『ポーの一族』宝塚・感想、エドガー&アランが作る世界観と作品の秀逸さ!

スポンサーリンク

『ポーの一族』宝塚版・綿密な構成

エドガー(明日海りお)、アラン(柚香光)。

エドガーとアランは「美しい、美しすぎます!

あるいは「美の極み」など絶賛の声も上がりました。




次にトップ娘役がこの役を演じるの?

そう不思議に思われたシーラ・ポーツネル男爵夫人の仙名彩世(せんなあやせ)さん。

しかし実際、シーラを演じたゆきちゃん(仙名)は、「美しすぎる」家族の美しき男爵夫人

エドガーがほのかに心寄せる年上の女性として、見事な存在感をみせていました。




また、大抜擢とも言える100期生の華優希(はなゆうき)さん演じる、メリーベルも華奢で儚げ、今にも壊れそうなメリーベルを好演。

なんだ!この人は本当に人間なのか?」と思われても納得の、可愛らしいメリーベルです。

他の役も、適材適所で今の花組ならではの配役でした。

短編の集合である『ポーの一族』をわかりやすく展開するために登場した3人のバンパネラ研究家は、『ポーの一族』宝塚版に不可欠でした。

  • ドン・マーシャル(和海しょう)
  • バイク・ブラウン4世(水美舞斗)
  • マルグリット・ヘッセン(華雅りりか)

そして、実際に高等中学校でエドガーとアランと学校生活を共にした

  • ルイス・バード(綺城ひか理)

彼らは原作にも登場していますが、物語の冒頭、また要所要所に登場して、ストーリーテラーの役割を担い、この4人の存在が分かり易さのポイントとなりました。

原作を知らなくても理解しやすい。

14作の短編を、一つの作品にする複雑さを助ける存在が彼らかな?と思います。




このあたりの作品の構成力は、流石に宝塚歌劇団のみならず、日本が誇る演出家とも言える小池先生の手腕の凄さを感じるのみです。

(↑偉そうにすいません)

大セリ、盆という宝塚の舞台に欠かせない、そして宝塚だからこその舞台機構を使い、舞台転換で観客に集中力を途切れさせい。

こういう構成力も、宝塚の座付作家・演出家の大御所として劇場が持つ力を最大限に使っていることも、小池先生の手腕を感じます。

ラストシーンのクレーンを使った演出は、管理人・すみれ子の周囲では賛否両論でした。

「また『ベルばら』のペガサスの演出みたい」

との声も聞こえてきました。

私自身はどちらかといえば100周年に星組で上演された『眠らない男・ナポレオン —愛と栄光の涯(はて)に—』の冒頭シーンに近い物を感じましたが、さほど不自然には思っていません。

・・・というか「今回の『ポーの一族』にもクレーンが使われている」と聞いてはいましたが、それをすっかり忘却。

偶然にも2階1列で観劇したので、まさに闇の中を劇画の中のエドガー&アランが飛んでいる、幸せそうに微笑みながら時空を駆け巡っているかのように見えました。

宝塚でクレーンを使った演出がある度に賛否両論が出てきますが、『ポーの一族』に限っていえば(観劇する座席にもよるかもしれません)、劇場の空間を効果的に使う手段として間違く、ファンを高揚させてくれるメリットが大きかったと思っています。

↓↓【関連記事】

↓↓ 4. 『ポーの一族』宝塚版上演の意義・『ポーの一族』作品としての感想まとめ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする