2016宙組・エリザベート観劇感想から楽曲リスト、20周年の奇跡まで

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皇后ゾフィーとその取り巻き達、エリザベートの両親

純矢 ちとせ(じゅんや ちとせ)さん演じる皇太后ゾフィーも圧巻でした。

姑としてエリザベートをオーストリア帝国の皇后としてふさわしい存在に育てようとするのですが、悪く言えばいじわるな存在。エリザベートの立場から見るとね。

圧巻の存在感のあるゾフィー、歌えて、芝居が巧みで、こんな役を演じる力があるのは今の宙組では純矢さんのみでしょう! と言い切れる力があります。

ゾフィーの取り巻き、寿 つかさ(ことぶきつかさ)さん、天玲美音(てんれいみおん)さん、松風 輝さん(まつかぜあきら)さん、美月 悠(みつきはるか)さん、星月梨旺さん(ほしづきりお)さん達が脇で実に良い味を出しています。芝居達者な方達です。

この公演で卒業される天玲さんのラウシャー大司教に個人的に注目。作品をご存知の方にはわかるはずですが、「あのピッツァの出前」のあたりの芝居は達者でないとできないです。あの場面では大司教様に注目ですね。

この取り巻き達は髭をつけているのですが、その中で美形な髭のオジ様になっているのが星月  梨旺さん。この方は私的に注目しているのですが、目が何か訴え、表情で語るような芝居が好きです。星月さんと松風 輝さんの二人が絡む芝居シーンは他の作品でも観た記憶がありますが、双方ともにいい芝居を感じます。

エリアベートの父悠真倫(ゆうまりん)さん。さすが専科さん、愛情あふれる父親です。前回の花組『エリザ』でも同じくエリザベートの父を演じていらっしゃいますが、上流階級にもかかわらず気取りのない、そして娘に対する愛のある父親です。

美風 舞良(みかぜ まいら)さんもコミカルな演出場面(エリザベートとフランツの見合いの場面)など上級生だからこそ!の芝居です。

う〜ん、芝居達者な脇って好き!




リヒテンシュタイン、マダム・ヴォルフ、目に止まった人達

彩花 まり(あやはなまり)さんは先般の博多座『王家に捧ぐ歌』のアムネリス役で歌唱力の高さに驚きましたが、歌いまくり状態の侍女・リヒテンシュタインを控えめな態度の中に芯を感じ好演。

博多座『王家』までほとんど気づかなかったので、ゴメンナサイ・・・という感じ。歌えて芝居もできる人です。

驚きのマダム・ヴォルフ伶美 うらら(れいみうらら)さん
娼館のマダムでド派手でいわば下品です。それを彼女らしく宝塚的にすみれコードスレスレの線で演じています。これができるってなかなかいないでしょう。歌が毎回あれれ・・・と言われますが、この役に関してはキーが本来の声とあっているのでしょう、最高!でした。

いつかトップ娘役になる可能性もある、伶美 うららさん。宝塚らしい、可愛くて清純なイメージの役以外もこなせるタイプの娘役はそうそういないのでは? と彼女の芝居と歌に今回は唸ってしまいました。

死刑囚の母花音舞(かのんまい)さん、子を思う母の哀れさを、一場面で出していました。

家庭教師綾瀬あきなさん(あやせあきな)、も毎回芝居にひかれます。

少年時代のルドルフを演じた星風まどか(ほしかぜまどか)さん、大劇場初日はまだ女の子を引きずっていましたが、だんだんと少年らしく成長。東京観たいです(^^;)

忘れていけないのはヴィンディッシュ嬢・星吹彩翔さん(ほしぶきあやと)ですね。

本来は男役さんながら、この作品では精神を病んで自分をエリザベートだと思い込んでいる娘の役。エリザベートと対面するシーンでの純粋無垢と狂気が入り混じった演技は特筆すべきものでした。この人も芝居が達者。

 

↓↓ 黒天使達、その他目に止まった男役さん

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