『神々の土地』朝夏まなと、真風涼帆、伶美うららはじめ宙組出演者達の魅力を解く

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娘役さん達

娘役さんもニコライ2世の妹の美風 舞良(みかぜまいら)さん、フェリックスの母ジナイーダの純矢 ちとせ(じゅんやちとせ)さんが、シニカルな会話をする皇太后マリア派の貴族の婦人として存在感あり。

今作で退団の瀬音リサ(せおとりさ)さんは、上述のジプシー酒場の女ですが、勿体無いぐらいの歌手でした。

こういう女役でジプシーとして歌える数少ない存在です。

綾瀬 あきな(あやせ あきな)さんも活動家でジプシー酒場のダンサー。

小柄なのに光る存在の上級生さんです。

ラスプーチンの狂言者の花音 舞(かのん まい)さん、瀬戸花 まり(せとはなまり)さんも目に止まる存在です。

皇女タチアナ(ニコライ二世の次女)役の遥羽 らら(はるは らら)さんも娘さんらしいの初々しい可愛らしさがあり、アレクセイ皇太子・花菱 りず(はなびしりず)さんも病弱で幼い皇太子を好演。

神々の土地』で退団の公女アリーナ(ニコライ二世の姪、フェリックスの婚約者)彩花 まり(あやか まり)さんは若干華に欠けますが実力のある娘役さん、同期でジプシー役の涼華まや(すずかまや)さん共に95期娘役がこれでいなくなるのも寂しいものです。

娘役さん達はドレスで勢揃いする場面が見応えあり。

 

男役さん達

農夫・イワンを演じた風馬 翔(ふうまかける)さん。

いつもきになる存在でしたが、お芝居が達者です。

ドミトリーをさりげなく思いやっているのが伝わり、そこでドミトリーは農民からも慕われる存在だったことがわかります。

この髭の将軍は?と思えば、星月梨旺(ほしづきりお)さん。

白髪混じりの頭に、髭もかなり白い初老の将軍・ガリツキー将軍。組長さんクラスの脇の生徒さんが演じてもおかしくないような役どころながら、どっしりとした軍の重鎮の雰囲気が感じられました。

秘密警察工作員の留依 蒔世(るいまきせ)さん、ミーチャ(ラッダとゾバールの弟でギター弾き)の優希 しおん(ゆうきしおん)さんも印象が深いです。

男役さん達はドミトリーの閲兵シーンで、宮殿の階段に見立てた大階段を剣を片手にドミトリー(朝夏まなと)を中心に踊るシーンがあります。

ショーの男役アンサンブル風にイケメンダンスです。

 

 

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まとめ

『神々の土地』は一本立てでもおかしくないような非常にたくさんのエピソードが詰まった作品でした。

そして登場人物もたくさんいて、生徒さんも光る演技をしているレベルの高い作品でもあります。

まだこれから東京公演も観劇予定があるので、新たに発見した魅力については後日加筆するかもしれません。

『神々の土地』については何度も「空気感が漂う」「台詞と台詞の真に漂う物」が心に訴えてくると書いてきましたが、それを着実に表現するのは、台詞を言う以上に表現者としては難易度が高いのではないかと想像しています。

これから公演を重ねるごとに、きっと漂う空気感はより濃密になってくることでしょう。

それを楽しみにしたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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