ながく公演を中止していた宝塚歌劇団が7月17日から宝塚大劇場で公演を再開することを昨日発表しましたね。
東京宝塚劇場『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』の千秋楽(3月22日)から約3ヶ月半振り。
宝塚大劇場公演で数えると、星組公演『眩耀(げんよう)の谷/Ray』の千秋楽(3月9日)から約4ヶ月ぶりに歌劇の幕があがることになります。
ファンとしてもやきもきした長い時間でした。
この記事では宝塚歌劇団106年の歴史上初ともいえる、長期の公演中止からの再開について綴ってまいります。
宝塚の公演中止の流れと再開まで
宝塚歌劇団が期限の記載のないまま長期に公演中止を発表したのは、4月7日。
コロナ感染拡大防止のために政府が緊急事態宣言を受けた形でした。
それ以前の2月27日から何度かの公演中止と再開が発表があり、やきもきしたことは記憶に新しいところですが振り返ってみると以下の表のようになります。
星組大劇場 | 雪組東京 | 月組 『赤と黒』 |
月組 『出島小宇宙争』 |
轟悠DS | ||
27日(木) | 通常公演 | 通常公演 | 通常公演 | 通常公演 | ショーのみ | |
28日(金) | 公演中止 | |||||
2月 | 29日(土) | 公演中止 | 公演中止 | 公演中止 | 公演中止 | |
3月 | 1日(日) | (千秋楽予定日) | ||||
2日(月) | ||||||
3日(火) | ||||||
4日(水) | (千秋楽予定日) | |||||
5日(木) | ||||||
6日(金) | ||||||
7日(土) | ||||||
8日(日) | ||||||
9日(月) | 上演(千秋楽) | 休演日 | ||||
10日(火) | 上演 | |||||
11日(水) | 上演 | |||||
12日(木) | 公演中止 | |||||
13日(金) | ||||||
14日(土) | ||||||
15日(日) | ||||||
16日(月) | ||||||
17日(火) | ||||||
18日(水) | ||||||
19日(木) | ||||||
20日(金) | ||||||
21日(土) | ||||||
22日(日) | 上演(千秋楽) |
- 星組公演は宝塚大劇場・星組公演『眩耀(げんよう)の谷/Ray』
- 雪組東京は東京宝塚劇場雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』
- 月組『赤と黒』は御園座公演
- 月組『出島小宇宙戦争』
- 轟悠DSは専科・轟悠さんのディナーショー@パレスホテル東京
そして・・・
そのほかお稽古が積み重ね、初日を間近に控えながら上演に至っていないのは・・・
- 花組宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』(7月17日初日予定決定!)
- 星組東京宝塚劇場公演『眩耀(げんよう)の谷/Ray』
- 宙組公演『壮麗帝』(日本青年館・ドラマシティ公演)
- 宙組公演『FLYING SAPA-フライング サパ-』(TBS赤坂ACTシアター公演)
- 月組大劇場公演『WELCOME TO TAKARAZUKA /ピガール狂騒曲』(花組大劇場公演後に公演予定)
これらの作品も含めて2020年に予定されていた上演スケジュールはすべての予定が白紙となり、今後、7月17日に初日を迎える花組大劇場公演以降の上演も公式サイトで順次発表されていくことでしょう。
(・・・と願いたいですね)
7月17日花組公演再開の宝塚でいつもと違うこと
昨日は各メディアも宝塚歌劇が再開すること、予定より4ヶ月遅れで花組『はいからさんが通る』が上演されることを報じていました。
【最新ニュース】 宝塚歌劇団、宝塚大劇場で7月17日から上演再開 当初より4か月遅れ https://t.co/PvQIpueFjS #宝塚 #宝塚歌劇 #宝塚歌劇団
— 宝塚速報 (@zuka_soku) June 15, 2020
公式サイトでは再開時の上演、観劇は通常と異なることを報じていましたが、なによりもファンが「えっ?」と驚いたことは
- 座席は最前列を使用しない
- 前後左右の一席をあけて使用する
ということでしょう。
そのために2,550席ある宝塚大劇場で使用する座席は、1,274席。
ほぼ半数になってしまいます。
他にも・・・
- 生のオーケストラは使用せず音楽は録音
- 舞台も密になる演出を避ける
どうなるのだろう・・・? と想像してみても、うまくイメージすることができないのですが、上演再開を決定した歌劇団側もかってなかった「三密を避けた」舞台の上演、観客の収容に苦慮されていることでしょうね。
逆を言えば苦労して上演しても、興行収入は単純に考えると通常の半分。
7月中は毎日1回公演、8月には社会状況を考慮して2回公演を実施するそうですが、公演回数も通常より減ってしまうのだから、今回の上演再開もいつも宝塚を見守り続けるファンのためである一面はあると思います。
そして自粛で待機している生徒さんたちの「舞台に立ちたい」思いを考慮したことでもあるでしょうね。
単純に「興行収入」をイチに考えるのだったら、できないことだと思います。
まぁ、宝塚ファンだから「これって劇団のファンに対する、生徒さんに対する愛だよね」と考えてしまいますが、どうでしょうね?
話の趣旨から外れますが・・・
指揮者の西野淳先生のツイートを引用させていただきます。
しかし…録音。
— 西野淳 (@JUNNISHINOcond) June 15, 2020
そうなんです!
宝塚大劇場でオケの演奏のない公演は、個人的な思いもあってとってもかなしーーーー。
いや、わかっているのです、オケなしでも公演を再開することに大きな意味があることは。
でも、指揮者さんの思いも伝えたくなりました(涙)。
7月17日花組公演再開する花組公演、トップ柚香光は?
再開の幕開けに舞台に立つ、花組トップスター・柚香光(ゆずかれい)さんはそうそうにメディアにむけて
「公演中止期間中はたくさんの方々から温かい励ましのお声をいただきましたこと、心から感謝申し上げます」
(出典;日刊スポーツ2020年6月16日)
とファンへの感謝の思いを述べるとともに、「お客様に安心して楽しんでいただくことを願っています」ともいっています。
花組トップ柚香光「心から感謝」7・17宝塚再開 #柚香光 #宝塚 #はいからさんが通るhttps://t.co/yxbejlD4VF
— 日刊スポーツ (@nikkansports) June 15, 2020
昨年に花組新トップスターに就任して、いよいよ本拠地大劇場でのお披露目公演という節目に、かってない公演中止という経験をして、メンタルにもずいぶん辛い思いもされたのじゃないかと憶測してしまうのですが、まだお若いのにトップスターさんらしい発言。
公演中止期間中のさまざまな心の葛藤は決して無駄になることはない、宝塚のトップスターという立場にいる舞台人・柚香光にとって芸の糧になるものだと信じています。
宝塚の公演再介後のチケットってどうなるの?
ここまでに書いた通り2020年の公演スケジュールは一旦白紙になり、すでにチケットが販売されていた公演についてはチケットはすべて払い戻しが実施されています。
ではでは再開後の公演チケットはどうなるの?
というのも気になるところですね。
現在、わかっていることをまとめると・・・
【宝塚友の会】
- 1公演につきひとり1枚
- 第1抽選方式(最大8公演まで申込可)、第2抽選方式(最大12公演まで申込可)、先着順方式
- チケット発券は当日発券のみ
【一般前売り】
- 宝塚友の会会員先行販売を中心に販売
- 一般前売での販売数が少数の場合あり
- チケットの発券は当日発券のみ
これだけで友の会の抽選申し込み期間や一般前売り日はまだわかりません。
また、通常ならば宝塚ホテルなどの宿泊とチケットがセットになったプラン、阪急交通公社などをはじめとする貸切公演も用意されていますが、これらがあるのかどうか?
公式サイトには「団体観劇のお引き受けにつきましては、当面見合わせさせていただきます。」と掲載されていますが、貸切公演は別?
そのあたりは不明です。
個人的には社会状況を考えると「感染リスクゼロ」ではない貸切公演を実施したい企業が、はたして今の状況であるのかどうかいえば、ない?と思うのですが
7月17日再開の公演観劇で注意すべきこと
さて・・・公演が再開されることになったとはいえ、依然世の中はコロナ感染拡大防止のために「三密をさける方向で動いています。
- マスクの着用
- 開演前や幕間、終演後に蜜にならない、会話を控える
- アルコール消毒に協力する(アレルギーがあれば劇場側に申し出ればOK)
- 発熱や咳、くしゃみなどの症状がある時、体調がよくない時には観劇を控える
- 劇場内での飲食は水分補給程度にとどめる
- 入待ち出待ちはNG
以上をはじめとして、公式サイトには詳細が「ご協力のお願い」として載せられていますが、宝塚愛にあふれるファンってこのあたりはきっとしっかり守るのだろうと私は思います。
また劇団、劇場側も
- 通常より外気を多く取り込む空調を導入
- 抗ウイルス・抗菌剤を宝塚大劇場内の座席や手すり・ドア・お手洗いなどに吹付加工
- 劇場内で手がよく触れられる箇所は、アルコールほか、除菌用薬剤などで公演ごとに清掃
などと、観客を迎え入れるにあたり、できうる限りの対策準備をしてくれています。
自分ができることをできるだけやって、大好きな宝塚を気持ちよく観劇。
楽しく夢見心地の3時間がすごせる日々が取り戻せる・・と私は単純に考えています。
(もっともチケット難は絶対なので本当に観劇できるかどうかはわかりませんが、そんな日が取り戻せる光が見えてきたように感じています)
7月17日からの花組公演のチケットを申し込む?申し込まない
ネット上で見かけたファンの方のつぶやきに「宝塚の再開が心から嬉しい、でもチケット難を考えるとまずは花組のファンの人に見てもらいたい気持ちがあるから、チケットは申し込まないだろう」というものがありました。
うーーーん、これも宝塚愛なんですよね。
私も一瞬「そうだよね、柚香光さんのお披露目を待ちわびていた、花組のファンの方に観てほしいよーーー」と思いました。
でも、特別花組ファンじゃなくても宝塚好きなら観劇したいと考えるのもあり!
どれが正解で、どれが間違いだなんてないのだから。
管理人・すみれ子も今回の公演中止はかなり心に重いできごとでした。
それに加えて、さまざまな環境の変化も加わってブログはほとんど更新できていませんでしたが、公演の再開が決まったことを機に、またぼつぼつと更新しますのでどうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
阪急交通社の貸切は無しですって。