雪組の歴史の中のトップ男役 1990年代後半〜2000年以降のトップ
轟 悠
月組→雪組→雪組トップを経て専科スタートして活躍中の轟悠さん。
雪組を語る上で、この方も外せないでしょう。
1983年、宝塚音楽学校入学。1985年、宝塚歌劇団に入団。71期。
1997年に雪組トップスターに就任。この時、同期が4組のトップを飾り(花組・愛華、雪組・轟、月組・真琴、星組・稔)、これは宝塚初の出来事でした。
2002年に春日野八千代に続くような存在に、と請われて専科に異動し、現在に至っています。以降、専科という立場で各組へ出演し、近年は専科公演の要としても活躍しています。
↓↓轟悠さん
(http://bbkids.cocolog-nifty.com/)
「白薔薇のプリンス」の二代目ですね。
朝海ひかる → 水夏希 → 音月桂
この3トップ時代はあまり「日本物芝居の雪組」を意識できないままでした。
個人的な好みもあるのかもしれませんが、徐々に日本物離れが進んで和物の上演が極端に減り始めていたためです。
それでも・・・
水夏希さんトップ時代には『星影の人』が中日劇場、全国ツアーで再演されています。
壮一帆
花組→雪組→花組を経て2度目の雪組組み替えでトップスターになった方です。
1994年、宝塚音楽学校入学。1996年、宝塚歌劇団入団、82期生。元・花組トップスターの蘭寿とむさんと同期で、至上最大の競争倍率を乗り越え、宝塚音楽学校に入学した期です。
壮一帆さんはトップ在団は大劇場では3作と非常に短かったのですが、たくさんの和物の舞台に立ち、雪組に脈々と流れてはいたものが途絶えてしまうのではないか?と懸念された、和物芝居を下級生達に示した点での功績は大きいと思います。
2013年、中日劇場と全国ツアー公演の『若き日の唄は忘れじ』 、2014年のドラマシティ・日本青年館公演 『心中・恋の大和路』、同年の退団公演『一夢庵風流記 前田慶次』。
和物は今の日本人の生活からかけ離れた所作をこなさなければなりません。また時代物独特のセリフ回し、衣装の着こなし・・・。
それを次代へ伝えることができたのは、壮一帆さんをトップとする時代があったからだと考えています。
↓↓一夢庵風流記 前田慶次 の壮一帆さん
(出典:http://zukadays.com/)
↓↓『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-
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チギさんのオスカル映像も入ってます!
早霧せいな
早霧せいな(さぎりせいな)さんがトップになって以降、雪組は連続大入り公演の記録を更新しているそうです。
早霧せいなさんの実力はもちろんのところ、作品に恵まれ、相手役を務める咲妃 みゆ(さきひ みゆ)さんとのコンビも「ちぎみゆ」とファンから親しみを込めて呼ばれるなど、好条件が整っている(ご本人の力があってのことですが)のでしょう。
1999年宝塚音楽学校入学。2001年、宝塚歌劇団入団。入団時の成績は19番。87期。
宙組へ配属後、2009年に雪組へ移動。水 夏希(みず なつき)さん、音月 桂(おとづきけい)さん、壮 一帆(そう かずほ)さんのトップ次代を経て雪組トップスターに。
トップ大劇場お披露目公演はアニメの舞台化『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え』、それ以降、 博多座『星影の人』、『星逢一夜』、『るろうに剣心』と日本物の芝居で「切なさ」「哀しさ」「日本人特有の言葉にしない空気」を醸し出した演技で、ここに和物に強く日本物の心を表現できる「日本物芝居の雪組」の復活を見たように感じました。
まだ現・トップとして活躍中。大劇場の次作に『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』が決まっているので「日本物芝居の雪組」ならではの幕末物に期待したいものです。
星逢一夜/La Esmeralda (Blu-ray Disc)
↓↓『るろうに剣心』の早霧せいなさん
(出典:https://eplus.jp)
るろうに剣心(Blu-ray Disc)
↓↓雪組公演『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』制作発表会
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↓↓4.雪組の歴史の中のトップ娘役
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