宝塚の羽根!種類にデザイン、名前と背負い方!スター事情がわかる羽根を徹底解説!【宝塚用語解説】

宝塚コラム

トップスターさんの大羽根の構造・デザインいろいろ

トップスターさんが背負う羽根が最も大きく、構造も複雑。

重さは10キロ~20キロほどあるそうです。

よくトップに就任したばかりのスターさんに「羽根の重さはいかがですか?」と訊くと、ほとんどの人が「想像以上の重さだった」とおっしゃいます。

「羽根の重さは責任の重さ」なんて言われますが、気が緩むと後ろにのけぞってしまうほどの物理的な重さが、トップとして身が引き締まるのでしょうね。

 

羽根の素材は主にオーストリッチ。ダチョウの羽根ですね。

 

 

このもこもこの羽根を何本か繋げてあの大きな円形の羽根に仕上げているそうです。

そして、シャープで細いフォルムのものがキジの羽根。

 

↓赤や青に染まっているのが「キジ羽根」と呼ばれるもの

 

オーストリッチ羽根にこのキジ羽根を加えてさらにゴージャス感をプラス。

オーストリッチ羽根は白が多く、キジ羽根は黒などの濃い色に染められていることが多いですね。

キジ羽根はラメ加工のようなものがされているので、照明が当たるとキラキラと光ってとても綺麗です。

 

このキジ羽根は、基本的にはトップスターの羽根にのみ付くことが多いです。

それだけ、このキジ羽根がつくことによって背負い羽根がグッとゴージャスになるということですね。

 

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↓真ん中の望海風斗(のぞみふうと)さんのみトップ就任前の画像なのでキジ羽根無しです。やはりゴージャス感が違いますよね。

 

そして、トップスターにのみ許される羽根といえば、「ナイアガラ」と呼ばれる、床まで垂れ下がった部分。

見たまんま、「ナイアガラの滝」のように豪快に床まで流れ落ちる見事な羽根です。

 

↓ナイアガラもトップスターにのみ許される羽根

 

↓バックスタイルはこうなってます

 

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これだけの量の羽根をふんだんに使っているので、総重量が10キロ以上になるのも頷けますよね。

歩けば風圧がかかりますので、体感はさらに重く感じられ、30キロ近くなるとか。

そんな重さを感じさせないほどにトップスターさんは大階段を降り、軽やかに歩き、銀橋を渡り、中には走るトップさんも。

体重が50キロだとして、羽根を背負えば自分の体重が一気に60キロ以上になるということ。

あの細い体にそれだけの負荷がかかって階段をタタタ…と降りるのですから、膝や腰にかなりの負担がかかりますね。

本当にタカラジェンヌは体力勝負です…(;^ω^)

 

以前は羽根がランドセルのようになっていて衣裳の上からヨイショ!と背負うスタイルだったそうですが、あまり見栄えが良くなかったということで改良されます。

現在では衣装と一体型になっていて、いかにも「しょっている」感じがしないように工夫されています。

羽根の大きさも昔に比べてどんどん大きく、どんどんゴージャスになっているように見えますね。

画像で見る大羽根デザインいろいろ

白いオーストリッチ羽根とダーク色のキジ羽根にナイアガラというデザインが大羽根のスタンダードなデザインです。

しかし、これだけ大きなものなので、デザインの幅は無限。

これまでに本当にいろいろなデザインがありました。

 

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↓キジ羽根に違う種類の羽根を散らしてほわほわに。

 

↓レースで小さな円を描いたデザイン

 

↓桜が散りばめられた珍しいデザイン。

 

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↓オーストリッチ羽根は白以外にカラーもいろいろ

 

↓「エリザベート」のトート閣下の羽根は毎回個性的なデザイン

 

↓キジ羽根に大きなビジューがたくさん散りばめられた豪華な羽根

 

「今回の羽根デザイン素敵~!」なんていうのも、宝塚ファンの大きな楽しみのひとつ。

多少使いまわしはあるものの、基本的には公演ごとに新しく羽根を作るのでしょうから、どれだけの製作費がかかっているのかと思うと…(*_*;

そう思うと、宝塚はこれだけ舞台にお金をかけている割には本当に良心的なチケット代なので有難い限りです。

 

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ちなみに、ノル香がこれまでに見た大羽根の中でいちばんインパクト大だったのは、こちらの羽根。

 

 

一路真輝さんが主演した『エリザベート』日本初公演のときの羽根です。

黄泉の帝王、つまりは死神という設定であるトート閣下がなんと最後は天使に!

今では『エリザベート』でも普通にトップさんは大羽根を背負いますが、この時はなぜかこれ。

いつもよりだいぶゴージャス感が薄れてしまったという…(;^ω^)

 

なんだか板に羽根を貼り付けた感があって、「これは一体…!?」という意味で衝撃的でした。

 

↓↓3.羽根には恐ろしい意味がある…?

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