宙組全国ツアー『バレンシアの熱い花』開幕、凱旋公演の朝夏まなと!次期トップ娘役は?

宙組

『バレンシアの熱い花』ポイントと感想

1976年に月組で上演された柴田侑宏先生の作品。

以後、1979年に同じく月組、2007年に宙組宝塚大劇場、東京宝塚劇場、全国ツアーで再演され、約9年ぶりの再演。

私は1976年、1979年月組版は観ていたのですが、それから約40年が経過。

演出も中村暁先生が担当され、おそらく今回の再演は時代に見合った演出になっているのだろう・・・と想像して楽しみにしていました。

 

↓↓2007年宙組・大和悠河さん
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(出典:気まぐれ日記

 

↑残念ながらこの『バレンシアの熱い花』は観ていないです。

 




 

主人公のフェルナンド(朝夏)は、領主であった父を殺され、ロドリーゴ(澄輝 さやと)、ラモン(真風 涼帆)、仲間と共に復讐を果たす、というのが物語の主軸ですが、酒場の女・イザベラ(伶美 うらら)と恋に落ち、婚約者・マルガリータ(星風 まどか)を裏切ることもできず悩み苦しむ・・・宝塚の作品に不可欠な恋愛も描かれています。

朝夏まなとさんと絡む、伶美 うららさん、星風 まどかがそれぞれの持ち味を生かせそうな配役になっている点も観劇のポイントですね。

・・・そんなことを考えていたら、実咲凜音さん退団後は、伶美 うららさんがトップ娘役で大人な女性、準トップ娘役的に星風 まどかさんが清楚な娘役というスタイルもありなのではないか?という妄想に走ってしまいました。

まぁ、それはないと思いますが、そろそろ次期宙組トップ娘役の発表もしてほしいものです。

さて、舞台の話に戻すと・・・

作品冒頭のスパニッシュは初演で主演した榛名 由梨(はるな ゆり)さんの舞台の記憶が蘇ってきそうでしたが、朝夏まなと&伶美うららのダンスはオープニングから切れよし、麗しで見入ってしまいました。

ダンサー・朝夏まなと! 何を踊っても素敵すぎです!

そして、大人の魅力で美しい、伶美 うらら! 何をしても美しすぎです!

星風まどかさんも何を歌わせても上手すぎ! フェルディナンドが自分に心を向けてくれるのを待つのもどこか可愛らしい魅力です。

 

朝夏まなと

復讐の燃える青年役。今までのまぁ様が演じてきた役柄にはなかった様に記憶しています。

まぁ様と言えば、爽やかさがマッチする人のイメージが私の中では強いですが、7月から10月中旬(お稽古期間を含めると6月から?)『エリザベート』の黄泉の帝王トートを演じてきたことも手伝って、熱い復讐の炎を内に秘めつつ、スペインの香りがする男役の色香もあり、余裕のフェルナンドという印象が残りました。

 




 

真風涼帆

真風さん演じるフェルナンドは妹・ローラを殺され、フェルナンドの仲間になる酒場の歌手。

これもまた濃い男役! 星組時代の真風さんを思い出してしまいました。やはり『エリザベート』でフランツという抑えの芝居を経験し、演じる役の幅が広がったと思っていましたが、今回は本来の真風涼帆の魅力を発揮した感じです。

 

澄輝さやと

澄輝さやとさんのロドリーゴは許婚・ジュリア(遥羽らら)を領主に奪われて復讐心に燃える青年貴族です。

『エリザベート』のフランツ役替わりを始め、最近宙組では「きたーーーーーっ!! 澄輝さん!」と思うことが多々ありですが、今回のロドリーゴも端正で品が良く、あっきーさん(澄輝)に良く似合っています。

これからが楽しみな宙組男役の一人です。

 




 

伶美うらら

黒塗りがまた美しい伶美うららさんは、フェルナンドと身分違いの恋に落ちる、イザベラ。

フェルナンド(朝夏)とのダンスシーンは息もピタリとあって、目をみはるものがありましたが、やっぱり「歌があれれ・・・」で、それでもこの二人の美男美女カップルは、管理人・すみれ子としては惹かれるものがあります。

何度か書いたことですが、伶美うららさんの「歌があれれ・・・」は特定の音域が苦手、しかもご本人もそれをわかっていて努力をしながら向上しているものの、また結果があまりだせていないという状況です。

「苦手」と思うからこそ、それが舞台で露呈してしまうのでしょう。その部分はもっとテクニックを磨くべきです。

しかし舞台人の武器である「美貌」に加えて、清楚な役も大人な役も演じる力は持っています。

これを活かさない手はないでしょう! というのが管理人の本音であり、ここで伶美うららさんをトップ娘役にして、朝夏まなと&伶美うららコンビをもっと見せて欲しいと思いました。

 

星風まどか

まどかちゃん(星風)はフェルナンドの許婚・マルガリータ。

星風まどかさんは役者としての資質が高く、すでに研1の時から目を引く存在でした。何を演じても上手いです。今回も歌よし、芝居良しでした。

またマルガリータの清楚なイメージもまどかちゃんにぴったり当てはまっていた気もします。

今年、研3といえば、ここでトップ娘役抜擢もありかもしれません。・・・が、近年の傾向として若すぎる抜擢は後戻りできないだけに、ここは慎重にしてみてはいかが? と思いながら舞台を観ていました。逸材ゆえに焦らず大切に育てて欲しい人です。

宙組を支える人達

宙組の作品では毎回 気になる、組長の寿 つかさ(ことぶき つかさ)さんや、純矢 ちとせ(じゅんや ちとせ)さん、松風 輝(まつかぜ あきら)さんといったベテラン陣の芝居のうまさにはやっぱり唸るものがありました。

また瑠風 輝(るかぜ ひかる)さん、留依 蒔世(るい まきせ)さんなど新人公演で活躍中の若手も活躍中、目が離せませんね。

 

↓↓3.『HOT EYES!!』ポイントと感想 / ツアー日程(チケット)/まとめ

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