『アンナ・カレーニナ』美弥るりか・ヴィロンスキー
『アンナ・カレーニナ』で美弥るりかさんが主演する。
そう知った時、いろいろあーたらこうたら思うところはありました。
しかしポスター画像を観るまでもなく、美弥るりかさんが美しい貴公子として舞台に存在するであろうことは容易に想像できたことです。
その期待を裏切らず、若い貴族の令嬢ならば誰しも心がときめいて、恋してしまいそうなヴィロンスキー。
しかも貴族で、軍隊でも出世頭という肩書も超一流。
冒頭から、若い貴族の令嬢に感情移入して美弥るりかヴィロンスキーに見とれていました(^^)。
アンナ・カレーニナと出会った瞬間、そして恋に落ち、愛し合い、愛に疲れ、最後には人生のせうべてをかけて愛した彼女を失う。
ヴィロンスキーの生き様をそのまま魅せてくれたのが、美弥るりかさんでした。
月組の輝く二番手スターでありながら、意外にも外箱単独主演は一度のみ。
宝塚バウホールでの主演も初めて?
アンナカレーニナのライブビューイングを観てきた!美弥さんが美しー!!
悲恋だから悲しいんだけど、宝塚だからちゃんと女子に見やすくなってるから大丈夫。(最近はエリザベートも1789も宝塚版しか観る気になれなくて)
泣けるけど、いいの!
そしてブルーレイが出ると!やたー!! pic.twitter.com/RqqZX8ZhTm— aya (@KATO_aya_) 2019年1月24日
それでも千秋楽の挨拶は上級生らしく、『アンナ・カレーニナ』という作品への愛を語り、専科からの特別出演・五峰 亜季(いつみね あき)さん、美穂圭子(みほけいこ)さんを労い、最下級生までもを大切にしてきたことが伝わってきました。
もちろんプレミアムチケットを手に来場した観客やライブ・ビューイングの観客への愛を伝えることも忘れません。
カーテンコールの最後には、降りてしまった緞帳前に一人でたって「きっとオフの美弥るりかさんってこんな人かな?」なんて思うぐらい、きさくに感謝の言葉と投げキッスを送って舞台袖へ去っていきました。
アレクセイ・ヴィロンスキー伯爵という、美しく情熱的な貴族が真の愛を貫く人生を生き抜いた。
そんな充実感に満ち溢れていました。
月組 #美弥るりか 艶美に
24日に千秋楽を迎えたアンナ・カレーニナ」の舞台写真を5枚アップしました✨(mh) https://t.co/DzIytrvUI6— 朝日新聞大阪芸能班 (@asahi_Ogeinou) 2019年1月25日
話がそれますが・・・
光月るう(こうづきるう)さんに「それでは主演の宝塚の愛の巡礼、美弥るりかです」と紹介されて、ずっこけそうだった美弥るりかさん。
次には「セクシー組長・光月るうさん」とやり返すあたり、美弥るりかさんのお茶目な一面をかいまみたように思います。
『アンナ・カレーニナ』海乃美月のヒロインは・・・
もう海乃美月(うみのみつき)さんといえば、新人公演時代からヒロイン経験も多く、安心してアンナを観られる!
そう思っていましたが、まさにぴったり!
この『アンナ・カレーニナ』には身近いフィナーレがついていましたが、美弥るりかさんとデュエットダンスを踊るシーンなんぞ、美弥るりか&海乃美月コンビを大劇場で観てみたいものと思いました。
どちらかといえば、清楚なイメージが強い海乃美月さん。
個人的には、艶っぽさみたいなものが加わるといいかな・・・なんて思ったのですが(^^;)
昨年の『エリザベート』で狂気の世界をさまようヴィンディッシュ嬢を演じた時、今一歩狂気に踏み込めていないもどかしさを、個人的に感じました。
しかし、今回の『アンナ・カレーニナ』では、「ヴィロンスキーへを愛するがゆえの苦しみ」から列車に飛び込んでしまう瞬間の海乃美月は、まさに狂気をおびたアンナ・カレーニナそのものだと感じました。
↓↓【関連記事】
『アンナ・カレーニナ』カレーニン月城かなとは大人な落ち着き
月城かなと(つきしろかなと)さん演じる、アンナの夫・カレーニン。
常識的で対面を重んじて生きてきた人物です。
このカレーニンを研10の月城かなとさんがどう演じるのか?
これも興味の一つでした。
道徳のお手本のように生きてきたカレーニンは「愛」や「恋」という感情で物事を考えることは全くできない堅物。
それが妻の不義を知って、ようやく妻を愛していたことに気づき、嫉妬という感情を自分が持つことを知ります。
あくまで感情をおさえた芝居。
苦しい役どころですね。
でも静かに淡々と、そして心の中にそっと妻や子供達を愛しているカレーニンを月城かなとさんは生きていると感じました。
うーーーん、ただちょっと「まだまだ大人」までに成長しきっていない部分がなかった訳ではありませんが(^^;)
↓↓3. 愛っていろいろあるんだなぁ・・・
コメント
初めてコメントします。
私も平日ながら、何とか代休をぶつけてライブヴューイング。
ほんと、平日なのに満席でした。
ライブヴューイングも回を重ねると、カメラワークの上手い下手が何となくわかってくるのですが。
あの、靴のアップは本当に素晴らしかった!。
そして今回はブルーレイ収録も兼ねてると聞いて、納得しました(笑)。
(酷い時は全体を全く映さず、顔のアップしか映さなかった時もありますから)
本当に観に行って良かったです!
ねこりんさん
ご訪問とコメントをありがとうございます。
「靴のアップ」に共感していただいて嬉しいです。
私もトップスターさんの退団公演のライブビューならばいざしらず、
なんでライブビュー?と思ったことも過去にはありましたが、『アンナ・カレーニナ』は突出してカメラワークの見事さに(もちろん作品の素晴らしさも!)にひきこまれました。
「平日にお休みをとって」観に行かれたねこりんさんはじめ、多くのファンが納得かな?
まだライブビューの余韻に浸っているぐらい感動でしたが、今日の美弥るりかさんの退団発表で「あの美しい貴公子」がより心に深く刻まれそうです。
また気軽にコメントいただければ幸いです。
ありがとうございました。
わたしもライブビューイング観ましたー♪
愛の巡礼 美弥ゆりかさんとセクシー組長 光月るうさんのご挨拶も楽しかったですw
平日なのに映画館もほぼ満席でびっくり!みんな、お仕事は?!←わたしは有休ww
でも休んでよかったー!
DVD…初めて買いたいかもしれない…(〃ω〃)
ひなたさん
コメントをありがとうございます。
ホント!「愛の巡礼 美弥るりか」と「セクシー組長 光月るう」には笑えましたね。
ここは映画館というのを忘れて、声を出して大笑いしました。
充実したカンパニーだったことがよく伝わって、良いライブ・ビューイングだったと思います。
有休ですか? それでも「観る価値」十分あったことでしょう(^^)