花乃まりあ退団についての私的想い
花乃まりあさんが退団発表をされた時、
管理人・すみれ子は「あぁ、やっぱり・・・」と思いました。
『MY AND MY GIRL』でサリーを演じている時のかのちゃんは、今までにない充実感に満たされているように見えたからです。
こういう時に「これからステップアップしよう!」と感じられる生徒さんと、逆に「やりきった幸せ感」がより感じられて、退団を決めているのかも?と感じられる生徒さんがいますが、かのちゃんの場合は後者のように思えたからです。
宙組からおそらくは次期トップ娘役を踏まえての、花組への組み替え。
実際にトップ娘役に就任すると
そこにはご本人が考えた以上の重責があったことでしょう。
退団発表時には「昨年末にみりおさん(明日海)に相談していた」と明かしています。
昨年末といえばトップ娘役に就任して、1年が経つか経たないか・・・。
その時のみりおさんの答えば・・・
「自分の人生なんで、一番いい道をゆっくり考えなさい」
だったそうです。
花乃は、花組移籍後初の本拠地作だった「エリザベート」(14年9月)新人公演でヒロインを務めており、同公演の本公演が終了したとき、明日海から手紙をもらったと明かした。
その手紙には「私(明日海自身)も、トップ(就任)が発表されて、実際、トップに就くまでは苦しかった。それは私が、一番分かっている。これからは、一緒にいい舞台を作っていきたいから、厳しいことも言うかもしれないけど、ついてきてほしい」と書いてあった。
(出典:日刊スポーツ2016年8月2日)
みりおさん(明日海)から手紙を受け取ったことを、かのちゃん(花乃)自身とても感謝しており、みりおさんについていく!と決心したそうですが、思いの外、多難があったのでしょうね。
みりおさんが花組トップスターに就任した時の、トップ娘役・蘭乃 はな(らんの はな)さんが『エリザベート』一作で退団したことに
一部では、蘭乃はなは「東宝エリザに出たいために、前トップ・蘭寿 とむ(らんじゅ とむ)に添い遂げず、明日海とのコンビも一作で退団した」と非難めいた声がありました。
(蘭乃はなさんがどういう経緯で退団時期を決めたかは・・・部外者にはわからないことなのですが・・・)
次いで、若い時から「必ずトップになる」と期待して応援してきた、明日海ファン(これも一部の人だと想像しますが・・・)からは
なぜ「みりおさんの相手役がよりによって96期なの」という
これまた中傷に近い声もありました。
トップ娘役は、相手役であるトップスターを支え、歌えて、踊れて、芝居ができて当たり前、という風潮は宝塚ファンには強くあると思います。
だから
ビジュアルには可憐で可愛らしい、花乃まりあさんですが
歌、芝居、ダンスともにまだまだ未熟で、
発展途上のトップ娘役に、少なくともファンの風当たりは強かったのではないかと思います。
そしてずっと「96期」というレッテルを貼られ、それが一人歩きしている・・・。
舞台人は噂をされるのも、「注目されている」という意味では、大事なことかもしれませんが、一生懸命に頑張ろうとしても、あまりに酷い声は時として人の心を折ってしまうでしょう。
そんな酷い声は、当人に届いていたのかもしれません。
もしそんなことが「昨年末の明日海さんへの相談」につながっているのだとしたら、
まだ未熟な生徒を無理に抜擢してトップ娘役に据えたことは、
歌劇団にも人事の責任があるのではないでしょうか。
でも・・・
かのちゃんよく頑張りましたね。
退団を考え始めてから1年。
『金色の砂漠』でも、いい娘役になってきた・・・と思いました。
フィナーレで白い衣装でみりおさんとデュエットダンスをする時の笑顔も
お互いに信頼関係のある、心からの笑みでした。
みりおさんのアドバイス「自分の人生なんで」を信じて、頑張ってきてよかったですね、と心からかのちゃんの、この1年の心情を察し、拍手を送りたいです。
花組 千秋楽
花乃まりあちゃんの花組ポーズ! pic.twitter.com/44Zx7MjbWn— tsukico (@ma_cha0904) 2016年12月14日
↑こんなにも明るく花乃まりあさんが「花組最高!」と叫ぶシーンを見ることができて、振り返ると苦難な道を、たくさんのハードルを超えて辿り着いた先には、必ずや「光輝く
時」が待っているのだ!
思えてきました。
何事も諦めない、自分との戦いに明け暮れるタカラジェンヌの一人として
輝く笑顔を手にしたかのちゃん
それはファンに「何事も諦めない」ことを教えてくれているかのようです。
12/13花組千秋楽*かのちゃん
大雨の中待つファンへの雨の中ごめんなさい!の言葉ですらかわいい♡ピンクのクラウンが可愛くてかのちゃんのかわいさが引き立ってました。大劇場卒業おめでとうございます。 pic.twitter.com/kZUx7XDfQX— ゆずはな (@meznem) 2016年12月13日
まだ・・・
『タカラヅカスペシャル2016 ~Music Succession to Next~』
東京宝塚劇場での『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』での舞台があります。
舞台に立つことの楽しさを存分に味わって
宝塚生活を楽しんで
東京宝塚劇場公演の千秋楽、卒業の日まで
思う存分の宝塚人生を過ごしてください。
花乃まりあさんの大劇場最後の日を振り返り、彼女の退団についての思いを綴りました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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