愛希れいかだけじゃない『愛聖女』娘役大活躍!
宝塚の作品は男役至上主義が大前提にあります。
しかし『愛聖女(サントダムール)』は、愛希れいかだけではなく、とにかく娘役が大活躍の作品でした。
- ドクター・ジャンヌ 白雪 さち花(しらゆき さちか)さん
- クララ 晴音 アキ(はるね あき)さん
- パメラ 天紫 珠李(あまし じゅり)さん
- アマンド 結愛 かれん(ゆい かれん)さん
白雪さち花さんは歌の上手い娘役さんとして、これまでも月組作品ではエトワールを務めたり、注目される機会もある娘役さんでした。
でも・・・
今回は愛希れいかさん演じるジャンヌ・ダルクと逆に、中世フランスへタイムスリップしてしまう科学者ドクター・ジャンヌを演技力抜群でコミカルに演じていらっしゃるのにびっくり。
えーーーっ、こんなにすごい芝居のできる娘役さんだったと今頃知りました。
次に特筆すべきなのは・・・
パメラ役の天紫 珠李さんですね。
物語のストーリーテラー的要素のあるパメラ。
もうあなたが愛希れいかさんの相手役?みたいなでした。
宝塚の作品ではトップスターさんと二番手男役さんを主軸に、男同士の友情を描いた作品も多々あります。
『愛聖女』はその娘役バージョン!
トップ娘役・愛希れいか演じるジャンヌ・ダルクとジャンヌ・ダルクの熱狂的ファンで現代に生きる天紫珠李さん演じるパメラの友情を描いた作品?
天紫珠李さんは101期生として『1789』で初舞台を踏み、それ以降もずっと月組で過ごす月組っ子。
そして愛希れいかさんと同じく、元は男役。
前作『カンパニー』『BADDY』より娘役に転向という経歴の持ち主です。
このバウホール公演『愛聖女』で愛希れいかさんの相手役的存在(?)になり、次作宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『エリザベート』ではマデレーネ役も決まっています。
うーーん、天紫珠李さん来たーーーーー!!とばかりに、大活躍される日も遠くないかもしれません。
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『愛聖女』の男役さん達・紫門、千海、夢奈
『愛聖女』はすみれ子的には前述の通り娘役祭り的?
娘役が本当に大活躍の作品だと思いました。
しかし男役さんもやはり見逃せませんね。
品格のある男役としてずっと見続けている紫門 ゆりや(しもんゆりや)さんはジル・ド・レ。
ちょっとコミカルな存在のファン・ドゥ・ファン役、千海 華蘭(ちなみ からん)さん。
どちらも中世フランスの貴族ですが、ジャンヌ・ダルクの後を追うように現代にタイムトラベルして来ます。
シドニー・オンドリィ役の夢奈 瑠音(ゆめなるね)さんも、男臭さと歌声に惹かれます。
こちらは現代の青年で余命1年。
妹(アマンド・オンドリィ)と共に行方知れずの母を探しているという設定。
私的には
- 余命1年
- 行方知れずの母を探している
この設定だけは、サイトー先生らしくなくどうも古臭さをぬぐえませんでした。
「OK ぐるぐる」が登場する作品なのに、母を探して英国に行くって???
ネットあるでしょ? それで母を探せるでしょ?
突っ込みたくなりました(^^;)
『愛聖女』のフィナーレナンバー
ラストで自分の運命を知りながらもジャンヌ・ダルクは中世へと戻っていきます。
歴史上では彼女は火あぶりの刑となりますが、ジャンヌ・ダルクの存在があってこそ英仏100年戦争は終結したとも言われています。
そう!
ジャンヌ・ダルクが中世へ戻らねばその歴史的事実が消えてしまう!
今の時代の人たちの幸せを祈る気持ちもあって、彼女は自分がいるべき時代へ戻って行くのですね。
深く考えて行くと、人間は多くの争いで尊い命を犠牲にしている・・・
ジャンヌ・ダルクもその犠牲者のひとり・・・?
なんて考える余裕もなくフィナーレに突入!
まぁ、ここが宝塚の魅力ですね(^^)
フィナーレは黒燕尾の男役達と黒いドレスの娘役陣によるアンサンブル。
何組かのカップルによるリフトシーンが絶妙!
綺麗ーーーー!と見とれました。
そして我らが愛希れいかが真っ白い衣装に身を包んで一曲歌いあげます。
『夢・アモール』
全くの想像ですが、愛希れいかさんが好きな曲として選ばれたんじゃないかな?
歌唱力・表現力共にぐぐぐぐっと胸に刺さるような想いがライブビューのスクリーン越しに伝わって来ました。
宝塚バウホールでご観劇のファンは「空気で伝わる物」を感じ取られるかも知れません。
映画館も負けてないですよ!!
大きな、大きなスクリーンに映し出される、豊かな表情の愛希れいかさん。
ほんの1mmの動きさえも捉えて映し出しています。
その細やかな動きから、リアルな劇場の空気に及ぶかどうか?ながら、『愛聖女』での彼女の想いはスクリーンからも十分すぎるほど伝わって来ました。
↓↓5. 『愛聖女』ライブビュー、伝わった愛希れいかの愛や想いは・・・
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