今日初日を迎えた花組全国ツアー『仮面のロマネスク』のあらすじと配役について

宝塚すみれニュース

今日は花組全国ツアー『仮面のロマネスク』の初日です。

花組としては、久しぶりの全国ツアー。明日海りおさんにとっては、初めての主演全ツですので楽しみにされているファンが多いことでしょう。

初日ということで作品を振り返り、『仮面のロマネスク』をあらすじと配役についてご紹介していきます。

 

『仮面のロマネスク』の魅力とあらすじ

作品の魅力

『仮面のロマネスク』は宝塚の名作の一つで、大人の恋を描いた作品としては異色です。

原作コデルロス・ド・ラクロの小説『危険な関係』

柴田侑宏先生の脚本、演出で宝塚では1997年 雪組公演に初めて上演されました。
初演時の主役は高嶺ふぶき(たかねふぶき)さん花總まり(はなふさまり)さん。その後2012年に宙組で再演、2016年花組全国ツアーとして3度目の上演です。

私が観たのは2012年宙組、中日劇場公演で主演は大空 祐飛(おおぞら ゆうひ)さん、野々 すみ花(のの すみか)さんでした。もともとクールで大人なイメージの大空さんが演じる主人公ヴァルモン子爵にどっぷり。

才知と美貌に恵まれ数々の浮名を流すヴァルモンと社交界の高嶺の花の未亡人メルトゥイユ侯爵夫人の恋の駆け引きを、当時の宙組トップコンビが見事に演じきったのを鮮明に覚えています。

この結末は原作と異なり柴田先生の脚色によるものですが、宝塚ファンの好む「男の美学」がそこにはあると思います。

 宙組中日劇場公演のプログラムに柴田先生が書かれた以下の一文が心に残っています。

『高度な科学技術と経済構造に現代の私達は取り巻かれていて、恋愛が不純に歪められ、時には軽視されている中で・・・(中略)この作品を通して軽視されつつある恋や愛の本質を追憶でなく実感として感じてもらいたかった』

(宙組公演プログラムより抜粋)

また1時間半の中に貴族社会、ブルジョワの台頭、貧しい人々達の生活もきちんと描かれています。

 

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↑初演・雪組版

 

綿密な造りで登場人物を掘り下げて描き、大人な作品ながら宝塚の品の良さを決して失わない世界は理解し共感できる作品になっっていました。柴田先生だからこそ出来上がった作品です。

明日海 りお(あすみ りお) さん、花乃 まりあ(かの まりあ)さんコンビがどんな舞台を作っていかれるのか注目ですね。

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あらすじ

物語の背景はナポレオン後のフランス。

1830年、ヴァルモン子爵とメルトゥイユ侯爵夫人は互いに惹かれあいながらも、心に仮面をつけて恋のかけひきゲームを楽しむかのように、周囲のダンスニー男爵、トゥールベル夫人、セシル達をそのゲームに巻き込み、やがて破滅へと向かっていくのですが・・・。

生真面目な青年ダンスニー男爵は、メルトゥイユの従妹修道院を出たばかりの令嬢セシルに恋をしたもののセシルはヴァルモンに首ったけ。

ヴァルモンはゲームとして深く貞淑な人妻トゥールベル夫人言いより、トゥールベル夫人は自分の不実を苦しむばかりに自ら命を絶ちます。

最後にお互いの本当の気持ちを打ち明けたヴァルモン子爵とメルトゥイユ侯爵夫人ですが、革命(7月革命)の勃発で軍人でもある子爵は王家の為に戦いにいく貴族としての美学を貫きます。メルトゥイユ侯爵夫人もまた自身の貴族としての誇りを通して生きていこうとします。

 

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 主な配役

ヴァルモン子爵 明日海 りお
メルトゥイユ侯爵夫人 花乃 まりあ

妖しい魅力たっぷりの青年貴族を今回花組では明日海 りおさんがどのように演じられるか、また先般の『MY AND MY GIRL』で新鮮なサリーを演じた花乃 まりあさんが、全く違う色の大人な女性を演じる点などファンとしては花組の新しい魅力を再発見することができれば!と期待していますね。

ダンスニー男爵 芹香斗亜
トゥールベル夫人 仙名彩世
ジェルクール伯爵
メルトゥイユの元恋人でセシルの婚約者
鳳月杏

ダンスニー男爵の芹香斗亜(せりか とあ)さん、生真面目でこの作品では道化的なところを担っている点でまた違う魅力開花になるかもしれません。

トゥールベル夫人の仙名彩世(せんな あやせ)さんは『ME AND MY GIRL』でのマリア公爵夫人がかってみたことがないマリア公爵夫人を作りあげていたので、トゥールベル夫人を是非とも観たいと期待している娘役さん。

ジェルクール伯爵、鳳月杏(ほうづき あん)さんも女性関係でややこしい立ち位置の役である点が難しいですね。

 

 


会場によってはまたまたチケット難です(苦笑)。

梅田芸術劇場に関しては全く取れませした(–。関東も大都市圏に近いほど難しい様子ですね。
でも諦めることなくどこかの会場のチケットが取れたら旅行がてら行ってみようかと思案中。

併演のショーは『Melodia -熱く美しき旋律-』。

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