花組『CASANOVA』観劇感想、明日海&仙名トップコンビラスト作

宝塚コラム
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2019年3月11日、宝塚大劇場を卒業する仙名彩世(せんなあやせ)さん。

新人公演ヒロインの経験なく、研9という学年で花組トップ娘役に就任が決まった時、歌に芝居に秀で、努力を重ねてきた娘役が花を咲かせた!と大いに沸き立ちました。

それから大劇場、東京宝塚劇場4作品での退団は惜しまれるところです。

・・・が、花組トップスター・明日海りお(あすみりお)さんが大人な男役としての魅力を際立たせることができたのは、仙名彩世という娘役がいたからこそ。(あくまで私的な想いですが)

彼女の活躍をしっかり観ようと宝塚大劇場へ赴きました。

この記事では明日海りお&仙名彩世トップコンビによるラスト作品となる、『CASANOVA』の観劇感想レポをお届けします。

 

↓↓『CASANOVA』ポスター

 

このポスター画像がまさに『CASANOVA』の主人公とヒロインの関係性をよく表しています。

ちょっと引き気味のベアトリーチェ(仙名彩世)と、ヒロインを追うカサノヴァ(明日海りお)。

 

 

作品としての『CASANOVA』の魅力

 

まずは作品として観た時の『CASANOVA』。

脚本、演出、音楽、舞台装置、衣装・・・、ここまで作り込んだ作品を宝塚のオリジナルで観られて、まさに拍手喝采でした。

隙なく綿密に作り上げられた大作は、ぐいぐいと客席を引き込んでいく。

また『1789 -バスティーユの恋人たち-』を手がけた、フランスの作曲家・ドーヴ・アチア氏のフレンチプップ系の音楽が秀逸。

衣装は有村淳氏が手がけたとあって、やはり素晴らしいのなんのって、豪華なことはもちろん、色彩もあざやかで心を浮き立たせてくれました。

 

花組公演『CASANOVA』初日舞台映像(ロング)

 

 

 

生田大和が作り上げた祝祭喜歌劇『CASANOVA』

生田 大和(いくた ひろかず)先生は、私の記憶に間違いがなければ、今作『CASANOVA』が1本物大作を手がけた初作品。

大劇場デビュー作となる、2014年『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』から5作品目で、こんなすごい作品を作り上げちゃったんだ!

思わずびっくりでした。

1994年上演の小池修一郎先生の『カサノヴァ・夢のかたみ』に影響されていることは、生田先生ご自身が語っていらっしゃいますが、生田先生のオリジナル性が感じられて、コメディータッチで明るく、爽やかな作品になったように思います。

正直、1本物の大作となると海外ミュージカルの上演がほぼ定番、もしくは小池修一郎先生しか頭に思い描けなかった宝塚。

ここに新たに若いエネルギーを感じさせる、座付き作家が成長していることを感じられて、非常に嬉しかったです。

(↑偉そうな書き方で申し訳ありません・・・ ^^;)

 

 

 

楽曲の素晴らしさが功を奏した『CASANOVA』

ストーリーが良くても、やはりミュージカルである限りは音楽はどうなのよ?というお話になります。

月組で『1978』が上演された時に、フレンチ・ポップスは斬新で驚きがありました。

その『1978』をてがけた作曲家・ドーヴ・アチア氏が宝塚作品のために楽曲書き下ろし?

最初にこのニュースを耳にした時、宝塚がどんどんグローバルになっていると思いました。

宝塚といえば、世界的ミュージカルの作曲家、フランク・ワイルドホーン氏とタッグを組んだり、彼のミュージカル上演はありましたが、今度はフランスだよ〜って感じ。

また美しい曲を安定した歌唱力で聽かせてくれるトップコンビ・明日海&仙名がいるからこそ!というのは、もちろんのことですが、最初から最後まで耳も虜にされました。

指揮者の塩田明弘先生ももちろん大のご活躍でした!

 

目も虜の『CASANOVA』舞台から衣装まで

舞台転換がスピーディーなのも、やはり若い作家さんの作品だからでしょうか?

宝塚大劇場の舞台機構を巧みに使って、観客の集中力をまったく途切れさせない緻密な作り。

これが作品を祝祭喜歌劇のサブタイトル通りに、奥深く、楽しくワクワクさせてくれるものになっていました。

衣装も本当に素敵〜!

みりおさん(明日海)のスタイリッシュな美しさが映えていた。

ゆきちゃん(仙名)の可憐な魅力も花開かせた。

とんでもなくびっくりしそうな色使いが、とても功を奏していてうっとりです。

 

 

 

赤いドレスの女性達に囲まれる、カサノヴァこと明日海りおさん。

充実感に満ちた笑顔がにほれぼれとしてしまいます。

 

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↓↓2. 明日海りお&仙名彩世の魅力が新鮮なCASANOVA

コメント

  1. うみひこ より:

    すみれ子さん
    ムラ遠征を終えて家に帰ってきました。カサノバは前楽を観ました。当日立見で。立見2列目ゆえ前の棒につかまれないのは結構しんどいですね。既に三回もカサノバ観劇してる宝塚在住の知人を立ち見につき合わせてしまいました。夜の花組娘役さんお茶飲み会もおっさん二人で恥ずかしげもなく参加。華やかなパーティの場を乱してしまいました。。皆さんごめんなさい。

    さてカサノバですが、まず服の色づかいが楽しげでいいですね。カーニバルのところとか。ラストでの赤色で統一した服(靴も)もイカしてます。

    演者では鳳月杏さん、女役でもディープインパクトです。演技も歌もレベル高し。最後の挨拶での拍手は一番大きかったような。全く惜しい人を花組から出しちゃうんですね。これで月組での扱いがイマイチだったら小生怒りますよ。

    仙名さん、今回はまさしくヒロインの役で良かったなーというのが率直な感想です。相手を思う感情が揺れ動くところの演技はさすがです。千秋楽のサヨナラショー、見たかったです。

    明日海さんは、仮面のロマネスクでも思ったのですが、こういうチャラい女たらしの役がすごく似合います。女性との会話に余裕があるところが全くうらやましいです。

    音くり寿さんの演じる猫?すごく可愛かったです。蘭陵王ではディープな役だったのに今回はいたずら子猫。演技にすごく幅がある娘役さんです。これからも楽しみです。

    余談ですが、今回ムラで新人公演チケットをお譲りしたブロガーさんと初めてお会いすることができました。会った最初はお互いなんとなくぎこちないかんじでして、その後ハンドルネームで呼びあって会話するのが新鮮でした。周りから見たら変だったかも。ネットで繋がる縁を再認識しました。いい時代です。

    • すみれ子 より:

      うみひこさん

      遠征を楽しまれたようで何よりでしたね(^^)
      最近の宝塚って本当に男性ファン増加中、お茶会の花組娘役さんも喜んでいらっしゃったのではないかと思います。
      私が参加したお茶会でもご夫婦での参加、実はダンナ様が熱心なファンというケースもありました。どうぞ大きな顔?でどんどん参加してください。

      わ〜、私も『仮面のロマネスク』はどーしても観たくて、ゆきちゃんのプレお披露目の全ツ観ました。おっしゃる通り、ちゃらいのは明日海りおさんに似合いますね。
      でもどこか誠実さのある「ちゃらさ」に好感を持っています。
      (大空ゆうひさんヴァージョンも観ましたが、役者で「色」が変わるのがよくわかりました)

      観劇後にまだまだ明日海&仙名のコンビでの作品を観たかったし、鳳月杏さんが欠けた花組がピンと来ないと思ったり・・・

      でも「まだまだ観たい」と思わせてくれるところが「有終の美」なのでしょうか。

      ゆきちゃんの大劇場卒業、みりおさんの退団発表、いろいろなニュースでどんどん寂しくなるのは、あまりにも楽しい夢を魅せてくださったせいね・・・なんて思っています。

      不思議なネットでつながるご縁も、広げられるといいですね。

  2. おとぼけ男爵 より:

    初めてコメントさせて頂きます。
    私は第一次ファンは最初のベルバラの少し前、30年余り離れておりましたが数年前から第二次ファンになった新参者です。
    CASANOVAの観劇レポを読ませて頂いて、ホント、ホントとうなずくばかり。
    これ程同じような印象、感想を感じた観劇レポはめずらしいので、思わずコメントしたくなってしまいました。
    宝塚がスター中心の演出になってしまうのは承知していますが、80名近い組子を上手く使えていないなあ。半分の人数でもできるやん?と感じることがしばしばあります。
    ですが、CASANOVAは巧みな演出で若手の出番も十分に確保したうえで、スター中心に話が進み、音楽衣装ともに楽しく、美しく。スピーディで飽きさせない。
    本当に、オリジナルの一本物でこんなに満足したの久々です。
    次回作が楽しみな演出家さんですね。

    • すみれ子 より:

      おとぼけ男爵さん

      ご訪問とコメントをありがとうございます。
      私も初演のベルばら辺りからしばらく観劇、第二次ファンはこの10年ぐらいですから、失礼ながら年齢も同世代かもしれませんね(^^)

      『CASANOVA』に同じような感想を持っていただいて、私も嬉しい限りです。

      第一次ファン時代にも素敵な作品に出会いました。
      でも、今の時代にふさわしい作・演出家さんが生まれ、育っていることに、これからまだいっぱい宝塚から夢をもらえる!と嬉しくなりますね。
      昔は「カーテン前」という芝居が多かったのは、舞台機構上しかたないこと。
      『CASANOVA』を観ながら、そうよね・・・「カーテン前芝居」はもう古いんだよね・・・なんて思ったりもしました。

      若手作家さんには伝統を学んで欲しいので、やはり大御所の存在は大切ですが、あまり出すぎずにこういう作家さんの育成にももっと頑張って、いつまでもファンに夢をみさせてほしいですね。

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