月組『夢現無双/クルンテープ 天使の都』観劇感想レポと美弥るりか

月組

『夢現無双』で気になるあの人

 

『夢現無双』は宮本武蔵にからむ登場人物が非常に多いです。

  • 沢庵宗彭(光月 るう)
  • 柳生石舟斎宗厳(響 れおな)
  • 本阿弥光悦(千海 華蘭)
  • お吟(楓 ゆき)
  • 新免無二斉(紫門 ゆりや)
  • 吉野太夫(海乃 美月)
  • 吉岡伝七郎(夢奈 瑠音)
  • 吉岡清十郎(暁 千星)
  • お甲(白雪 さち花)
  • 朱実(叶羽 時)
  • 吉野太夫(海乃 美月)
  • 辻風黄平(風間 柚乃)

ざっと思い出しながら書いてみただけでこんなにたくさん!

しかも、要所要所での芝居が光っているので見逃せない。

それだけ脇役でも光る人材が多いとも言えるでしょうね。

少し気になった生徒さんについて書いていきます。

 

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暁 千星の吉岡清十郎

武蔵が道場破りをする道場の主が暁千星(あかつきちせい)さん演じる吉岡清十郎

京にある道場の主ということで、はんなりと京言葉を話しつつ、剣を持つと凄腕という設定です。

そのはんなりさ加減に「えっ?アリちゃん(暁)かっこいい」なんて思う、色っぽさの中にある強さ、男らしさが私的に「今までにないアリちゃんの魅力」でした。

 

吉岡伝七郎の夢奈瑠音

吉岡清十郎の弟、伝七郎夢奈瑠音(ゆめなるね)さん。

新人公演ラストイヤーに『グランドホテル』で主演以来、はじめての大きい役では?と思った『夢現無双』の伝七郎。

セリフのきれも良く、殺陣もかっこよく今回の伝七郎はキラッと光っていました。

 

本阿弥光悦の千海 華蘭

千海華蘭(ちなみからん)さん。

今までの舞台でも脇でキラリーーンと感じることがありましたが、本阿弥光悦は絶品!

いや〜、これまたはんなり京言葉も見事ながら、立ち居振る舞いが素晴らしい。

刀剣の研ぎ師ながら「江戸時代初期の書家、陶芸家、芸術家」と言われている人物を隙きのない動きで見事に表現。

吉野太夫の海乃美月

海乃美月(うみの みつき)さんは、今公演は怪我のためにショー『クルンテープ 天使の都』は休演。

お芝居のみの出演です。

京の都で一番の遊女ですが、太夫ともなると教養高い。

本阿弥光悦役の千海華蘭さんとの芝居がありますが、二人のやり取りの中で当時の遊郭では太夫もさることながら、遊ぶ客にも教養を求められていたことがわかります。

月組の芝居の中で海乃美月さんは欠かせない娘役ですね。

 

 

↓↓4.書いたりないけど『クルンテープ 天使の都』のお話へ・・・

コメント

  1. おとぼけ男爵 より:

    すみれ子さん、こんにちは。
    CASANOVAで良質なオリジナル作品に感動した私ですが、月組公演では演出が好みではなく、ちょっとがっかりしました。
    月組公演は3度観る機会に恵まれたのですが、夢現無双は何度見ても好きになれない作品でした。
    エピソードが散らかっていて集中できず、結局のところ小次郎の美しさと存在感、太夫と光悦の好演、武蔵の殺陣の迫力が印象に残っただけ。
    残念ながら剣の道を極めんとする男の成長物語を作品から感じ取ることはできませんでした。作品の脚本と演出が残念だったなあと感じています。
    でも、演者のパワーは観るたびに増していて、そこはさすがタカラジェンヌ、こんなに力のある方々なのにもったいない!と切に感じます。
    藤井先生のショーは基本好きなのですが、私は今回はこちらも今一つという感想でした。
    僧の衣装、当初は本物の僧侶が身に着けるような黄色い衣装だったのが、途中でエメラルドグリーンの衣装に変更されていました。
    本当の理由はわかりませんが、戒律の厳しい僧侶の衣装ですから何らかのクレームが入ったのではないかと推測できます。もちろん、単に地味だという理由かもしれませんけれど。
    製作上の勉強不足や準備不足が、曲や衣装の変更につながったのだとしたら演出家の責任は大きいのではないでしょうか。
    でも、みやちゃんとたまきちのダンスにはぐっときたし、みやちゃんの黒燕尾には、号泣してしまいました。(良い演出でした)
    ショーはもともと楽しいものなので、お芝居程がっかりしませんでしたが、やはり文句なしに楽しめる素敵な作品が見たいなあと思います。
    でも、なんだかんだ言っていても公演を観るのは本当に好きですし、最近は、女性演出家の質の良い作品が目に付くので、期待の方が大きいです。
    人それぞれだと思いますがすみれ子さんの感想レポには同意できる部分が多く、読ませていただくのを楽しみにしています。

    • すみれ子 より:

      おとぼけ男爵さん

      ご訪問とコメントをありがとうございました。
      私も正直なところ、斉藤先生の作・演出で「宮本武蔵」がどうなる?と期待が大きかった分・・・うーーん、ちょっと(汗)な印象が残りました。
      もう少しエピソードをすっきりさせることはできなかったのか?
      通した段階で時間オーバーで大幅なカットが入ったのか?
      生徒さん達が熱演されているだけに残念な思いはあります。

      ショーは衣装にも変更があったのですね。
      エメラルドグリーンの衣装は記憶違いかと思いましたが、情報をいただいて安心しました。
      105周年、星組、(特に)花組と「やってくれるじゃない、宝塚」と作品の質の高さとそれぞれの組カラーの素晴らしさを感じていただけに、今回の月組公演はなんだか物足りなさを若干感じています。

      理事長はあらゆる場で昨今の宝塚大劇場の稼働率を「100%超え」とおっしゃっています。
      でも生徒の力量頼み、一定の宝塚ファン頼みじゃなく、やっぱり作品の質の高さは大きく稼働率にもかかわってくるはず。
      新しい作・演出家の成長はファンとして楽しみですが、大御所的先生方にも感性を磨いてファンの心をゆさぶる作品作ってほしいですね。

      千秋楽まであと数公演、みやちゃんには大劇場の空間を思いっきり楽しんで卒業していただきたいと祈っています。

      拙いレポに共感・・・感謝です、ありがとうございました。

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