月組『夢現無双/クルンテープ 天使の都』観劇感想レポと美弥るりか

月組

『夢現無双』の主な登場人物達

宮本武蔵の珠城りょう

珠城りょうさんといえば、爽やかな体育会系の男役さん。

がっしりとして武蔵の風貌はこうだったのであろうと、武蔵そのものに見える好演でした。

剣豪としての所作、豪快な殺陣もかっこいい。

但し、武蔵の屈折した心もようを表現するには、すこし爽やかでスカッとしすぎ?

佐々木小次郎の美弥るりか

美弥るりかさん演じる佐々木小次郎は美少年であったとか。

その「美少年」という形容詞がぴったりなのが、みやちゃんの小次郎でした。

颯爽と町中を歩いていると美しい剣士。

ひとたび剣を抜いたら、妖艶な瞳が剣士の冷たさを秘めているのが、またまた小次郎ってこんな人物だったのよね?と思わせてくれる。

時折、舞台歴の長いスター(つまり上級生ということですが)というのは、こういう所が違うなぁ・・・と納得させてくれるのが、みやちゃんの小次郎なんだと思いました。

本当に退団が惜しまれます。

 

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本位田又八の月城かなと

本位田又八といのは、武蔵やお通の幼馴染ながら怠け者でいい加減。

まぁ、適当なところに人間味を感じる愛嬌のある人物ともいえます。

でも月城かなと(つきしろかなと)さんは、まじめな人なのでしょうね。

どこか本来のまじめさが見えてしまう(^^;)

月城さんが、いい加減で適当な人物を演じるって過去の作品にあったかな?と考えてみたのですが、思い出せません。

ある意味、一つのハードル?

新境地の役どころかもしれませんね。

 

お通の美園さくら

トップ娘役として大劇場お披露目だった美園さくらさん。

日本物でのお披露目ということで、ずいぶん勉強されたかもしれません。

楚々とした、そして武蔵への想いを秘めたお通として舞台にいることが感じられました。

昨年の『雨に唄えば』、そしてプレお披露目公演となった『ON THE TOWN』。

珠城りょうさんの相手役は3作目ながら、良い相手役として成長中。

 

↓↓3. 『夢現無双』で気になるあの人

コメント

  1. おとぼけ男爵 より:

    すみれ子さん、こんにちは。
    CASANOVAで良質なオリジナル作品に感動した私ですが、月組公演では演出が好みではなく、ちょっとがっかりしました。
    月組公演は3度観る機会に恵まれたのですが、夢現無双は何度見ても好きになれない作品でした。
    エピソードが散らかっていて集中できず、結局のところ小次郎の美しさと存在感、太夫と光悦の好演、武蔵の殺陣の迫力が印象に残っただけ。
    残念ながら剣の道を極めんとする男の成長物語を作品から感じ取ることはできませんでした。作品の脚本と演出が残念だったなあと感じています。
    でも、演者のパワーは観るたびに増していて、そこはさすがタカラジェンヌ、こんなに力のある方々なのにもったいない!と切に感じます。
    藤井先生のショーは基本好きなのですが、私は今回はこちらも今一つという感想でした。
    僧の衣装、当初は本物の僧侶が身に着けるような黄色い衣装だったのが、途中でエメラルドグリーンの衣装に変更されていました。
    本当の理由はわかりませんが、戒律の厳しい僧侶の衣装ですから何らかのクレームが入ったのではないかと推測できます。もちろん、単に地味だという理由かもしれませんけれど。
    製作上の勉強不足や準備不足が、曲や衣装の変更につながったのだとしたら演出家の責任は大きいのではないでしょうか。
    でも、みやちゃんとたまきちのダンスにはぐっときたし、みやちゃんの黒燕尾には、号泣してしまいました。(良い演出でした)
    ショーはもともと楽しいものなので、お芝居程がっかりしませんでしたが、やはり文句なしに楽しめる素敵な作品が見たいなあと思います。
    でも、なんだかんだ言っていても公演を観るのは本当に好きですし、最近は、女性演出家の質の良い作品が目に付くので、期待の方が大きいです。
    人それぞれだと思いますがすみれ子さんの感想レポには同意できる部分が多く、読ませていただくのを楽しみにしています。

    • すみれ子 より:

      おとぼけ男爵さん

      ご訪問とコメントをありがとうございました。
      私も正直なところ、斉藤先生の作・演出で「宮本武蔵」がどうなる?と期待が大きかった分・・・うーーん、ちょっと(汗)な印象が残りました。
      もう少しエピソードをすっきりさせることはできなかったのか?
      通した段階で時間オーバーで大幅なカットが入ったのか?
      生徒さん達が熱演されているだけに残念な思いはあります。

      ショーは衣装にも変更があったのですね。
      エメラルドグリーンの衣装は記憶違いかと思いましたが、情報をいただいて安心しました。
      105周年、星組、(特に)花組と「やってくれるじゃない、宝塚」と作品の質の高さとそれぞれの組カラーの素晴らしさを感じていただけに、今回の月組公演はなんだか物足りなさを若干感じています。

      理事長はあらゆる場で昨今の宝塚大劇場の稼働率を「100%超え」とおっしゃっています。
      でも生徒の力量頼み、一定の宝塚ファン頼みじゃなく、やっぱり作品の質の高さは大きく稼働率にもかかわってくるはず。
      新しい作・演出家の成長はファンとして楽しみですが、大御所的先生方にも感性を磨いてファンの心をゆさぶる作品作ってほしいですね。

      千秋楽まであと数公演、みやちゃんには大劇場の空間を思いっきり楽しんで卒業していただきたいと祈っています。

      拙いレポに共感・・・感謝です、ありがとうございました。

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