宝塚の男役燕尾の群舞・厳選ベスト3は?あなたは黒燕尾派?それとも変り燕尾?

宝塚コラム

星組『国境のない地図』フィナーレ/ 楽曲・振付・衣装

使用楽曲

  • トッカータとフーガ ニ短調/J.S.バッハ
J.S.バッハ(ストコフスキー編曲) トッカータとフーガ / ヴォルフガング・サヴァリッシュ フィラデルフィア管弦楽団 (1999)

 

もともとは、教会にある大きなパイプオルガンで弾く曲のようです。

パイプオルガンだと少し音色が単調ですが、宝塚版はオーケストラなのでとてもドラマチックに仕上がっています。

このフルオーケストラだと曲の中盤あたりからグッと盛り上がってきます。

 

よくぞこの曲を燕尾の曲に使用してくれた!!

そんな感動の大傑作です。

麻路さきさんのノーブルな雰囲気がこの曲にとてもよく合っています。

 

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振り付け

先述したように、振り付けは羽山紀代美先生。

羽山先生の振り付けは荘厳で気品があるのに色っぽく、まさに黒燕尾の振付家として最高だと思います。

 

↓ちなみにこちらも羽山先生の振り付け、『パッション・ブルー』。

 

 

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タンゴ系の振り付けになっている男役群舞も絶品ですし、ダンサーコンビである麻路さきさんと白城あやか(しらきあやか)さんにピッタリな難易度の高いムーディーなデュエットダンス。

この難儀なステップが踏めるスターさんがどれほどいるでしょうか!

 

↓こちらは『シトラスの風-Sunrise-』にて芹香斗亜(せりかとあ)さんが銀橋で歌っている「パラディーソ」を真矢みき(まやみき)さんが。独特な色気があります。

 

男役さんが足を肩幅以上にガッと開いて立ち、その間に両腕を交互に振り下ろす独特の振り付けは羽山先生によるものなんですね。

羽山先生はもともと娘役スターさんでしたが、男役さんにしかできない動きをこのようにたくさん編み出す天才です。

 

他にも、羽山先生の名振り付け場面は数えられないほど。

最近はあまり振り付けに参加されないのか、お名前をお見かけしないような…

ぜひまた羽山先生の新しい作品を観てみたいものです。

 

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衣装

燕尾のデザインにもいろいろあります。

ビジューが何もついていないシンプルな黒燕尾を着こなせる男役になるには、かなりの年月が必要。

でも、だからこそシンプルな黒燕尾は特別であり、美しい。

 

朝夏まなと(あさかまなと)さん退団公演『クラシカル・ビジュー』の黒燕尾場面

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『国境のない地図』で麻路さきさんが着ている燕尾は、いわゆる「変わり燕尾」と呼ばれるものです。

ベルベット製なのできっとダンスにはあまり適していない素材である上、重量もありそうです。

しかし曲の重厚感とよく合ったドレッシーなデザインが素晴らしい!

袖口と胸チーフに使われているピンクパープルもいい色味ですね。

 

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ちなみに、変わり燕尾でノル香がいちばん好きなのはコチラです↓

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花組『エンター・ザ・レビュー』のフィナーレで春野寿美礼さんが着ているこのお衣装。

そして相手役であるふづき美世(ふづきみよ)さんのドレスもゴージャスでとても素敵!

大好きなデュエットダンス衣装です。

 

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男役燕尾群舞・路線ノル香編のまとめ

度々話題がそれましたが(^-^;『国境のない地図』が、楽曲・振付・衣装すべて総合してノル香イチオシの燕尾アンサンブル場面ということでした。

あとは、センターにいらっしゃるトップさんの技量もありますし、隊形移動の形やシンクロ性も重要。

それらすべて含めた総合得点で選出してみました。

 

ちなみに(また話題がそれる)、最終候補に残った場面が実は他に3作品。

 

  • ↓『ベルサイユのばら フェルゼン編』大浦みずきさん。
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やっぱり黒燕尾の群舞と言えば、花組。そして大浦みずきさん。

黒燕尾のダンスはどうあるべきか、を完成させたのは大浦みずきさんだと思います。

視線の落とし方、顔の向き、無駄な動きを削ぎ落した手足の軌道の美しさなど、他のジャンルのダンスとは全く違う動きです。

やはりなつめさん(大浦みずきさんの愛称)は格別だなぁ…なんて見とれてしまいます。

名ダンサーと呼ばれるスターさんはたくさんいますが、なつめさんのようにオシャレなステップを踏むスターさんは唯一無二です!

 

なつめイズムを受け継いだ花組のボレロはやっぱり美しい!

津軽三味線を使ったボレロ曲が素晴らしく、特に転調してからの盛り上がりはわくわくします。

 

  • ↓マニアックなところから『レ・コラージュ』。真珠の黒燕尾の場面、いちばん右の写真です。

 

残念ながら動画は見つかりませんでしたが、黒燕尾の肩にパールが無造作に飾られたユニークなデザイン。

割と短い場面ですが楽曲もとてもドラマチックで、黒のドレスを着た娘役さん達と組んで踊る部分もゾクゾクするほど素敵です。

センターで踊る樹里咲穂(じゅりさきほ)さんと、このとき娘役2番手だった白羽ゆり(しらはねゆり)さんが美男美女!

いまはとってもお美しい樹里咲穂さんが、現役当時シリアスな場面で魅せる眉間のシワが素敵で素敵で…♡

 

曲・振付・衣装・センターで踊るスターさんの実力・シンクロ性・隊形などすべての項目においてパーフェクト!な作品にはなかなか出合えません。

今回ご紹介した場面、映像で観る機会があればぜひ!

 

路線ノル香おすすめ男役アンサンブル場面でした。

 

↓↓4. 男役黒燕尾の群舞イチオシをニンフィア700Yが選ぶ! それはどんな作品か?

コメント

  1. うみひこ より:

    すみれ子さん、皆さま
    小生の意見はアンケートには回答しましたが、挙げていただいた3つの作品は自分はどれも観ていません。(そもそも宝塚自体に興味が無かった時代ゆえ)

    でも三者三様で面白いですね。今度こういう企画をすることがあったら「デュエットダンス」を取りあげていただけると嬉しいです。自分は絶対推しのがあるんですが、それが選ばれるかどうかに興味があります。

    今週末は始発に乗って赤坂ACTシアターでの当日券並び予定です。「雨に唄えば」ですが、雨でないといいな。

    • すみれ子 より:

      うみひこさん

      コメントありがとうございます。
      企画はほとんど「思いつき」だったのですが、ご覧いただきありがとうございます。
      今のショー作品で「燕尾群舞」の次に外せないのが、うみひこさんのおっしゃる「デュエットダンス」ですね。

      私の頭にパッと浮かんだのは朝夏まなとさんと美咲りおんさんのデュエットダンス。(どの作品というわけではないですが)
      最高に軽やかで美しく魅せてくれる世界がありました。

      いつか機会があれば記事にできるように努力して見ますね。

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