花組『雪華抄(せっかしょう)』豪華な宝塚日本物ショーの感想

花組

花組大劇場公演『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』を観劇しました。
花組『金色の砂漠』観劇の感想
この公演で宝塚を卒業する、花組トップ娘役・花乃 まりあ(かの まりあ)さんが非常に美しく、実力もトップ娘役にふさわしいレベルに成長し、明日海 りお(あすみ りお)さんとの並びも美しいトップコンビになっていました。

その退団が惜しまれるところです。

 

『雪華抄(せっかしょう)』

サブタイトルは「宝塚舞踊詩」。

チョンパで「花の踊りはよーいやさー」という掛け声で舞台が明るくなると、目の前には慶長絵巻のような世界が広がる、いわゆる宝塚の和物ショーの形式にのっとった日本物のショーでした。

日本の四季を豪華絢爛に表現した美しいレビュー、かっては「洋楽にのせて和物のショーができるのは宝塚だけ」と胸張って上演されていた演目のひとつですが、最近は上演の機会が少なくなっていることを残念に思っていましたが・・・

一言で言ってこれだけの人数で繰り広げられる、贅沢な美しい世界にはうっとりとテンション上がります。

 

↓↓『雪華抄
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(出典:産経west)

舞台の端から端まで、さらには上から下まで扇を手に持つ若衆と女衆に禿!

東京での公演は1月なので、お正月とともに盛り上がるでしょうね。
(11月から12月公演だと季節の気分がついていかない・・・?)

 




 

「紅梅白梅」からはじまり「春椿」「鷲と鷹」「七夕幻想」「波の華」「清姫綺譚」「桜花幻夢」と舞台が転換しつつ、豪華でありながら、時には粋なシーンも交えて、空間と一つの絵画のように繰り広げられる日本物の美しさ、まさにこれぞ「宝塚の和物ショー」とうっとりとする観劇でした。

 

チョンパ 幕開きの手法のひとつ。
暗転の中、緞帳が上がり、拍子木の「チョン」という音に続き「パッ」と照明がつく

 

↓↓初日映像
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『雪華抄』の話題

丸山敬太デザインの衣装

久々の和物ショー自体が一つの話題でしたが、この作品の衣装の幾つかのデザインと監修を、国際的なデザイナーである、丸山敬太氏が手がけることも注目されていました。

丸山敬太氏は、DREAMS COME TRUEのステージ衣装などのデザインを手がけたことでも有名ですが、着物のデザインも今まで多く手がけています。

 

↓↓プロローグ 若衆と花の美女
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『雪華抄』でも幕開きの若衆姿や花の美女、「鷹と鷲」「七夕」「清姫綺譚」の安珍と清姫などの衣装が丸山敬太氏のデザインでした。

専科・松本悠里の出演

また長く専科に在籍する松本 悠里(まつもと ゆり)さんが出演されていることも、このショーの要となっています。

かっては専科は得意な芸事別に声楽専科、舞踊専科・・などと名付けられていた時代がありました。

日本舞踊を得意とし「舞踊専科」に在籍していた松本悠里さんですから、「さすがに優雅な舞」を披露してくださいました。

松本悠里さんは、44期生。

現役では最年長のジェンヌさんです。

 

↓↓専科・松本悠里さん
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(出典:www.sankei.co.jp)

 

シロウト目に見ても、松本悠里さんの踊りはたおやかで美しいです。扇も体の一部になったかのようなな舞。

惹きつけられました。

 

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