月組・新トップ珠城りょう『グランドホテル』観劇感想@大劇場

月組

暁 千星のラファエラ

ラファエラも朝美 絢(あさみじゅん)さんと暁 千星(あかつきちせい)さんの役替わり。

私は暁 千星バージョンで観ました

 

エリックはグルーシンスカヤの親友?

彼女を妄信的に崇拝する付き人?

少し不明なところがありますが、それが謎めいていて魅力があります。

落ち着きがあり、抑えた演技。

ARIちゃん(暁)も研5になり路線スターとして飛躍中ですが、

芸達者だし歌もうまいのですが、

この謎めいたエリックの深層心理を出せるともっと面白いかもしれません。

 

それは経験が必要なこれから身につくことなのでしょう。

朝美 絢のエリック

エリックも朝美 絢さん、暁 千星さんの役替わり。

エリックは朝美 絢さんヴァージョンで観ました

 

臨月の妻を持つ、ホテルのフロント係。
物語の冒頭では陣痛で苦しむ妻からの電話を受けています。

ホテルで様々な出来事が起こり、

舞台が終幕へ向かう頃に妻は無事に出産!

 

子供の誕生を心配しハラハラしつつも

嬉しそうに「もうすぐ子供が生まれる」と話したりする様子、

また無事に出産を知った時に嬉しそうな顔、

父となった人なら誰でも味わうであろう不安と喜びを

大仰なく表現していました。

 

ラストでは元はフェリックスの持ち物だった金のライターを

オットーから「子供へ」とプレゼントされます。

 

金のライターという「物」にも

ストーリーがあるのだと

演出に若干憎たらしいような計算があり

面白い物だと思いました。

 




 

華形ひかるのプライジング

実は・・・

「ブライジングは誰?」と思いながら見終えました。

観劇後に配役を確認して、華形ひかる(はながたひかる)さんだと知りました。

 

うまいなぁ・・・と思っていたのですが、

さすがに専科さんです。

 

ただの中年の下品なおじさん

と言ってしまえば身もふたもありませんが、

実際そういう印象で、

それを宝塚の舞台ですみれコードギリギリで見せるのは、難しいことです。

 

こういう難役ができる人も

数少ないですね。

 

夏美 ようのオッテルンシュラーグ

人の世の酸いも甘いも嚙み分けた

グランドホテルを定宿にしている年老いた医師。

目を患っている設定です。

 

この方も芝居をビシッと締める貴重な存在の専科生さん。

 




 

ふっと呟くように囁くセリフが

人物の心理を代弁しているかのようです。

 

グランドホテルを定宿にし

グランドホテル(従業員を含めて)と、その宿泊者達を見てきた

人々にはそれぞれのドラマがあるんだよ・・・的な傍観者の目で語られる存在が心に残りました。

 

夏月都のマダム・ピーピー

夏月 都(かげつ みやこ)さん。

今まであまり目を止めたことのなかった生徒さんです。

しかし・・・

グランドホテル』のお掃除のおばさん、マダム・ピーピーが実に光っていました。

ただならぬお掃除おばさん!

きっとホテル内のことは隅から隅まで知っていそうな

噂にも耳ダンボそうな・・・

とセリフにしなくとも個性が際立っていました。

 

2002年初舞台の88期生。

貴重な娘役さんです。

 

↓↓5. まとめ

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