宙組公演『白鷺の城/異人たちのルネサンス』をより深く楽しむためのお勉強講座

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『異人たちのルネサンス』ロレンツォ・デ・メディチさん

では次に、レオナルドの一大パトロンとなったロレンツォ・デ・メディチ(芹香斗亜さん)について。

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ロレンツォ・デ・メディチ(Lorenzo de’ Medici)
出身地 フィレンツェ
誕生日 1449年1月1日(ダヴィンチの3歳上)
1492年4月8日(43歳)
愛称 ロレンツォ・イル・マニーフィコ
家族 父:ピエロ・ディ・コジモ・デ・メディチ(痛風持ちで53歳で死去)
母:ルクレツィア・トルナブオーニ(詩人)
弟:ジュリアーノ・デ・メディチ

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『異人たちのルネサンス』では少し黒っぽいイメージで描かれていますが、実際のご本人は政治家としてもパトロンとしても民衆に支持され、一般市民にも気前良く振舞って絶大な支持を得たようです。

いわゆる「ルネサンス文化」はロレンツォの存在なくしてはあそこまで花開くことはなく、現代にまで名を残す天才画家がこの時代に複数誕生したのはロレンツォの才能のおかげ。

劇中でも若くしてメディチ家を継いだとありますが、実際も20歳でメディチ家当主に。

パトロンとしては、もちろんレオナルドにも支援をしていたとは思いますが、特にミケランジェロに関しては自宅に住まわせてまで制作を支援していたようです。

レオナルドが残している手稿の余白には、「メディチが私を創り、そしてメディチが私を台無しにした」という記述があるそう。

これは一体どういう意味なのでしょうね。。

レオナルドは67歳まで生きた一方、43歳という若さで亡くなっているロレンツォ。

メディチ家の持病である痛風が原因かもしれないですね。

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死後は長男が家督を継ぎますが、生前にロレンツォは長男のことを「愚か者」と酷評していたそうで、まさにその通り、家督を継いだ途端にメディチ家は動乱期を迎えることになります。

甘やかされたゆえの「愚か者」ではなく、その他の子どもたちはそれぞれに優れた才能があり、特に次男は政治的手腕も優れていたそうなので、なんとも皮肉なことですよね。

シシィより姉のヘレネのほうが従順でお妃向きだったとか、そういう話はいつの時代もどこの国でもよくある話なんですね。

『異人たちのルネサンス』ジュリアーノ・デ・メディチって?

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ロレンツォの4歳下の弟、ジュリアーノ。

劇中では野心に満ち溢れ、それが兄への嫉妬となり憎しみへと変わってしまっているジュリアーノ。

実際の兄弟関係は、そのようなエピソードは聞こえてきていないようです。

ボッティチェリの代表作『ヴィーナスの誕生』のモデルともなったフィレンツェ一の美女とW不倫関係にあったようなので、もしかしたらなかなかの色男なのかもしれません。

政治家であり、メディチ銀行の運営でも兄を助けますが、劇中と同じように当時対立していたパッツィ家が企てた暗殺事件で命を落としてしまいます。当時25歳。

埋葬されていたジュリアーノの遺体を後年に発掘して検査した結果、頭部に大きな損傷を受けていたことが分かったそうです。

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『異人たちのルネサンス』レオナルドの弟子・サライ

『異人たちのルネサンス』では天彩峰里(あまいろみねり)さんが演じている、少年サライ。

こちらも実は実在する人物。

しかも、手癖が悪いというエピソードも事実です。

レオナルドの弟子になって1年の間に、少なくとも5回はレオナルドのお金や貴重品を盗んで洋服などに変えていたとか。

レオナルド自身もサライのことを「盗人、嘘吐き、強情、大食漢」と批判していますが、そのくせサライをとても甘やかしたそうな。

それほど絵の才能があったかというと…画家としてのサライはあまり評価を上げることはできませんでした。

ではなぜそんなにもサライのことを…?というと、レオナルドは生涯独身であり、同性愛の嫌疑をかけられ、裁判を受けたことなんかもあったそうで…。

つまり、サライを「そっちの意味で」愛でていたのではないかという説です。

確かに、サライというのは愛称で、「小悪魔」の意味。

そしてダヴィンチの作品『洗礼者ヨハネ』は、サライがモデルと言われています。

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まさに、「小悪魔」的なこの挑発した笑み!

『モナ・リザ』も実はサライがモデルではという説もあるほどです。

レオナルドは自身の死後の遺産分与で、サライにはあの『モナ・リザ』と、その他のたくさんの作品などを遺すことを指示しています。

劇中でも物語を動かす非常に大きな役として天彩峰里さんが好演していますが、実際のサライもレオナルドの創作意欲を燃やす重要な存在だったようですね。

↓↓7.工房の仲間たちも全員実在の画家たち

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