水美舞斗はやっぱりすごい!と思った『CASANOVA』
柚香光さんと同期で95期生・水美舞斗(みなみまいと)さん。
柚香光さんよりは遅咲きながら、この1〜2年の活躍や成長は目覚ましいものがありますね。
『CASANOVA』でも女ったらしの神父であり、カサノヴァの子分的な存在になってしまう役を軽妙に演じて思いっきり笑わせてもらいました。
管理人・すみれ子が「えっ? マイティーってなんかすごい!」と思ったのは、忘れもしない2017年全国ツアー公演『仮面のロマネスク』の時。
ピカッと光る瞬間が見え、また芝居達者なことにもひかれました。
それから花組観劇時には気になる存在となりましたが、今回も水美舞斗はこういう風に演じるのね!という芝居が実に良い。
上級生スター・鳳月杏(ほうづきあん)さんの月組組替え後、どういうポジションで活躍するのか期待にワクワクです。
瀬戸かずやの芝居に惹かれた『CASANOVA』
瀬戸かずや(せとかずや)さんも花組の集合日の度にちょっとハラハラ見守っているスターです。
いや、瀬戸かずやさんのお芝居が大好きだから、別格スターと呼ばれつつもずっと花組を支えていて欲しい思いがあります。
それでも90期生で現役はただ一人。
去就は気になります。
『CASANOVA』ではヒロイン・ヴェアトリーチェの求婚者であり、ブルジョアのコンスタンティーノ役。
これが嫌味ったらしくないのは、瀬戸かずやさんの持ち味なんでしょうね(^^)
何を血迷ったのか「惚れ薬」を飲んでしまって、ゾルチ夫人と恋仲になってしまうのは、ちょっと抜けた一面のある好人物でした。
大人の色香ある鳳月杏のコンデュルメル夫人は歌唱力抜群
『CASANOVA』では女役として、アントーニオの妻であるコンデュルメル夫人を演じた鳳月杏(ほうづきあん)さん。
すでに月組への組替えが決まっていて、さらにはディナーショー開催など、これからどんなスターとなるのか(月組でのポジションも含めて)わくわくどきどきですが、『CASANOVA』では女役として怪しい魅力が満開でした。
そして女役でのキーで歌う鳳月杏さんの歌の上手さにびっくり。
ただ歌えるというだけでなく、女役・コンデュルメル夫人として情感たっぷりに聽かせてくれるので、以前に「ちなつ(鳳月)の芝居」にはうなったことは度々ありますが、『CASANOVA』では「ちなつの歌」にはまりました。
↓↓鳳月杏さんのコンデュるメル夫人
今回のCASANOVAはちなつさんこと鳳月杏ちゃんの存在感が半端ない。
リピート観劇も彼女の歌声が聴きたいために行ったようなもの。
「私を愛して」の楽曲が始まる頃からゾクゾクっとする。
あの美声、存在にすっかり虜。
コンデュルメル夫人は彼女のための役と言っても過言ではないわ。 pic.twitter.com/c2grExadh7— 怜架 (@red_moon11) 2019年3月8日
子分の猫達?を引き連れていますが、この猫がまたコンデュルメル夫人を「ご主人さま」と呼び、メイドカフェにいるかのようなのがファンタジックでもあり、面白いです。
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麗しい花男達が活躍する『CASANOVA』
花組の若手男役達。
綺城ひか理(あやきひかり)さん、飛龍つかさ(ひりゅうつかさ)さん、聖乃あすか(せいのあすか)さん。
大作1本物だと役が少ない?と思いきや、『CASANOVA』は役が多く、しっかり場面が与えられて健闘しているのことに、これからの成長が楽しみ〜です。
また退団する仙名彩世さんと同期で94期生の羽立 光来(はりゅう みつき)さん。
ゴンドラの船頭(?)のモモロ役でベアトリーチェと絡むシーンがあり、同期を見送る愛を感じつつ見入ってしまいました。
羽立 光来さんも歌がとにかく上手い。
花男の中で歌うまとして光っていました。
またさすがに専科の夏美よう(なつみよう)さんは「ココぞ!」という時にご登場で、空気をビシッと引き締めてくれますね。
↓↓4.花娘たちの活躍と時代の移ろいを感じる105周年
コメント
すみれ子さん
ムラ遠征を終えて家に帰ってきました。カサノバは前楽を観ました。当日立見で。立見2列目ゆえ前の棒につかまれないのは結構しんどいですね。既に三回もカサノバ観劇してる宝塚在住の知人を立ち見につき合わせてしまいました。夜の花組娘役さんお茶飲み会もおっさん二人で恥ずかしげもなく参加。華やかなパーティの場を乱してしまいました。。皆さんごめんなさい。
さてカサノバですが、まず服の色づかいが楽しげでいいですね。カーニバルのところとか。ラストでの赤色で統一した服(靴も)もイカしてます。
演者では鳳月杏さん、女役でもディープインパクトです。演技も歌もレベル高し。最後の挨拶での拍手は一番大きかったような。全く惜しい人を花組から出しちゃうんですね。これで月組での扱いがイマイチだったら小生怒りますよ。
仙名さん、今回はまさしくヒロインの役で良かったなーというのが率直な感想です。相手を思う感情が揺れ動くところの演技はさすがです。千秋楽のサヨナラショー、見たかったです。
明日海さんは、仮面のロマネスクでも思ったのですが、こういうチャラい女たらしの役がすごく似合います。女性との会話に余裕があるところが全くうらやましいです。
音くり寿さんの演じる猫?すごく可愛かったです。蘭陵王ではディープな役だったのに今回はいたずら子猫。演技にすごく幅がある娘役さんです。これからも楽しみです。
余談ですが、今回ムラで新人公演チケットをお譲りしたブロガーさんと初めてお会いすることができました。会った最初はお互いなんとなくぎこちないかんじでして、その後ハンドルネームで呼びあって会話するのが新鮮でした。周りから見たら変だったかも。ネットで繋がる縁を再認識しました。いい時代です。
うみひこさん
遠征を楽しまれたようで何よりでしたね(^^)
最近の宝塚って本当に男性ファン増加中、お茶会の花組娘役さんも喜んでいらっしゃったのではないかと思います。
私が参加したお茶会でもご夫婦での参加、実はダンナ様が熱心なファンというケースもありました。どうぞ大きな顔?でどんどん参加してください。
わ〜、私も『仮面のロマネスク』はどーしても観たくて、ゆきちゃんのプレお披露目の全ツ観ました。おっしゃる通り、ちゃらいのは明日海りおさんに似合いますね。
でもどこか誠実さのある「ちゃらさ」に好感を持っています。
(大空ゆうひさんヴァージョンも観ましたが、役者で「色」が変わるのがよくわかりました)
観劇後にまだまだ明日海&仙名のコンビでの作品を観たかったし、鳳月杏さんが欠けた花組がピンと来ないと思ったり・・・
でも「まだまだ観たい」と思わせてくれるところが「有終の美」なのでしょうか。
ゆきちゃんの大劇場卒業、みりおさんの退団発表、いろいろなニュースでどんどん寂しくなるのは、あまりにも楽しい夢を魅せてくださったせいね・・・なんて思っています。
不思議なネットでつながるご縁も、広げられるといいですね。
初めてコメントさせて頂きます。
私は第一次ファンは最初のベルバラの少し前、30年余り離れておりましたが数年前から第二次ファンになった新参者です。
CASANOVAの観劇レポを読ませて頂いて、ホント、ホントとうなずくばかり。
これ程同じような印象、感想を感じた観劇レポはめずらしいので、思わずコメントしたくなってしまいました。
宝塚がスター中心の演出になってしまうのは承知していますが、80名近い組子を上手く使えていないなあ。半分の人数でもできるやん?と感じることがしばしばあります。
ですが、CASANOVAは巧みな演出で若手の出番も十分に確保したうえで、スター中心に話が進み、音楽衣装ともに楽しく、美しく。スピーディで飽きさせない。
本当に、オリジナルの一本物でこんなに満足したの久々です。
次回作が楽しみな演出家さんですね。
おとぼけ男爵さん
ご訪問とコメントをありがとうございます。
私も初演のベルばら辺りからしばらく観劇、第二次ファンはこの10年ぐらいですから、失礼ながら年齢も同世代かもしれませんね(^^)
『CASANOVA』に同じような感想を持っていただいて、私も嬉しい限りです。
第一次ファン時代にも素敵な作品に出会いました。
でも、今の時代にふさわしい作・演出家さんが生まれ、育っていることに、これからまだいっぱい宝塚から夢をもらえる!と嬉しくなりますね。
昔は「カーテン前」という芝居が多かったのは、舞台機構上しかたないこと。
『CASANOVA』を観ながら、そうよね・・・「カーテン前芝居」はもう古いんだよね・・・なんて思ったりもしました。
若手作家さんには伝統を学んで欲しいので、やはり大御所の存在は大切ですが、あまり出すぎずにこういう作家さんの育成にももっと頑張って、いつまでもファンに夢をみさせてほしいですね。