:

    すみれ子さん
    自分はまだ宙組公演を観れていませんが、岡田先生のロマンティックレビューはちょっと苦手です。ゆるーい甘ったるーい感がずっと続くところが。自分はダサくてもわかりやすく、メリハリがあるショーを好みます。齋藤吉正先生や野口幸作先生の作品が好きです。

    ある芸歴の長い人気タレントがコメントで「自分の芸風を時代に合うように少しずつ変えている。」というのがありました。進化論のダーウィンの名言「変化する者だけが生き残る」に似た話ですが、正鵠を射ていると思います。

    ところで記事の1ページ中断にある、
    「昨年(2007年)の『グランド・ホテル』再演時も…」
    って、2017年の書き間違いでは?
    (実はこれが言いたかった。)
    ではでは。

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