花組トップ娘役・花乃まりあの退団とその後の次期トップ娘役

宝塚すみれニュース

花組トップ娘役、花乃 まりあ(かの まりあ)さんの退団が発表されたのは8月2日のことです。2015年1月のトップ娘役就任から宝塚大劇場、東京宝塚劇場では4作品の主演で終わってしまうことは非常に残念です。

花乃まりあさんについて

宙組時代に新人公演でヒロインを演じているのを観たことがありますが、美貌と実力に将来トップになるであろうと予想していました。

そして花組に組み替え後に明日海りおさんの相手役としてトップに。

しかしファンの間では花乃さんが明日海 りお(あすみ りお)さんの相手役となったことを喜ばない声も多かったです。




96期事件

宝塚の世界は上下関係と規律に厳しいことは非常に有名です。

厳しいがゆえに、また女性の世界ゆえに退団後に「いじめにあった」と告白する宝塚OGがいることも確かです。いじめなのか、愛ある叱責なのかは当事者しかわからないものなのでこれは私のコメントは控えます。

・・・が宝塚音楽学校「96期のいじめ事件」は少し違います。

なぜならいじめにあったとされる元音楽学校生徒が学校を相手取り裁判を起こしていること、その裁判記録の一部が公にされている点で、当事者間の問題でなく、世間に露呈した形となっているからです。

ファンの間でも裁判当時に「そんないじめ事件を起こした96期は見たくない」という声もありました。

花乃 まりあさんはその96期の一人だったので、明日海りおさんのファンの中には「あの相手役はいらない」という思いを抱く人もあったかもしれません。

花乃さんがいじめに関わったのかどうか?

それはわかりません。それでもピュアなことを望む傾向が強い宝塚ファンには受け入れにくい存在だった花乃 さんもまた「いじめ事件」が残した被害者ではないかと思います。

『ME AND MY GIRL』

そんな中・・・

『ME AND MY GIRL』(宝塚大劇場:2016年4月29日(金)〜6月6日(月)、東京宝塚劇場:2016年6月24日(金)〜7月31日(日) )で演じたサリーには著しい進化と花乃さんの新境地のような物が見えました。

難を感じていた歌も飛躍的に良くなり、再演が繰り返されて過去に何人ものサリーがいるにもかかわらず独自のものに作り上げていました。

花乃さんは娘役としての「やりきった」を感じて退団を決意されたのだろうと思いますが、それまでの一部からの風あたりがきつかった分、それをも吹っ切ったような印象があります。

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