宙組『WEST SIDE STORY』初日から千秋楽までの観劇感想!WEST SIDE!最高!

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『WEST SIDE STORY』宙組出演者達の活躍は?

真風 涼帆&星風まどか

トニーとマリアを演じた宙組トップコンビ、真風 涼帆さんと星風まどかさん。

実に良いコンビニ成長中ですね。

このお二人のトップコンビ就任が決まった時に、ザ・大人な男役の真風さんと、幼さを感じる星風さんではバランスが取れないのでは?

などと思ったこともありましたが、星風まどかさんは着実に大人の娘役に成長してきています。

そして何よりも抜群の歌唱力!

どんなジャンルの歌でもきっと歌いこなせるに違いないし、安心感を持って聴ける魅力と表現力のある娘役さんですね。

トニーと出会い、恋に落ち、やがてトニーの死によって初めて憎しみという感情を知ったようなマリア。

純粋無垢な少女が立った2日間で、急展開する周囲の状況の中で、人の持つマイナーな感情を知り、大人に成長したかのようでした。

それと同時に星風まどかという宝塚の娘役も、急成長を遂げているように見えます。

 

また、真風トニーは「ジェッツ」からは信頼と尊敬を寄せられ、なおかつ粋がってワルをやっている(?)「ジェッツ」メンバーよりも大人びた風情があり、真風さんにぴったり。

でも・・・

マリアが大人へと成長を感じられるのとは逆に、恋をして有頂天になって周りが見えない青年でもありました。

役の構図としてマリアの方が大人で、トニーは精神年齢的に子供っぽいのですが、その関係性が非常に自然です。

 

愛月ひかる&桜木みなと

リーゼントが決まった愛月ひかるベルナルド

気が強く大人の色香ある桜木みなとアニータ

熱いカップルが絵になっていました。

 

初の女役ながら、愛する人(ベルナルド)を失ってからのアニータの心の変化が実によく感じられてズンちゃん(桜木)が新境地開拓?

ズンちゃんがここまで大人の女性を演じられるとは、実は予想もしていませんでした。

しかしアニータが大人の成熟さを醸し出すほど、また愛月ベルナルドのイタリア男的な色合いが鮮やかになっているように思います。

 

 

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澄輝 さやと&綾瀬 あきな

この『WEST SIDE STORY』で半端なく輝きを感じたのは、リフ役・澄輝 さやとさん。

前述の通りスタイルの良さ、長ーーーい足は男役として非常に魅力ある澄輝さやとさん。

これまでこれだけ真ん中で踊って、歌ってという作品はなかったように記憶していますが、あの長い足をあげて踊ると「きゃーーー!かっこいい!」と叫びたくなりますよ(笑)。

そして伸びやかな歌声にも聞き惚れてしまいました。

 

ネットのニュース系サイトでも「りふ役の澄輝 さやと好演」の文字を目にしたので、「うんうんその通り!」です。

またリフの恋人のヴェルマ役・綾瀬 あきな(あやせあきな)さん。

ダンサーなのは知っていましたが、ここまで凄いとは!と難しいリズムもなんのその、小さな身体いっぱいを使ってのダンスシーンは素晴らしいです。

「体育館でのダンスパーティー」でリフとヴェルマとして踊る、92期生同期コンビは息もピッタリ迫力あるシーンを見せてくれました。

 

↓↓初日の出の真風涼帆さん

 

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朝日奈 蒼

朝日奈 蒼(あさひなあおい)さん。

芝居のうまさには過去にも引き込まれたことがありました。

昨年の宝塚バウホール公演『パーシャルタイムトラベル』の執事役。

今回も「ジェッツ」に「シャークス」にも属さない、パーティーの司会者役で登場。

存在感あり、人間的な面白さありの芝居がとても印象的でした。

97期生。

路線とは離れたところで、光っている生徒さんも魅力ですね。

 

夢白 あや

夢白 あや(ゆめしろ あや)さん。

エニボディーズとい「ジェッツ」に憧れている、ボーイッシュな女の子役。

 

全編通して光っています。

うー〜ん、誰だっけ?とよーく見たら『天は赤い河のほとり』でタトゥーキアを演じていた夢白あやさんでした。

103期生で初舞台後すぐ宙組公演『神々の土地』新人公演で、ヒロイン格のイリナを演じた時には落ち着きある演技に驚きましたが、今作ではフレッシュで下級生ならではの役どころを的確に演じている感じ。

将来が楽しみな娘役さんですね。

 

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英真 なおき・寿 つかさ

専科の英真 なおき(えまなおき)さんが演じるドク。

多分、『ロミオとジュリエット』に置き換えるとローレンス神父に当たるのでしょうか?

英真 なおきさんは『ロミオとジュリエット』で神父を演じていますね。

「ジェッツ」に理解を示しながら、彼らの争いを食い止めようとします。

流石に専科さん!

味のある演技が光っていました。

 

寿つかささんも毎作品宙組の芝居を引き締める存在ですね。

シュランク警部補は「ジェッツ」をけしかけいるのか、正当に取り締まろうとしているのかわからない胡散臭さがたっぷりと漂っていました。

 

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↓↓5.ミニフィナーレでホッとする宝塚版『WEST SIDE STORY』

コメント

  1. シルバー蝶 より:

    お返事のコメントありがとうございます。
    今回のWSSは、ブロードウエイスタイルの要素満載で、若い宝塚フアン大丈夫かなあと
    ろーとるは勝手に心配しています。
    放映権などあまり縛りのない作品の方が宝塚ではよいのではとも思います。
    追記:東京でのかずきくんアニータがすごすぎて〜、そら君あっぱれ!!
    大阪では、メンバーもかわり、別物の印象を受け楽しんでおります。

  2. シルバー蝶 より:

    いつも愛読しています。詳細ありがとうございます。
    東京2回(チケット難でした!)みて、大阪初日観劇するも、詳しくは語ることができず、すみれ子さんに感心するばかりです。
    WSSそのものは、楽曲、ダンスがすばらしくて、構成は、ザ・USAミュージカルという感じですよね。宙組だからこその歌、ダンスが素晴らしいと思いました。
    生演奏いいですね。
    お芝居中、とりわけ印象に残ったのは、ナイフ持って喧嘩するシーンでした。
    普段乙女のジエンヌさんが、若者のエスカレートしていく喧嘩を演じ、リアル感がすごかったです。
    東京・大阪ともに、まどかちゃんのラストのシーンには涙しました。
    梅芸、あと数回観劇します。東京は終わりましたが、役代わり分、夫々のWSSを楽しみたいと思います。

    • すみれ子 より:

      シルバー蝶さん

      いつもご訪問とコメントをありがとうございます。
      愛読というお言葉をいただき嬉しい限りです。

      作品のレベルの高さ、魅力をきちんと表現して伝えてくれる舞台だったと思いました。
      決闘するシーンをはじめ、ゾックっと凍りつきそうな緊張感が客席まで伝わってくるシーンが結構ありましたね。

      他のカンパニーでも上演される作品ですが、社会的背景などを想像すると宝塚だからホッと観られるのかもしれない・・・と思っています。(私の場合は・・・)
      再度、リピートで観た時にどんな風に感情が揺さぶられるか?楽しみでもあり、少し怖くもあります(苦笑)

      シルバー蝶 さんは東京もご覧になって、梅芸リピされるとまた違った印象をもたれるかもしれませんね。

      観劇コメントもぜひ気軽にお寄せいただければ嬉しいです。

      暑い夏ですが『WSS』を観て宙組さんにエネルギーをもらって乗り切りたいものです。

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