男役燕尾の群舞イチオシを路線ノル香が選ぶ!
宝塚ファンなら誰でも、「好きな黒燕尾場面をひとつ挙げよ」と言われると、相当困ると思います。
ひとつになんて到底絞れるものではないので…
しかし、心を鬼にしてひとつだけ選んでみました。
多面的に判断して、総合得点で「これなら宝塚を知らない人にも胸を張って見せられる」と思える作品…と思えば、『国境のない地図』フィナーレでした。
実は、ノル香は『国境のない地図』公演時はまだ宝塚と出合っていないので映像でしか観たことがありません。
きっと生の舞台を観たらもっともっと感動があったはずだと思います。
贔屓に観ていた組やトップさんではないのに、しかも映像で観てこれだけの感動を覚えるなら、 きっとそれは演出力の高さによるものです。
星組『国境のない地図』フィナーレ(トップ:麻路さき)
『国境のない地図』の作品背景を少しご紹介しますと、麻路さき(あさじさき)さんのトップお披露目公演の1本モノでした。
しかし、直前に阪神淡路大震災が起こり、宝塚大劇場も少なからず影響を受け、上演が危ぶまれていました。
この場面を振り付けした羽山紀代美先生もお稽古の日までいろいろな思いがあったとのちに語っています。
羽山先生の30周年を祝うダンスリサイタル『ゴールデン・ステップス』(2005年6月開催)でこの場面を再現したことがあります。
麻路さきさんのパートを踊ったのは、湖月わたる(こづきわたる)さん。
オリジナルにも出演されていて、この『国境のない地図』新人公演主演も務めていたので、感慨もひとしおだったでしょう。
『ゴールデン・ステップス』は、本公演中ではなかった月組・雪組・星組のみで公演し、全体稽古など数えるほどしか行えなかったはずです。
しかし、驚くような完成度。
出演者の面々を見ると、どこを見てものちのトップさんだらけで、黒燕尾のスペシャリストたちゆえのこの完成度なのだろうと思います。
ちなみに、この『ゴールデン・ステップス』、ダンサー好きならたまらない場面ばかりですのでオススメです(#^.^#)
残念ながら動画がありませんが、宝塚専門スカパーチャンネル『スカイステージ』での放送があればぜひご覧いただきたいアンサンブル場面です。
【宝塚歌劇】 羽山紀代美 「ゴールデン・ステップス~1975-2005~」 【DVD】
↓↓3. 『国境のない地図』フィナーレの使用楽曲や振付、衣装についても語っちゃおう!
コメント
すみれ子さん、皆さま
小生の意見はアンケートには回答しましたが、挙げていただいた3つの作品は自分はどれも観ていません。(そもそも宝塚自体に興味が無かった時代ゆえ)
でも三者三様で面白いですね。今度こういう企画をすることがあったら「デュエットダンス」を取りあげていただけると嬉しいです。自分は絶対推しのがあるんですが、それが選ばれるかどうかに興味があります。
今週末は始発に乗って赤坂ACTシアターでの当日券並び予定です。「雨に唄えば」ですが、雨でないといいな。
うみひこさん
コメントありがとうございます。
企画はほとんど「思いつき」だったのですが、ご覧いただきありがとうございます。
今のショー作品で「燕尾群舞」の次に外せないのが、うみひこさんのおっしゃる「デュエットダンス」ですね。
私の頭にパッと浮かんだのは朝夏まなとさんと美咲りおんさんのデュエットダンス。(どの作品というわけではないですが)
最高に軽やかで美しく魅せてくれる世界がありました。
いつか機会があれば記事にできるように努力して見ますね。