昨日は、KAAT神奈川芸術劇場まで専科・轟 悠(とどろき ゆう)さんと宙組さんの『双頭の鷲』千秋楽を観劇に行ってきました。
先週、神奈川芸術劇場で一部の座席が当日券として販売されることを知り、急に観劇することを決めました。
理由は・・・
宝塚バウホールはキャパが500人の小劇場。
一方、KAAT神奈川芸術劇場はキャパが約1200人と倍以上となると、おそらく舞台もバウホールより広く、芝居も変わっているかもしれないことに興味を持ったことがまず第一。
退団が決まっている、宙組トップ娘役の実咲 凜音(みさき りおん)さんと、宝塚のトップ・オブ・トップである専科の轟悠さんのコンビの芝居は、この先観ることは二度とないこと。
そして何よりも宝塚バウホールで観た舞台の素晴らしさを、再度確認したかったからです。
↓↓宝塚バウホールでの観劇感想
宙組双頭の鷲・専科轟悠&実咲凜音の耽美な愛の世界を観劇
KAAT神奈川芸術劇場
2011年に開館したそうですが、近代的な雰囲気の建物の中にあるホールでした。
階段状になった客席は前後の余裕もあり、非常に観やすいです。
また設備が新しいだけあって、宝塚バウホールと比較すると音響設備も良く、音の心地よさもあるホールでした。
立地条件も横浜駅から地下鉄「みなとみらい」線を使えば、20分ぐらいで到着。便利です。
宝塚がバウ作品を東上する際に使っていた、日本青年館と比較するとあらゆる点ではるかに優れたホールだと思いました。
↓↓KAAT神奈川芸術劇場
轟悠&実咲凜音のコンビ
宝塚バウホールの千秋楽も観劇していますが・・・
魂が徐々に近づいて、寄り添い、最後にはともに昇華するような、まさにスタニスラスと王妃としての二人には、心が揺さぶられる想いが募り、
急な遠征での観劇を決めたことを「ここまで観に来て本当に良かった」と思いました。
KAAT神奈川芸術劇場は3階まであるので、当然ながら天井が非常に高く、舞台がすっきりと見えます。
バウでは舞台と客席の距離が近く、二人のエネルギーを感じるあまり、舞台に引き込まれすぎて、それが閉塞感につながり見終えた後には疲れていたのですが、客観的に程よい距離を持って舞台に集中することができました。
この千秋楽の熱演は、管理人・すみれ子にはとても文章で書けはしない・・・。
とにかく「ものすごい芝居を宝塚で観た!」と実感しました。
轟さんはバウ公演よりかなり痩せられた印象です。
頬がげっそりこけているようで、それが一層スタニスラスの貧しさを物語っているようであり、死を決意してから毒薬をあおるまでの、やるせない絶望感をドンと感じさせるものとなっていました。
(体調面は気になることですが、舞台人として万全を尽いていらっしゃることと思っています)
芝居してるぞ!でない、何気ない動き・・・
男役として最も難しいのでしょう。
でもフッ・・・呼吸して立っているだけで
見とれました。
みりおん(実咲)も、プライドの高さと高慢な側面、女性として幸せにつつまれた生き生きとした表情、すべてを悟りスタニスラスに愛想尽かしをする苦しさをものの見事に演じ、もともと歌えて演じられる娘役ながら、ここまで成長したか!と思うものがありました。
どちらかというと、私はみりおんに対して、優等生で何でもできる娘役という思い込みがありますが、「取り乱す」芝居でもどこかにその優等生さが残っているように見えていました。
それが・・・
「王妃」としてとことん「取り乱して」いました。
魂が「王妃」になったような、そんなものがあったように感じられたのです。
↓↓ 2. 美風 舞良 / 愛月ひかる / 桜木みなと / 和希 そら
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