花組博多座『あかねさす紫の花』の作品としての感想
管理人・すみれ子は初演の花組、その後すぐの再演、雪組を観ています。
まだ若い頃。
第一次ファン時代のことです。
配役は・・・
初演・花組(1976年) | 再演・雪組(1977年) | 今日の博多座 | |
大海人皇子 | 安奈淳 | 汀夏子 | 明日海りお |
中大兄皇子 | 榛名由梨 | 麻実れい | 鳳月杏 |
額田女王 | 上原まり | 東千晃 | 仙名彩世 |
天比古 | 松あきら | 常花代 | 柚香光 |
以上です。
配役を比較したところで、
初演当時から40年以上が経過していて
私自身40歳以上年を取っているので(苦笑)、
作品に対して持つ印象も感想も、全く違います。
とても新鮮に心を響くことがいっぱい。
そして、さすがに柴田侑宏氏の作品です。
人の心の中にある永遠なるテーマ「愛」「憎しみ」・・、いろんなものが詰まってその中で葛藤する人々がとても綿密に描かれていますね。
『あかねさす紫の花』はあくまでフィクションで事実は不明だらけだそうです。
で、簡単にまとめると中大兄皇子(鳳月 杏)が、大海人皇子(明日海りお)の妃である額田王に横恋慕して、額田を無理やり略奪。
そして・・・壬申の乱が勃発した。
というお話になってしまいます。
↓↓ライブビューイングの映画館、プログラムは売り切れ(–;)
その額田王をトップ娘役・仙名彩世(せんなあやせ)さんが熱演されていました。
確かにこの女性なら兄弟が争う火種となってもおかしくはない!
そんな風に感じさせるだけの、女性としての知性と色のある額田でした。
姉であり、中大兄皇子の妃・鏡女王(桜咲 彩花)は自分の夫を妹が奪ったような形になり、中臣鎌足(瀬戸 かずや)に下る。
中大兄皇子は自分の娘・鵜野皇女(華 優希)を額田と交換するように、嫁にやる。
今の世の中からは想像できないような、権力で持ってしての女性のやり取りです。
この辺りが若い頃は「何? わかない? どうなってるの?」と思って『あかねさす紫の花』って大人の恋愛事情を描いているらしいけど、理解できない作品。
そう思っていました。
でも・・・
今回観てわかったのは、額田王が大海人皇子を慕っていたからこそ妃になったのも、額田の本心。
しかし、人の心には自分で気づかぬ奥底に眠るものが存在するものです。
どこかで中大兄皇子にも心寄せていたのでしょう。
↓↓ 3. 『あかねさす紫の花』の大海人皇子と中大兄皇子
コメント
私も行って来ました。
やっぱりプログラムは売り切れでした。
いいやい、来週は博多に行くもん。
帰りのバスで「私も昔、やったもんってミキちゃんが何処かで見てるね」とプログラムを買えたらしい人が言っていました。ミキちゃん?たぶん、安奈淳さんですね。
同年代より少し上っぽい方でした。
私は『for the people』の時から亜蓮冬馬さんが来ると思ってました。今回は肩にふわふわがありましたね。
ちはるCLUB さん
『for the people』の亜蓮冬馬さんといえば、リンカーンの息子であの長台詞をメリハリよく言っていた若手さんですよね?
あの時はびっくりしてすぐに「この子誰?」って調べました。
またプロイール、まとめますね。しばしお待ちを!