花組博多座『あかねさ紫の花』『Santé!!』ライブビュー観劇感想

花組

『あかねさす紫の花』の大海人皇子と中大兄皇子

今回、ライブビューで観たのは大海人皇子がトップスターの明日海りお(あすみりお)さん。

中大兄皇子鳳月 杏(ほうづきあん)さんというパターン。

別パターンでは、中大兄皇子・明日海りおさん、大海人皇子柚香光(ゆずかれい)さん、という役替わりあるそうですね。

 

鳳月杏さんは、渋い芝居がひかる人と思っているだけあって、中大兄皇子の強引な存在感がありました。

政治力があり、国のことを考えつつも、強引でわがままな権力者。

一方の大海人皇子も、実の兄に逆らえず妻を奪われて葛藤する姿を、丁寧に演じています。

 

ライブ中継は結構生徒さんには怖いのでは?と思いましたが、ほんの1mm視線が動いただけでもわかってしまうのですよね。

舞台をSS1列で観てもそこまではわからない。

公演DVDやスカステで観たとしても、そこまで鮮明には見えない。

そのぐらい演技が見えてしまいます。

 

↓↓吐息も聞こえる?

 

本当に吐息も聞こえていました。

「フッ・・」と音になるかならないかの吐息。

おそらく舞台のマイクとは別のラインで拾ってるのかな?

舞台を観ていてもそこまできずかない、微かなる息遣いにはびっくりでした。

それがまた切ない心情を、よろ切なく悲しく感じさせてくれたのです。

 

 

大海人皇子が中大兄皇子に刃を向けようとするラストシーン。

隣の席の男性が

「えっ、これで終わり?」と言ったのが聞こえました。

そうなんです、「これで終わり?」は初演の時に思ったことでした。

多分、このシーンから壬申の乱につながっていくと暗示だけしている手法ですね。

 

大海人皇子、中大兄皇子と額田王の関係

そしてラストシーンも、今だから奥深く考えることも、想像を膨らませることもできるようになったのだと思います。

 

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『あかねさす紫の花』の天比古

私は初演の時、この役がとても好きでした。

純粋無垢な心のみで生きている天比古。

個性が前面に出る役の方が似合いそうな柚香光さんが、心情をぐっと抑えた役所を演じているのを観て、上級生になり、作品経験も積んで、また花組二番手スターとなり進歩したと思います。

少年の頃から愛というより、無垢な憧れを抱き続けていた天比古の心が伝わってきました。

 

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『あかねさす紫の花』のその他の出演者

斉明天皇の花野 じゅりあ(はなの じゅりあ)さんはさすが!

出番は少ないながら、天皇という存在を感じさせ、こういう演技は娘役は不可欠。

 

中臣鎌足の瀬戸 かずや(せとかずや)さんも、ファンの間では別格スターなどと呼ばれていますが、本当にそうの通り。

 

ちょっと脇で光るスター、芝居を締めるスターも必要ですね。

 

そういう意味では銀麻呂の天真 みちる(てんまみちる)さんも、花組では重要な存在。

 

下級生の娘役さんでは、やっぱり鵜野皇女の華 優希(はなゆうき)さん、十市皇女の音 くり寿(おとくりす)さんなど新人公演で活躍中の生徒さんが可愛らしさに加えて、キラッとするものを感じました。

 

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↓↓4. 博多座公演『Santé!!』

コメント

  1. ちはるCLUB より:

    私も行って来ました。
    やっぱりプログラムは売り切れでした。
    いいやい、来週は博多に行くもん。

    帰りのバスで「私も昔、やったもんってミキちゃんが何処かで見てるね」とプログラムを買えたらしい人が言っていました。ミキちゃん?たぶん、安奈淳さんですね。

    同年代より少し上っぽい方でした。

    私は『for the people』の時から亜蓮冬馬さんが来ると思ってました。今回は肩にふわふわがありましたね。

    • すみれ子 より:

      ちはるCLUB さん

      『for the people』の亜蓮冬馬さんといえば、リンカーンの息子であの長台詞をメリハリよく言っていた若手さんですよね?

      あの時はびっくりしてすぐに「この子誰?」って調べました。
      またプロイール、まとめますね。しばしお待ちを!

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