2013年、2014年の『ベルサイユのばら』
何かと節目毎に上演される『ベルサイユのばら』。
100周年が近くなってきたし、そろそろあるのかしら?
そう思っていたところに月組、雪組、そして宙組で再演されました。
これは記憶に新しいところです。
まず2013年の月組『ベルサイユのばら オスカルとアンドレ編』。
一番驚いたのは、オスカル役とアンドレ役を、トップスターの龍真咲(りゅうまさき)さん・当時準トップという肩書きだった、明日海りお(あすみりお)さんが、マチネとソワレで役替わり。
ファンにとっては有難い?
しかし演じる生徒さんは大変だろう?
そんなスケジュールでの上演でした。
でもどちらのパターンも観ることができたファンはまさに複眼です。
そしてこの再演の演出では、ラストシーン(天国の場面)で、昭和の『ベルサイユのばら Part2』に登場したペガサスの馬車が、クレーンを使って劇場を飛ぶかのように動くというのも話題となりました。
二階席でも多少オーバーな表現をすると、オスカルとアンドレに手が届きそうでロマンチックな演出だったと思います。
(2018年花組『ポーの一族』ラストシーンにちょっと似ています)
↓↓トーク番組で2013年月組『ベルサイユのばら』が取り上げられています。
続く2014年雪組『フェルゼン編』はフェルゼンを演じる壮一帆(そうかずほ)さんとアントワネット役の愛加あゆ(まなかあゆ)さんのトップコンビお披露目公演。
99期生の初舞台公演でもありました。
同じく2014年宙組『オスカル編』ではトップスター・凰稀かなめ(おうきかなめ)さん扮するオスカルが、1幕のラストでペガサスにまたがりオーケストラピットから客席上を舞うような演出が話題でした。
↓↓2014年宙組『ベルサイユのばら』ペガサスに乗ったオスカル(凰稀かなめ)
(出典:https://twitter.com/)
これは2006年の雪組・朝海ひかるさん以来でしたが、クレーンの進化で動きがリアルでした。
↓↓凰稀かなめ・オスカル
(出典:https://twitter.com/)
ビジュアル的にも美しい、本当に劇画から抜け出たようなオスカル様でした。
また宙組、東京宝塚劇場公演中に観客動員500万人という記録を達成。
では、100周年を記念して再演された『ベルばら』を表にまとめると・・・
上演年・組 | タイトル | |
2013年月組 | ベルサイユのばら オスカルとアンドレ編 | 宝塚歌劇団100周年 |
2014年雪組 | ベルサイユのばら フェルゼン編 | 宝塚歌劇団100周年 |
2014年宙組 | ベルサイユのばら オスカル編 | 宝塚歌劇団100周年 |
オスカル | アンドレ | フェルゼン | アントワネット | |
2013年月組 | 龍真咲 明日海りお ※役替わり |
明日海りお 龍真咲 蘭寿とむ 壮一帆 ※役替わり |
ー | ー |
2014年雪組 | 早霧 せいな 凰稀 かなめ |
未涼 亜希 柚希 礼音 龍 真咲 |
壮一帆 | 愛加あゆ |
2014年宙組 | 凰稀かなめ | 朝夏まなと 緒月遠麻 ※役替わり |
ー | ー |
『ベルサイユのばら』海外公演
『ベルサイユのばら』全国ツアー(地方)公演は全国津々浦々で行われたことは前出の通り。
それのみならず、海外公演でも上演されています。
1度目は韓国公演で2005年星組。
ショー『ソウル・オブ・シバ!!』との併演でした。
2度目は台湾公演、2015年の花組。
この時の併演策は『宝塚幻想曲』。
↓↓2015年花組台湾公演、現地映像
花組台湾公演 ベルサイユのばら
柚香オスカルのビンタ⍤⃝
明日海りお 柚香光 pic.twitter.com/x9rE4quofo
— 紅緒 (@Benio_tkrzk) 2015年8月13日
上演年・組 | タイトル | |
2005年星組 | 『ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編』 | 慶熙(きょんひ)大学「平和の殿堂」(韓国) |
2015年花組 | 『ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編』 | 国立中正文化中心・台北国家戯劇院(台湾) |
オスカル | アンドレ | フェルゼン | アントワネット | |
2005年星組 | 涼 紫央 | 立樹遥 | 湖月わたる | 白羽ゆり |
2015年花組 | 柚香光 | 芹香斗亜 | 明日海りお | 花乃まりあ |
↓↓5.『ベルサイユのばら』オリジナル楽曲&その他使用楽曲
コメント
ちはるCLUB さん
地方公演についても触れて書こうとしましたが、あまりに多くて。
松あきらさんは、『ベルばら Part2』でフェルゼン、1977年地方公演でアンドレ、79年地方公演でオスカルを演じて「ベルばら三冠王」と言われているそうです。
懐かしいですねぇ、松あきらさん。
花組トップ時代に『紅はこべ』でのパーシーがカッコよかったです。
舞小雪さんも大人っぽい雰囲気のある娘役さんでしたね。
私が札幌に住んでた頃の地方公演でのオスカルは確か松あきらさんだったと思います。
ちなみに『風と共に去りぬ』のスカーレットは舞小雪さんでした。
両方ともちょっと飽きてます。『エリザベート』も再演三昧で飽きるのかしらと恐怖です。