『はいからさんが通る』千秋楽ライブ配信に涙あふれる!作品感想

花組

『はいからさんが通る』感想・出演者たち

ここからは主な登場人物についての感想です。

伊集院忍・柚香光

初演のポスター画像を観た時から「まさに伊集院忍がここにいる」と想うような美しいビジュアルの柚香光さん。

大劇場公演ではそれから学年が上がり、花組トップスターという看板を背負う立場となり、以前にもまして懐深く、ヒロイン・紅緒を包みこむように愛する青年として舞台の上に存在していました。

千秋楽はライブ配信で観たので、ちょっとした表情の変化が舞台より捉えやすいというのもあるかもしれませんが、表現が細やかになった印象があります。

以下は少し辛口ですが・・・

柚香光さんは2013年、研5の時に芹香斗亜(せりかとあ)さん主演のバウホール公演『フォーエバー・ガーシュイン』で「こんなに光っている人って将来トップになるのだろうな」と思いました。

それ以降、新人公演主演をはじめ外箱主演を務めるなどスター街道まっしぐら!

本当にオーラがあってトップスターになるべく生まれてきたような人だとは思うものの、ダンスはピカイチながら他の実力は・・・。

苦労に苦労をかさねて、研15、研16・・・という学年でやっとトップスターになる生徒さんもいる中では、恵まれているはずなのに足りないものがあると思わざるえませんでした。

・・・が、ここへ来て「柚香光は変わった!」と確信できるモノが千秋楽の舞台にはありました。

文字にすれば「演技に奥行きが出てきた」なんて陳腐な表現しかできませんが、トップスターにふさわしい演者に急成長したと思います。

そして・・・

フィナーレの男役群舞はダンスが得意のれいちゃん(柚香)だけあって、「ダンスの」花組生たちを率いてみせる男役群舞がキレッキレで美しすぎる!

これを別バージョンの黒燕尾服で、そして生オーケストラで、宝塚大劇場で観たいーーーー!と心底思いました。

またハナちゃん(華)との白い衣装でのデュエットダンスも、見つめ合う二人の表情が幸せいっぱいで(きっと紅緒と忍さんの結婚式なのね)、これまた涙なくしては観られない感動シーンでした。

私が柚香光というスターにもっていたイメージは覆されて、これからの成長を見守っていたい生徒さんの一人になりました。

 

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花村紅緒の華優希

素直に突き進むお転婆娘・紅緒を好演した華優希さん。

可愛らしいだけでなく、お芝居が好きなのかな?と思わせてくれたトップ娘役就任作『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』。

今回も「あぁ、やっぱりこのひとはお芝居が好きなのだろう」と感じる場面がたくさんありました。

また花村紅緒像を通して、華優希さん自身もまた芯の強い、しっかり者であることが見て取れた気がして、花組トップ娘役らしくトップさんを立てて美しく愛されるトップコンビとして成長していってほしいものです。

 

 

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青江 冬星の瀬戸かずや

トップスター柚香光さんを支える形で、上級生でありながら花組二番手スターとして今作で活躍する瀬戸かずや(せとかずや)さん。

やっぱりお芝居がうまい!

そしてキザな台詞も似合う!

忍、紅緒、青江冬星の3人の場面などは、瀬戸かずやさんがいるからその場面が引き締まっていると唸ってしまいました。

今の花組に必要不可欠な存在ですね。

本来ならば下手のすっぽんからせり上がり、銀橋を渡りながら歌うはずであったろう、フィナーレ冒頭のソロにほれぼれとしてしまいました。

男役群舞ではれいちゃんがはけた後は瀬戸さんがセンター!

いや〜、これにも見とれてミーハーに「あきら〜!!」と叫びそうでした(苦笑)。

鬼島 森吾の水美 舞斗

水美舞斗(みなみまいと)さんもお芝居がうまい〜。

台詞の発声からして芯が通っているようでした。

鬼島の登場は幕が開いて1時間後ぐらい?(←記憶が曖昧です)

それでも存在感半端ありません。

柚香光さんとは同期でありながら、スターという点では遅れをとって花開いた感のあるマイティー(水美)。

正直、「うまい」という点では柚香光さんより上をいっているでしょう。

マイティーはまだまだ大きく成長するだろうし、これからが楽しみです。

 

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高屋敷 要の永久輝せあ

雪組の秘蔵っ子として成長してきた永久輝せあ(とわきせあ)さん。

1月の『DANCE OLYMPIA-Welcome to 2020-』で花組デビュー。

今作は花組生として大劇場お披露目というところながら、すでに花組に馴染んでのびのびと演じているように感じました。

永久輝せあさんは『三井住友カードVJAグループ』の看板となり、いずれトップか?と期待されている生徒さん。

このままのびのび大きく成長してほしいものです。

牛五郎の飛龍つかさ

新人公演主演の経験もある男役さんが?

そう面食らったのは飛龍つかさ(ひりゅうつかさ)さんが演じる牛五郎。

幕開きそうそうに紅緒にコテンパンにされて、それ以降紅緒を親分としたっている怪力が自慢の車引。

衣装ももちろんながら、お化粧も牛五郎になりきりで二枚目はどこへやら?

というのは褒め言葉で、この役を演じることで大きく脱皮した役者になるだろうと思いました。

でも・・・まだどこか恥ずかしさが残っているかな?

もっともっと脱皮できるはず!

そう声援を送ってしまいました。

 

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花乃屋 吉次の朝月希和

先般、次期雪組トップ娘役が決定して、雪組に組替えになる朝月希和(あさづききわ)さん。

実にしっとりとした色香があり、柳橋の芸者らしい気丈できっぷ良い。

見事でした。

現在の宝塚のトップ娘役さんは、華優希さん、星風まどか(ほしかぜまどか)さん、舞空瞳(まいそらひとみ)さんらのように可憐で、可愛らしいタイプとは真逆に大人の芝居がきちんとできる人をポンとトップ娘役に据えた今回の雪組トップ人事。

以外でしたが、宝塚5組の中にはそういう大人なカラーを出せる娘役がいるのはいいな・・・と思います。

 

 

↓↓3. 『はいからさんが通る』芝居達者な出演者たち

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