宙組『WEST SIDE STORY』初日から千秋楽までの観劇感想!WEST SIDE!最高!

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宝塚で上演される『WEST SIDE STORY』の世界は?

「ジェッツ」と「シャークス」の諍いは決闘に繋がり、まず「シャークス」のリーダー・ベルナルドが「ジェッツ」のリーダー・リフをナイフで刺してしまいます。

冷静に止めに入ったはずのトニーも思わず逆上して、愛するマリアの兄でもあるベルナルドを刺してしまう。

そして・・・

ラストではトニーも「シャークス」のチノ(蒼羽 りく)にピストルで撃たれます。

目の前で繰り広げられる争いがもたらした悲しさや虚しさを、ドーンと突きつけられたような思いのまま静かに幕がおりました。

 

えっ???

ここからは観た人が自由に想像するんだろうか・・・?

このおもーーーーーーーい気持ちのまま帰るのか?

 

なんて呆然としていたら、再び幕があいてカーテンコールでした。

少しダンスシーンが入り、出演者の皆さんもニコニコして踊るミニフィナーレ?

ここで初めて「宝塚だからこそ心が救われる『WEST SIDE STORY』」だなぁ・・・と観ていて初めて笑顔になれた気がしました。

 

 

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↓↓映画版『WEST SIDE STORY』

ウエスト・サイド物語 (West Side Story)

 

『WEST SIDE STORY』はあまり宝塚チックにあまーーーーい物語ではありません。

宝塚版もほぼ原作のままです。

恋もあるけれど、それよりもはるかに1950年代のアメリカが抱えている問題がたくさん見えてきます。

肌の色、人種差別、貧困、親の愛に飢えた子供達・・・

いや、今でもそう言った問題はくすぶり続けているのかもしれませんね。

それらをどの視点から観ても奥が深く作品を堪能することができます。

 

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甘々な宝塚も好き。

でも甘々続きもね・・・なんていう時に、リアルな問題を少し垣間見ても、最後には出演者がいつもの宝塚らしく挨拶して観劇の幸せな時間を締めくくってくれる。

やっぱり宝塚はいいよね、夢の三時間ね、と思わせてくれる。

あぁ・・・!ここに宝塚で敢えて『WEST SIDE STORY』を上演する意味があるのかもしれない。

これは管理人・すみれ子の勝手な解釈ですが、そう思いながらこれの観劇レポを書きました。

 

生オーケストラで、激しいダンスもなんのその!と猛暑の中、梅田芸術劇場で熱い芝居を繰り広げている宙組生の姿を!

そして名作ミュージカルの一つである『WEST SIDE STORY』観劇を!

是非ともより多くの皆さんに楽しんでいただきたいと思います。

 

↓↓酷暑!かつ舞台も燃えていますが、千秋楽まで『WSS』出演者のみなさん頑張って!

 

 

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ここから千秋楽のことを追記していきます。

↓↓6.『WEST SIDE STORY』梅田芸術劇場千秋楽の模様

コメント

  1. シルバー蝶 より:

    お返事のコメントありがとうございます。
    今回のWSSは、ブロードウエイスタイルの要素満載で、若い宝塚フアン大丈夫かなあと
    ろーとるは勝手に心配しています。
    放映権などあまり縛りのない作品の方が宝塚ではよいのではとも思います。
    追記:東京でのかずきくんアニータがすごすぎて〜、そら君あっぱれ!!
    大阪では、メンバーもかわり、別物の印象を受け楽しんでおります。

  2. シルバー蝶 より:

    いつも愛読しています。詳細ありがとうございます。
    東京2回(チケット難でした!)みて、大阪初日観劇するも、詳しくは語ることができず、すみれ子さんに感心するばかりです。
    WSSそのものは、楽曲、ダンスがすばらしくて、構成は、ザ・USAミュージカルという感じですよね。宙組だからこその歌、ダンスが素晴らしいと思いました。
    生演奏いいですね。
    お芝居中、とりわけ印象に残ったのは、ナイフ持って喧嘩するシーンでした。
    普段乙女のジエンヌさんが、若者のエスカレートしていく喧嘩を演じ、リアル感がすごかったです。
    東京・大阪ともに、まどかちゃんのラストのシーンには涙しました。
    梅芸、あと数回観劇します。東京は終わりましたが、役代わり分、夫々のWSSを楽しみたいと思います。

    • すみれ子 より:

      シルバー蝶さん

      いつもご訪問とコメントをありがとうございます。
      愛読というお言葉をいただき嬉しい限りです。

      作品のレベルの高さ、魅力をきちんと表現して伝えてくれる舞台だったと思いました。
      決闘するシーンをはじめ、ゾックっと凍りつきそうな緊張感が客席まで伝わってくるシーンが結構ありましたね。

      他のカンパニーでも上演される作品ですが、社会的背景などを想像すると宝塚だからホッと観られるのかもしれない・・・と思っています。(私の場合は・・・)
      再度、リピートで観た時にどんな風に感情が揺さぶられるか?楽しみでもあり、少し怖くもあります(苦笑)

      シルバー蝶 さんは東京もご覧になって、梅芸リピされるとまた違った印象をもたれるかもしれませんね。

      観劇コメントもぜひ気軽にお寄せいただければ嬉しいです。

      暑い夏ですが『WSS』を観て宙組さんにエネルギーをもらって乗り切りたいものです。

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