月組エリザベート2018観劇感想、愛希れいかの魅力満載!でもコメディ?

宝塚コラム

『エリザベート』という作品についての私感

まず最初に管理人・すみれ子の『エリザベート』歴をご紹介しておきます。

 

すみれ子の『エリザベート』初観劇はなぜか10年ぐらい前の東宝版でした。

エリザベートって妻としての努めも果たさずに、気ままに旅をして勝手な女性よね!

エリザベートという女性をそんな風にしかとらえられませんでした。

そして年月が経って、花組トップスター・明日海りお(あすみりお)さんのお披露目公演で初めて宝塚の『エリザベート』を観劇。

明日海りおさんの魅力が光り、クールで美しい氷の刃を想像させるトート閣下!はビジュアル的にファンを魅了するものでした。

しかし・・・

どこか、すみれ子の心には響きませんでした。

「どうして『エリザベート』がこんなにも人の心をひきつける作品なのか、わからない」と。

 

人間、人それぞれに感性が違います。

大絶賛される作品でも心に響かなかったり、駄作と評価される作品でも素晴らしいと思い熱狂することもあるでしょう。

人の批評は人の批評なのですよね。

 

スポンサーリンク

 

 

しかしその後、2016年に宝塚では9回目の上演となった宙組『エリザベート』。

偶然にも初日を観ましたが、グイグイと舞台に引き込まれて当時のトップスター・朝夏まなと(あさかまなと)さん率いる宙組生の作り上げた『エリザベート』の魅力のとりこになってしまいました。

一幕が終わった時に席から立ち上がることができないぐらい、もう私自身が舞台の中に取り込まれているような感覚があったのを今でも覚えています。

朝夏まなとさんのトートは、「死」という存在でありながらも人間臭く、暖かな血が通う存在でした。

そういうトートに実咲凜音(みさきりおん)さん演じるエリザベートが、ラストで腕の中に抱かれて微笑んでいることで、理屈ではなくエリザベートの人生にも納得ができたのです。

不思議ですね。

演じる人が違うと作品の世界が変わる。

これはどんな作品にもあることです。

でも、私自身も初めて東宝版『エリザベート』を観劇した頃より歳をくって分(笑)、エリザベートが放浪の旅をする以外に生きていく術がなかったことに共感できました。

 

↓↓【関連記事】2016年宙組『エリザベート』

2016宙組・エリザベート観劇感想から楽曲リスト、20周年の奇跡まで
宝塚大劇場でも大変なチケット難となった、今回の宙組『エリザベート』。 連日当日券に並ぶ人達で早朝から大劇場近辺はたくさんの人達が溢れていました。 立ち見席も完売という状況でしたが、私は幸運にも数回、観劇することができました。 ...

 

スポンサーリンク

 

宝塚ファンの中には、いつの何組のトートが良かった、エリザは○○さんが最高!

いろいろご意見はあるはずです。

・・・が、宝塚ファンに復帰して10年のすみれ子。

初演当時から10年あまりのことは映像を通してしかわからないので、リアルに観劇した『エリザベート』の中では、個人的に2016年版の宙組が作品として好き。

そんな前提のもとに、今回の月組公演『エリザベート』についての観劇感想を綴っていきます。

 

↓↓珠城トートと愛希エリザベートものラストシーン。たまちゃぴも私の中では、このラストの素晴らしさによって、エリザベートの人生に納得できる作品でした(^^)

 

↓↓3.月組『エリザベート』のすみれ子的な観劇感想は・・・

コメント

  1. うみひこ より:

    すみれ子さん
    月組エリザベートを観られたんですか。羨ましい。私は昨日日曜の朝10時からの東京の一般前売にトライしようと15分前にサイトにアクセスしたら、アクセス集中で行き着かずそのまま。結局オール売り切れ。東京は激戦すぎです。もう今回は諦めてライブビューイングにします。(それも取れるかどうか)
    幸運にも、新人公演だけはチケットあるんですけどね。

    私は実際の舞台のエリザベートを観たのは前回の宙組だけです。あら筋も知らず予習ゼロで朝5時並びの当日券観劇だったのですが、なんとも魅せられました。特にシシィ=実咲さんのお歌と演技に。体に電気が走ったような感覚でした。その後、早朝5時並びを2回してライブビューイングも観ました。登場人物の感情が伝わる芝居だったと思います。また純矢さんゾフィー、伶美さんマダム・ヴォルフがキャラ立ちしていたのが印象的。(ゾフィーはマジ怖いし、マダム・ヴォルフはエロい。)真風さんフランツのちょっと頼りない感じや、星風さん子ルドルフの不安定な感じも良かったです。

    その後、明日海さん主演の花組公演を映像で観ましたが、部分的にはいいね!と思うところはあったものの(シュヴァルツェンベルクやヴィンデッシュ嬢)、全体でいうと私も宙組公演の方が好みです。
    自分の中での比較・納得感のためにも、月組エリザベートは観たかったんですけどね。
    ああ、ムラに近い人はいいなー!

    • すみれ子 より:

      うみひこさん

      いつもコメントをありがとうございました。
      東京はムラ以上に、毎回の公演がチケット難なことを耳にしていますので、大劇場でもこの状況では通常より数倍のチケット
      難なのでしょうね。
      その中でもとーーーーっても競争率が高い新人公演チケットをお持ちというのは、すごいことだと思います。
      東京宝塚劇場は約2,000席。2,000人しか観られないのですから。
      なかには本公演よりレベルが高い、という声も聞かれた新人公演。お楽しみくださいね。

      さて・・・
      宙組『エリザベート』に電気が走った感覚をお持ちになられたのですね。
      私も宙組の『エリザ』は一人ひとりの生徒さんももちろんながら、トータルで調和のとれた質の高い作品になっていた
      と思います。
      実咲凜音さんは知性と教養あるエリザ像、しかも歌えて芝居もできて素晴らしかったです。もちろん、まぁ様トートも
      新鮮でした!

      同じ役でも持ち味の違う、愛希れいかさんが演じたら?ということは月組版では興味津津でしたが、明らかに違います。
      良い意味で!
      それを観られたことは嬉しいのですが、個人的には宙組版が全員で作り上げたバランスの良さを感じて好きでした(好みの問題?)

      ムラも10年ぐらい前はトップさんの退団公演でもフラッと当日券で観られました(汗)。
      今は大作でなくても難しいです。ってことは、劇団稼働率がいいのだから喜ぶべきことなのでしょうが、ファンは大変になってますよ(^^)

      新人公演をご覧になったら、またうみひこさんの感想も教えてくださいね(^^)
      お待ちしております。

  2. ちはるCLUB より:

    『エリザベート』まだチケットが取れてません。ファンクラブにお願いしてありますが、心細いものです。一般発売で買えたライブビューイングのチケットが何とか買えました。なぜ、売れ残ってるんだ?と思ったら月曜だったんですね。

    今回のキャスティングの違和感は紛れもなく「大人の事情」だと思います。
    ルキーニとフランツが逆ならばと美弥ファン以外の方も思っている筈。

    『歌劇』の対談で「ファンの方は美弥のルキーニが観たかった方も多いと思いますが、それについてどう思いますか?」と小池先生に訊かれ「フランツは私のイメージではないが〜挑戦」と「ルキーニじゃないこと」では無く「フランツを演じること」におきかえて美弥さんは答えています。

    『信長』の時の秀吉のようなものルキーニが観たかったと思います。2番手だし。

    風間さん、容姿は特に〜ですが演技に華があり、存在感がありますね。
    蘭世さん…、新人公演ではマダムヴォルフですよね?

    私は明日海、朝夏、東宝で井上芳雄、テレビで瀬名トートを観ました。
    この中では明日海トートが好きです。ルキーニは望海さん、フランツは北翔さんが好き。
    エリザベートは花総まりさんも観ましたが、誰もピンと来ません。今回、観劇出来て「ちゃぴが1番」になるでしょうか。

    ヴォルフの白雪さん、誰もが想定内ですね。妹さん、娘役かと思ったら男役の様ですね。途中で転向しそうなお姉さん似ですね。

    • すみれ子 より:

      ちはるCLUBさん

      いつもコメントをありがとうございます。
      キャスティングはもう大人の事情というのは、宝塚だけでなくつきものか・・・と思っていますが、逆に宝塚にはピラミッドシステムがある限り、
      キャスティングに制約もでるのだろうと思っています。

      星組で再演された「スカーレット・ピンパーネル」もそうですね、三番手さんに活躍の場がないのは????ってことで、ロベスピエールが格上げ
      とか。

      私は月組エリザはキャスティングの問題というより、トータルに観た時の作品の調和に違和感がありました。
      抜粋すると良い場面もあったのですが・・・、自分でもなぜかはわかりません。
      でも、一つ言えることは愛希れいかさんの魅力が光っていた、それだけですね。

      ちはるCLUBさんも観劇の機会がありますように!
      またご感想をお待ちしております。

      ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました