『チェ・ゲバラ』轟悠主演、月組公演開幕
『チェ・ゲバラ』で轟悠と堂々絡み合う風間柚乃
「代役」というのはタカラジェンヌに限らず、舞台人にはもっともこわーいアクシデント的な出来事だと思います。
もちろん今公演の『チェ・ゲバラ』はお稽古集日には、すでに該当する役であった月城かなとさんのケガによる休演は決定していたので、お稽古の段階から風間柚乃さんは本役としてみっちり稽古に励み、公演初日に挑まれたでしょう。
でも・・・
そうはいっても主演は天下の轟悠さんです。
タカラジェンヌの多くが在団中に「一度で良いから轟悠さんと同じ舞台に立ちたい」と願う、また一度共演をはたした生徒さんの中にも「轟さんとの共演が勉強になり、チャンスさえあればもう一度共演させていただきたい」とも思う、いまや宝塚の(特に男役の)歴史そのもののような存在である轟悠さん。
その超すごい先輩を前に、初舞台からたった6年目にして作品の二番手ポジションで主演・轟悠と舞台に立つって・・・。
これだけでも恐れ多くド緊張であることが想像されますが、風間柚乃さんはやってのけたのでしょうね。
今日の初日の舞台も非常に好評です。
今作の座長である組長・光月るう(こうづきるう)さんでさえ、ド緊張のあまりに舞台挨拶で少しとちられたとか。
そんな中・・・
- 風間柚乃が新公学年というのが恐ろしい
- 風間柚乃って研15ぐらいに見える
なんて声が出ています。
おだちんすごかった!
轟さんに引けを取らない貫禄と佇まい。チェゲバラの2個上と言われても納得。南米の血が流れてるむさ苦しいオッサンでした。
風間柚乃、学年詐称、性別詐称だね!
とりあえず素晴らしかったから祝杯あげてきます。— りんれん (@rinren45) July 30, 2019
[月ゲバラ]風間柚乃さん。圧巻ですよ。開いた口が永遠に塞がらない🤣 渋渋の渋で、ヒゲは本体(?)。カストロの苦悩……声、仕草全てが表現していました。 声に豊かな感情がある。いつまでも聴いていたい… 存在感がすごい。
あんなに大きな背中してましたか…?
あれが努力の形なんだと思います。— 朝焼け🌙🌺 (@Ryokikiyunojp37) July 30, 2019
すべて称賛の声と考えていいでしょうね。
轟悠の懐の深さが下級生を育てるのか
『チェ・ゲバラ』の公演日程にあわせてなのかはわかりませんが、今年の専科公演『パパ・アイ・ラブ・ユー』が宝塚の専門チャンネル・タカラヅカ・スカイ・ステージで放映されていました。
それと共に公演に焦点をあてた出演者のトーク番組『Now On Stage』が放映されていて、宙組出演者数名と轟悠さんがトーク。
私は轟悠さんはもちろん、ほとんどのジェンヌさんは舞台オンリーしかしりません。
『Now On Stage』のようなトーク番組はあまり観ないので。
だから舞台の上の轟悠さんの男役からしか、ご本人像がイメージできなかったのですが、非常に懐深く、共演する下級生一人ひとりとしっかりと向き合って一緒に舞台を作っている人であることを、この番組から知ることができた気がしています。
あぁ、轟悠という人は「良い芝居を作る」ことまず考えて、また観客がどう感じるかを想像して、すべての共演者を温かく、時には厳しく見守っているジェンヌさんなんだ・・・と思いました。
それが正しいかどうかはわかりませんが、そんな轟悠さんはきっと風間柚乃さんを引っ張りあげてきたんじゃないか・・・・。
もちろん舞台人として妥協を許さない轟悠さん。
高圧的に「上級生だから」というのではなく、より良い作品を作るため・・・という意味で引っ張り上げてきたし、これから梅田の千秋楽までそういう日々が続くのではないかなとも思っています。
まぁ、あくまでこれは私の轟悠妄想論(笑)。
でも仮に轟悠さんがそういう舞台人だったら、研6でこんな大先輩とがっつり芝居ができる機会は、タカラジェンヌとしての風間柚乃にとっても、また一人の人間・風間柚乃にとってもこれから先の大きな財産になるんじゃないかなぁ・・・
なんてまたまた妄想を広げてしまいました。
↓↓3.風間柚乃・代役という試練がおだちんを育てる?
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