新生星組のトップお披露目公演作品『スカーレットピンパーネル』。
2008年に日本、そして宝塚星組で初演されて
宝塚ファンのみならず、ミュージカルファンも心をつかんだ
名作です。
↓↓スカーレットピンパーネル制作発表
(出典:https://twitter.com/)
2010年には月組で再演。
昨年、2016年秋には安蘭けいx石丸幹二のカンパニーでも上演された
ことは記憶に新しいところです。
↓↓【関連記事】 |
今回、宝塚では3度目の上演。
宝塚大劇場 2017年3月10日(金) – 4月17日(月)
東京宝塚劇場 2017年5月5日(金) – 6月11日(日)
の公演予定。
作品が名作であること、
星組新トップコンビ・紅ゆずる(くれないゆずる)さん、綺咲 愛里(きさきあいり)さんの
大劇場、東京宝塚劇場お披露目公演でもあり、
注目されている作品ということは
これまでにも何度か書いてきました。
先般、配役も発表され
(新人公演配役は2月8日現在、主な配役のみ発表)、
稽古も始まり、初日に向けて日々作品が立体化している最中でしょう。
今日は宝塚で3度目の上演となる『スカーレットピンパーネル』のことを
どんな作品なのか、作品としての魅力、星組での再演の魅力を
掘り下げていきます。
スカーレット ピンパーネルのあらすじと魅力
『スカーレット ピンパーネル』の時代、社会背景はフランス革命最中。
フランス国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットは
既にギロチンの露と消え、
王太子ルイ・シャルルがタンプルの塔に幽閉されています。
そしてロベスピエールを指導者として
ジャコバン党の革命政府と公安委員会は
次々と貴族達を捉えてギロチンにかけていた
いわゆる恐怖政治の時代が舞台となっています。
(出典:https://twitter.com/)
えっ? なんだか難しそうなお話?
ということはありません。
一言で言ってしまえば 冒険活劇!
いろいろあっても最後には 正義は悪に勝つ!
単純に語ると、水戸黄門的な爽快さのある作品です。
物語は恐怖政治下のフランスを憂い
正義感に溢れるイギリス人、パーシー・ブレイクニーは
罪なき貴族達を革命政府の手から救い
フランス王太子であるルイ・シャルルを革命政府から奪還することを決意し
「スカーレット ピンパーネル(紅はこべ)」を名乗り
友人等と共に「スカーレトピンパーネル団」を結成して
勇敢に戦い始めます。
↓↓スカーレットピンパーネルのコスチューム物らしい華やかなシーン
(出典:https://twitter.com/)
そこにパーシーの妻となるマルグリット、
革命活動に身を投じた過去のあるマルグリットと
革命政府全権大使ショーブラン、
3人の愛憎劇も絡む。
歪んだ方向へ進んでしまった革命政府に対する
民衆の苦しみや貴族の苦悩も伝わるアンサンブルシーンは
決して重苦しくなく当時の人々の感情をが表現されいる一方、
イギリス貴族の宮廷の優雅なシーンも描かれ
群集劇としての魅力も併せ持ちます。
宝塚は一般ミュージカルに比べて出演者の人数が多いですから、
アンサンブルシーンの圧巻なエネルギーは
昨年の安蘭けいx石丸幹二カンパニーによる「スカーレット ピンパーネル」も
これを抜くことはできませんでした。
そういう点も宝塚版「スカーレット ピンパーネル」の魅力です。
↓↓2. スカーレットピンパーネル団の魅力 / パーシーのもう一つの顔
コメント