月組『All for One』観劇レポ・作品として、月組としての魅力解剖!

月組

効果音が舞台を生かす『All for One』

前述の『壁ドン』の効果音は舞台を大いに盛り上げましたが、この作品では各所で効果音が非常にリアリティがあり、舞台を盛り上げていました。

レイピアと呼ばれる剣を合わせる時の音の見事なこと!

なんと格好良くマントを翻す時にも効果音があります。

またその音と動きがマッチしているのも当然のこととはいえ、演者と舞台スタッフの呼吸の良さがあるからでしょう。

これはサウンドプログラマー上田秀夫さんというお名前がプログラムに掲載されているので、その方が作り上げた音(デジタル音)なのだと思われます。

この音があるか、ないか・・・

それだけでも舞台のスケール感は大きく違ったと思います。

但し、サウンドプログラマーというお仕事は作品全般の楽曲でシンセサイザーが担当するデジタル音色を作っているため、効果音のみを担当されたわけではありません。

ちなみに・・・

上田秀夫さんは

  • 『るろうに剣心』
  • 『1789 -バスティーユの恋人たち』
  • 『眠らない男・ナポレオン』

などの小池作品を始め、『カルーセル輪舞曲』、『REON in BUDOKAN~LEGEND~』でもサウンドプログラマーとしてスタッフ参加されている方です。

 

『All for One』の衣装・現代にマッチしたデザインは?

『All for One』の時代背景は17世紀のフランス。

衣装は以下の挿絵のようなイメージとなるのが定番です。

 

↓↓『ダルタニアン物語』1894年版の挿画

(出典:https://ja.wikipedia.org/

 




 

ところが・・・

今回はデザインそのものは、17世紀フランスを踏襲しつつも素材をダメージジーンズをメインに、いく種類ものブルー(インディゴ色)を用いた斬新なものにしたところも、ダルタニアン役の珠城りょうさんのみならず、三銃士達をビジュアル的に非常に美しく、かつ強く颯爽としたイメージにしていました。

 

 




 

今から会いに行って来ます💕 #宝塚歌劇団#宝塚#月組#珠城りょう

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舞台では衣装の詳細までは見えづらいですが、こうして写真で見ると細かいところまでのこだわりがわかりますね。

衣装デザインの有村 淳氏によると、小池先生から「ジーンズのイメージで・・・」と言われたことからイメージを膨らませていったそうです。

珠城りょうさんは長身であるのみならず、がっしりとした体型ゆえにこのぐらい大胆な衣装を着せたい・・・

そんな風にも考えたとか。

 

↓↓3.『All for One』は手塚治虫氏『リボンの騎士』へのオマージュ
『All for One』作・演出の小池修一郎氏は遅筆?

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