「All for One」ストーリーを予想!夏休みの観劇にふさわしい、娯楽大作
公式HPの公演解説によると、
「舞台は太陽王と呼ばれたルイ14世が治めるフランス。銃士隊の新入りダルタニアンは王の剣の稽古相手に任命される。しかし王はダンスのレッスンに熱中し、剣術には興味を示さない。ある日ダルタニアンは、ブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ってしまう…。」
(出典:公式サイト)
というのが物語の大筋です。
配役から察するに、「ブルボン王家を揺るがす王の秘密」とは、「王=女性であること」ではないかなと思います。
それを知っているマザラン枢機卿一派が、王位を狙う…という筋書きもありそうですよね。
また、制作発表では小池先生が「鉄仮面伝説」にも触れるとおっしゃっています。
謎の残る伝説ですが、映画・雪組公演で描かれた「仮面の男」のように、ルイ14世と双子の兄弟という設定もありえるかもしれません。
男役・愛希れいかと、娘役・愛希れいかの2役が見られるかも…と思うと、この展開にも期待してしまいますね。
芝居の月組がおくる、本気のコメディ「All for One」
ストーリーだけを追うと、シリアスなアクションストーリーにも思えますが、「All for One」は一味違います。
なぜなら、”コメディ”だからです。
集合日の翌日に「この作品はコメディです」と明言されるほど、しっかりしたコメディ。
真面目な珠城りょうさんがコメディに挑戦…というところも、見どころかもしれません。
宝塚の舞台で生まれる笑いには2種類あって、役者の瞬発力が物を言う”アドリブ”と、脚本・役者の力量が問われる”コメディ”。
直近では、「スカーレットピンパーネル」がアドリブの笑いを生み、「王妃の館」「幕末太陽傳」が緻密なお芝居の間で笑いを誘っていました。
計算して笑いを生むというのは、簡単なことではありません。
本作もコメディということで、芝居の月組の本領が存分に発揮されることでしょう。
また、男役たちの迫力ある剣術シーンも注目です。
殺陣の先生も3人いらっしゃって本格的なお稽古が積まれているとか。
小池先生の演出は、舞台機構を存分に使って魅せてくれますから、戦闘シーンも見応えたっぷりのものになりそうですね!
珠城りょう・愛希れいかの月組だからこそ見られる作品
「All for One」は、宝塚らしいコスチューム物・子どもから大人まで楽しめるアクション・コメディという特色のある作品です。
小池先生ならではの、ダイナミックな舞台演出も光り、初心者でもすんなり楽しめる舞台になるのではと思います。
しかし、ルイ14世にトップ娘役が扮するという驚きの配役が可能になったのは、珠城りょうさん・愛希れいかさんというトップコンビだからこそ。まさに、今の月組のために欠かれた作品なのです。
今年の夏は、大劇場でフランスに旅立ちましょう。
華やかな舞台と、芝居巧者たちが魅せる”笑い”で、暑さを忘れられるはずです。
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