宙組『白鷺の城/異人たちのルネサンス』観劇感想レポ!by路線ノル香

スポンサーリンク

『白鷺の城』かなり変わり種な和物

マチネは2階最後列で全体と贔屓の立ち位置を把握し、ソワレはもう少し前方で観たい部分をじっくり観れて、本当にスムーズなマイ初日となりまして。

ショーとお芝居それぞれに全体の感想を述べてみたいと思います。

まずは、一体どんなショーなのだろう…?ストーリー仕立て…??

と謎いっぱいだった『白鷺の城』から。

つまりは、陰陽師である真風涼帆(まかぜすずほ)さんと、狐の魔物である星風まどか(ほしかぜまどか)さんの何百年にもわたる長い長い闘いと愛というのがテーマ。

魔物は死にませんので、何百年もの間、美しい女性となって人間の男性をたぶらかす。

それを、何度も生まれ変わって成敗しようとする安倍晴明の子孫。

そしてついに見つけ出した融和の道は、「愛」という、宝塚らしい物語。

日本に伝わる妖怪の伝説と陰陽師という謎めいた仕事を取り上げたのはなかなか面白いですね。

奈良時代、平安時代、戦国時代、江戸時代と、時代を変えて2人が出会うので、そこにその時代それぞれの文化を取り入れた和モノショーとしての見せ場があるという演出なのですが…

う~ん…ノル香としては…アリかナシかで言ったら…ナシ、ですかね。

上田久美子先生初演出のショー「BADDY」と同じように、こういう斬新な手法は賛否が真っ二つに分かれるので、今回も意見はそれぞれなのでしょうね。

ちなみにBADDY、ノル香は大好きです。

スポンサーリンク

ショーというよりは、物語性が強かったように感じました。

途中、中国の場面もあるので「和モノショー」と言っていいのかどうか…?という感じも。

ショーというのは、セット、衣装、楽曲、振付、生徒さんの個性という多方面の要素がすべて集まった「総合芸術」です。

「この場面、楽曲も衣装も振付も全部カンペキ!!何十回でも何百回でも観たいほど大好き!!」

というお気に入りのショー場面は皆さんそれぞれにお持ちだと思いますが、ノル香的に『白鷺の城』ではそういう場面はありませんでした。

『白鷺の城』は、総合芸術というよりは少しショーアップされたお芝居の1場面が何度も続く感じ。

しかも、そこに無理やり松本悠里(まつもとゆり)先生をねじ込んだ感がさらに「おっとっと…」とテンポを崩されました。

エコーがガンガンに効いた録音の松本先生の台詞が流れると、なんだか一気にコント風に見えてしまって…(;^ω^)

ご年齢のせいか、日舞をしっかり踊るという振付でもなく、着物を脱いだり振り返ったり、あっちこっちに移動したり…というだけで、かつての「日本人形のよう!」と絶賛された見事な日舞とは言えず…

日舞と言えば、宙組には純矢ちとせ(じゅんやちとせ)さんという名取もいらっしゃいますし、愛月ひかる(あいづきひかる)さんもご自身で日舞が得意とおっしゃっています。

それなのに、皆さんのその日舞の腕前を堪能できる場面も振付もなく…

「新しいスタイルの和モノショーを!」という試みだったのかもしれませんが、これならばスタンダードな和モノショーのほうが良かったのではないかなあ…という感想でした。

スポンサーリンク

そんな中、「これは!」と思ったのが、星風まどかさん。

宙組のトップ娘役に就任してから『ウェストサイドストーリー』のマリアと『天は赤い河のほとり』のユーリという、10代の少女の役ばかり。

トップ就任前も若い女の子の役ばかりで(実際にお若いのですから当然と言えば当然ですが…)、ちょっと高い声がキンキン響くなぁ…という印象でした。

この妖狐の役は何百年と生きる妖怪ということもあってか、声色も低く、日舞も非常に美しかったです。

どの衣装も可愛らしいお雛様のようで、しなやかな動きも指先まで丁寧に神経を行き渡らせている感じがしました。

初舞台を除いて本格的な和モノ化粧が初めてという生徒も多い宙組。

星風さんはそれに加えて下級生ですので、経験も少ないはず。

それでいてあの可愛らしいお化粧はなかなかのもの。重いカツラや長袴もとても大変だったと思います。

これまでは、「兄妹にしか見えない…」という声もあがっていた色っぽい真風さんともよくお似合いでした。

今回、宙組は和モノのお化粧や所作に大変な苦労をされたと思います。

しかし、宝塚歌劇の伝統文化として、和モノも次世代に継承していかなくてはなりません。

文化を途絶えさせないためにこうして今も1年に数回は和モノを取り入れていますが、やはり洋モノや現代モノと比べれば不人気と言わざるを得ません。

どうにかして客入りのいい和モノ作品を作れないものか…斬新な手法はないものか…と劇団は頭を悩ませているのでしょう。

そういうことで作られたであろう、今回の『白鷺の城』。

しかし、どうも「コレジャナイ感」が…。

スポンサーリンク

せっかく伝統文化を次世代に継承していくのなら、和モノこそ王道でいいのではないかなあと思いました。

チョンパで始まる平安の雅な世界観で客を掴み、戦国時代の戦いを殺陣と舞踊で表現し、江戸時代の粋な青天と着流し。

せっかくならそういうのが見たかったな~なんていうのがノル香の感想でした。

↓↓3.『異人たちのルネサンス』めっちゃ悪い人たち

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ちはるCLUB より:

    遠征は名古屋と博多、ムラにも行きました。あ、札幌も。

    夜行バスも経験あり。

    遠征は楽しいぞ。

    名古屋が無くなってざんねん。

    • すみれ子 より:

      ちはるCLUBさん

      私は関西圏に在住いている期間が長く、遠征まではいかず日帰り組なのでまだハッピー?
      たまに全国ツアーや東京遠征というのは旅行気分も楽しめますが、毎回遠征されるファンって本当に大変ですね。
      いろんな意味で・・・(汗)。

      いつもコメントありがとうございます!