宝塚歌劇宙組エリザベート東京公演開幕、初演から通算1000回を超える日は

宙組

昨日、東京宝塚劇場で宙組公演『エリザベート』初日の幕が開きました。本拠地宝塚でも連日満席と好調だった『エリザベート』、東京もチケット完売で当日券に並ぶしかない・・・とファンの嬉しい嘆きの声が聞こえています。

この宙組公演『エリザベート』は9回目の再演で宝塚大劇場の初日(7月22日)が900回目の公演でした。東京宝塚公演の初日が通算945回目でいよいよ1000回目公演へのカウントダウンが始まりました。

1000回ってすごですね。それは何時?と数えてみたら・・・

10月16日の千秋楽昼の部 (11:00公演)です!

記念すべき1000回目を観劇できる皆さんは出演者の皆さんとともに宝塚の歴史に残る記録的時間を共有できるのですからとてもラッキーで幸せですね。



初日の記者会見の中で黄泉国の帝王・トートを演じる朝夏まなと(あさか まなと)さんは

「自分の意外な面が出ていると言われて、自信になっています。初演から20周年ですが、初心に帰って一から譜面を見直しています」

(yahooニュースより)

とコメントされましたが、私も宝塚大劇場で観劇した時に朝夏さんの中に今まで演じられてきた役(最近では『シェークスピア』のシェークスピア、『王家に捧ぐ歌』のラダメスなど)になかったクールな中に暖かく心の広いトート像を見つけて、まぁ様トートに釘付けでした。

まぁ様が「自分でも意外」と思われた点はどこなのでしょうね。ちょっと気になるところです。

 

またエリザベート役の実咲凜音(みさき りおん)さんは

「コーラスでパワーをもらっています」

(yahooニュースより)

とコメントされていました。コーラスの組、アンサンブルの組と言われる宙組は『エリザベート』でもその力量を発揮ですね。みりおん(実咲)はそういう存在感を感じられるからあれだけ堂々としたエリザベートを演じ、歌うことができるのかもしれません。

大劇場公演翌日に次回公演『王妃の館』での退団発表をしたみりおん。私は歴代の中でも歌、演技ともにとてもレベルの高いエリザベートだと確信しています。これから東京公演千秋楽までもっとスケールの大きいエリザベートに成長していくことでしょう。

こんなことを書き始めると・・・
黒天使を従えて踊るまぁ様トートのロックバンドのスーパースターのように格好良く、かつ妖艶な色香をまとった姿が浮かんできます。

男性のようであり女性のようでもある両性具有の魅力(これこそが宝塚版トートの最大の魅惑のポイント!)と美しさにあふれ、まさに黄泉国に君臨する帝王でした。

特に印象的だったまぁ様だからこその、あの長い手と指が動くと何かのエネルギーをあやつっているかのようだったし、目線の使い方、表情・・・どれをとってもザ・朝夏まなとのトート!

2016年、上演20周年の宙組にぴったりのトートでした。

一方のみりおんエリザベートも、最初の登場シーンである少女時代の無邪気なシシィ(エリザベート)として「パパみたいに」を歌ったかと思うと、一幕ラストで白い豪華なドレスをまとって(この姿がエリザベートの肖像がとして有名な絵とそっくりです)自分自身をきっぱりと主張して圧巻のオーストリア皇后として舞台に存在し、二幕はどこか魂が浮遊して自分探しをするかのようにさまよい続けつつ年齢をかさねていく・・・2時間半の中で本当にエリザベートの人生そのものを生きているようだったことは忘れられない記憶です。

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幻想的な黄泉の世界と実在の人物の生涯が交差する夢の世界に浸った後、宝塚定番の華やかなフィナーレでは真風 涼帆(まかぜ すずほ)さんが下手花道から上手へ銀橋を渡りながら歌い、続いてまぁ様と娘役さん達が登場、その後は男役さん達のアンサンブル・・・と続きます。

宝塚ファンのひとりとしてこんな舞台を観られたことは幸せなのですが、東京公演も観たいーーーーーっと切望しましたが、このチケット難の中全然ダメでした。

宙組さんが上演1000回を迎え東京公演の千秋楽を迎えた後も、『エリザベート』に関しては年末から2017年にかけて過去の主演者と宝塚の現役専科生により『エリザベート 20周年 ガラコンサート 2016』の上演が決まり、出演者も発表になったところです。当分はエリザベート祭り?が続きそうです。

作品としての『エリザベート』ファンなら、次回の上演はいつだろう? 次はどの組でどんなコンビ? などという想像がはじまっているかもしれませんね。

今年の宙組上演は、一昨年花組の明日海りおさんと蘭乃はなさんによる公演から2年あまりでした。

この10年を振り返ると・・・2005年・月組 → 2007年・雪組 → 2009年・月組 → 2014年・花組 → 2016年・宙組

2009年から2014年は5年のブランクがありますが、あとは2年毎。ということは2018年にも少し期待してしまいますね。



でもその前に1000回目の上演と千秋楽まで宙組の皆さんが元気に舞台をつとめられることを祈り、大劇場での観劇の余韻を感じ、DVDの発売を楽しみに、そして『エリザベート ガラコンサート2016』の観劇スケジュールを考えて(難関なチケット争奪戦?)いたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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