宝塚の私設ファンククラブFCと昔のファンクラブと違う点

宝塚コラム

宝塚のファンクラブ通称FCとは?独特のそのシステムは・・・ では、現在のファンクラブの入会方法、ファンクラブ入会のメリットとデメリット、入会後に必要な費用について記載しました。

私設ファンクラブ(FC)が今のように入会金、会費などを集め、生徒さんの入り出の連絡メールを配信するようになったり、入り出でガードと呼ばれるシステムを始めた他のはいつの頃なのか、管理人・すみれ子にはわかりませんが、昔のファンの時代にはもっとアバウトな物でした。

今日はそれについて綴ってまいります。

 

昔のから会いに行けるアイドルだった生徒さんとファン

宝塚が誕生して102年。

宝塚歌劇団、宝塚の生徒さんの在り方も変わってきたように、ファンやファンクラブ(と今呼ばれている物)も変化してきたのだと思います。

大正12年(1923年)、宝塚の創設者・小林一三氏は・・・

生徒を可愛がって下さるお客様へ」と題して

ことわざにも『過ぎたるは及ばざるが如し』とあるように、生徒を可愛がってくださることは嬉しいけれど、また弊害も少なからぬように思いますから、私は遠慮なく申し上げて、お友達方の反省を促したいと思います。

(中略)

もし、贔屓にして可愛がってくださるならば、物質的に金目の物をくださるよりは、精神的に指導していただきたい。~(中略)~私は、お友達の皆さん方のお力によって、日本にただ一つのこの不思議な学校の、奇跡のような発達と光栄を永久に維持したいと思います。どうか私の精神に御同情と御了解を得て、生徒を誤らないように可愛がってくださることを特にお願い申し上げます。

(出典:宝塚おとめ)

と述べられています。

 




 

「お友達」が生徒さんへすぎた援助をすることを諌めていらっしゃいますが、すでにこの当時に「お友達」してファンが間近で生徒さんを応援していたことがわかります。

この「お友達」と言われる応援のスタイルが、発展して今のファンクラブの形へとなってきたのでしょう。

また他の興行の世界と違う点は、この当時から「お友達」として間近で生徒さんを応援することが許されてきたからこそ、ファンも生徒さんに近親感を持ちつつ応援できました。

会いに行けるアイドル」として今や国民的アイドルグループとなったAKB48ですが、宝塚は昔から生徒さんは「会いに行けるアイドル」だった訳です。

 

※ 管理人・すみれ子が考える精神的な指導

この小林一三氏の文面を「宝塚おとめ」で読む度に、「精神的に指導していただきたい」が目に止まります。まさか生徒さんを本当に「指導」はできませんが、これを「応援していただきたい」に置き換えると、この小林一三氏の考えに基づいて生徒さんを応援するには、公演の感想などに加えて頑張ってくださいというエールをこめた「お手紙を書く」ことが一番なのかと思うに至ります。

 

↓↓ 2. ベルばらが変えたファン達の行動

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