アンナ・カレーニナのあらすじ、見どころ、概要を解説!

宝塚コラム

 

アンナ・カレーニナのあらすじ

では、『アンナ・カレーニナ』とは一体どんなお話なのでしょうか。

一言で言えば、不倫です(;^ω^)

三角関係が織りなすドロドロ不倫、といったところ。

しかし、庶民の不倫とは違って貴族の高潔さは忘れないところがロシア文学、といった感じですね。

 

主な登場人物の相関図はこちら。

 

ポイントは、アンナの不倫を知ってもなお夫のカレーニンはアンナを許すところです。

今の私たちから見たら、結婚相手としてはカレーニンは完璧!

地位と名誉と経済力もある上に、不倫まで許してくれちゃう。

それなのにアンナはそんな夫を裏切って、かなりの悪女に思えますね(;^ω^)

 

それでも、人には理性で止められない愛があり、その愛が手に入らないなら生きる意味はない!というほどの情熱を持っている生き物。

そして、その愛を求めることがなぜ罪なのか?という深いテーマが込められています。

 

現代日本でも、「恋愛と結婚は別」なんていう価値観がありますが、100年前のロシアでもそのような価値観は人々の中で大きなテーマとしてあったように思います。

アンナにとってカレーニンは夫としては満点だけど、燃え上がるような恋ができる相手ではなかったのでしょうね~。

そして、ひょんなことで燃え上がるような恋ができる相手と出会ってしまった。

 

人間にとっての本当の幸せとは?罪とは?という壮大なテーマに観客は深く考えさせられます。

 

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アンナ・カレーニナの舞台化

凍てつくロシアで燃え上がるような恋。いかにも舞台化になりそうな物語です。

しかし、映画化・ドラマ化は何度もされていますが、意外にも舞台化は少ないようです。

日本での舞台上演の初演は1992年、東宝ミュージカル。

宝塚OGである一路真輝さんの代表作となっています。演出家は小池修一郎先生。

 

宝塚での初演は2001年雪組。演出家は植田景子先生。

以来、今回の月組が3度目の上演となります。

キャスト表はこちら。

 

アリョーシャ アンナ カレーニン
2001年雪組 朝海ひかる 紺野まひる 貴城けい
2008年星組 夢乃聖夏 蒼乃夕妃 紅ゆずる
2008年星組 麻尋しゅん 妃咲せあら 美弥るりか
2019年月組 美弥るりか 海乃美月 月城かなと

 

2008年は、バウワークショップというかたちで星組の若手生徒たちが2チームに分かれて上演しました。

先述の通り『アンナ・カレーニナ』は大人の不倫物語なので、当時の若手スターさんたちが演じたのは相当大変だったと想像します。

特にアンナはタイトルロールにもなっているほどの大役。

妃咲せあらさんは可愛らしいイメージだったので、かなりの挑戦だったはずです。

初演のメンバーはいかにも大人の恋が似合うお三方です!

 

キャスト表で気になるのは、今回主演を務める美弥るりかさんが、2008年星組でカレーニンを演じていること。

貴城けいさんによく似た美しいビジュアルと佇まいの美弥さんはどちらかといえばカレーニンっぽいイメージ。

主演として出演する今回はアリョーシャを演じてくれますので、前回は妻を取られる立場だった美弥さんが今度は奪い取る立場。

その演じ分けが非常に気になりますね!

 

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アンナ・カレーニナの見どころ

寒風吹きすさぶ1月の宝塚で、熱い熱い恋のお話。

なんだか、観劇後に駅まで歩く寒い道すがらにいろいろと考えさせられてしまいそうです。

そんな『アンナ・カレーニナ』の今回の見どころ。

それは先ほど書いたように、前回はカレーニンを演じた美弥るりかさんが今回はアリョーシャを演じるということです。

 

相手役は、実力的にもイメージ的にも申し分ない海乃美月さん。

苦しい恋に燃える人妻というくらげちゃん(愛称)が目に浮かぶようです。

さらに、カレーニン役にピッタリ!!の月城かなとさん。

月城かなとさんの驚くほど整ったお顔立ちの奥に見える影が、感情を抑えたカレーニンを的確に演じてくれそうです。

この布陣はもう観る前から絶対に間違いないと確信できるほどですね。

 

そんなキャスト陣の中で今回、月組ファンの注目を浴びているのが、キティ役のきよら羽龍(きよらはりゅう)さんではないでしょうか。

きよら羽龍さんは、現在なんと!研1です!

2019年の阪急電鉄の初詣ポスターに選ばれ、話題となりました。

 

 

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2018年に初めて舞台に立ったというのに、もう物語の主要キャストを務めるとは…!

入団成績は5番なので優秀生徒さんであることは間違いなし。

ポスターに選ばれたということは、容姿も舞台向きの華やかさがあるということでしょう。

劇団がいまイチオシのきよら羽龍さんとは一体どんな演技をする娘役さんなのか、大注目です!

 

↓↓3.アンナカレーニナ、やっぱり退団フラグなの…?

コメント

  1. ふくにゃん より:

    すみれ子様

    そうですね。そうした乱高下。ジェットコースター並みのハラハラドキドキも含めてのファンならではの醍醐味と割り切れればよいですね。
    ファンとしての第二次ブーム突入暦1年ですから、それでもこんなにわくわくそわそわに加えてハラハラドキドキにも見舞われるなんて『醍醐味』という言葉でくくれるのかもしれません。
    今月のバウ。ファントム東宝での観劇。2月の博多座。3月の大劇場。
    今年も毎日宝塚(スカステ導入しました)を楽しんでいきたいと思っております

    • すみれ子 より:

      ふくにゃんさん

      コメントをありがとうございます。
      いろんな意味でいつもドキドキ、ハラハラ。
      私も現在第二次ブームなのですが、これは昔から変わらないですね。
      今はネットがあるだけに情報も早く、これがまたハラハラ・・・(笑)。

      しっかり観劇予定ができてますね。
      私も明日は星組「エルベ」、「アンナ・カレーニナ」はライブビュー、次はバウ専科公演・・・
      気づけば着実に予定が入っています。

  2. ふくにゃん より:

    今晩は。いつも更新を楽しみにしております。
    1月20日のバウ公演に行きますので予備知識として大変参考になりました。ありがとうございます。
    ところで劇団の公式ニュース色々積もっていますので毎日今日あるかな?あるかな?と、、
    でも、あるとしても来週くらいでしょうとのんびりしてましたら、ありましたっ、。
    はああ、、色々一気に、あれこれ、驚くことばかり。
    まだ、心の動揺、ざわつきが収まりませんが、取り敢えず花組さん、新娘1就任、華優希さん、おめでとうございます。
    ですが、それにしても。
    ひとまず頭の中を整理致します。

    • すみれ子 より:

      ふくにゃんさん

      更新を楽しみにしてくださっている・・・嬉しいお言葉をありがとうございます。
      なかなかご期待に添えず更新が遅延することもありますが、見守っていただければ嬉しいです。

      本当に花組の情報が一気に出て、あれもこれも驚きでしたね。
      私も頭の中が整理がつかない状態になってしまいました。

      自分の頭の整理も兼ねて、華優希さんの次期トップ娘役就任と鳳月杏さんのことは書いたものの、他も気になることばかりです。

      まぁ、そういう「えっ?」という驚きもファンにとっては楽しみでもあるのですが・・・(^^;)

      2019年の宝塚。どうなるんだろうなぁ?なんて思いながらも、観劇を楽しんでいきたいものです。

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