天海祐希さんの素顔
宝塚での異例のスピード出世、スピード退団で宝塚ファンを驚愕させまくった天海祐希さん。
その竹を割ったような性格もまた、それまでのタカラジェンヌさんではありえないものでした。
タカラジェンヌさんにとって、ファンサービスもお仕事のひとつ。
一人でもファンを増やしたいと思うのは当たり前のことで、「ファン対応が素晴らしい」ということも人気のバロメーターのひとつとも言えます。
しかし、そこも天海祐希さんはイレギュラー。
- 22時以降の出待ち禁止
- ファンレターは直接受け取らない
- 早く動きなさい!とお茶会で説教した
などなどの逸話が残されています。
しかし、どれも意地悪でそうしていたわけではなく、ファンのことを思っての行動でした。
- お稽古で遅くなる自分をいつまでも待たせて、女性を夜遅くに帰宅させたくない。
- 役職はトップだけれども、まだ下級生である自分が手紙の受け取りでいつまでも楽屋口にいて上級生の楽屋入りの邪魔をしてはいけない。
- お茶会でファンが移動にモタついていると公演エピソードなどを話してあげられる時間がどんどん減ってしまう。
一見、「冷たい」「怖い」と思えてしまう行動ですが、行き着く先は「誰かのため」なんですよね。
合理的でとてもクレバーな方なんだと思います。
他にも、退団公演で大羽根を背負うことを拒否したとか、退団パレードをせずにファンクラブ全員に高級ワイングラスをプレゼントしたとか、本当に異例の対応が多かった天海祐希さん。
ただ、その中のひとつに、「舞台から客席を見るのではなく、いつも組子を見ていた」というエピソードも。
自分を支え、舞台に立たせてくれる仲間である組子はとても大切な存在なんだと思いますが、仲間への感謝は舞台上からではなく舞台裏でゆっくりやっていただいて、せめて舞台上では…
と、いちヅカファンとしては思ってしまいます(^-^;
退団公演の千秋楽でもそれは変わらず、組子へ笑顔を向けていることが多かったとか。
ファンに媚びを売る必要はありませんが、せめて舞台からは客席に素敵な笑顔を向けてほしいなあと思います。
そして月組での同志であり同期でもある姿月あさとさんも、天海祐希さんとかなり似た対応。
ファンへの対応はタカラジェンヌさんそれぞれに違う考えを持っていらっしゃいます。
その中で、「塩対応」と呼ばれるタカラジェンヌさんもたまにお見受けします。
しかし、このお2人までの塩対応はもはや潔い、ですね(^-^;
芸能界での親友は米倉涼子さんや内田有紀さん、マツコ・デラックスさんなど、やっぱり「サバサバ系」の方が多い様子。
どなたも芸能界のトップクラスで活躍している独身の皆さんなので、一人で仕事に打ち込む姿勢など、共感できることが多いのかもしれませんね。
天海祐希さんのこれから
タカラジェンヌとしての経歴も対応も、スーパーイレギュラーな天海祐希さん。
50歳を過ぎた今も独身を貫き通し、ご本人も「結婚はない」と断言しているので、きっとこのまま「役者」としての人生を全うされていくのでしょう。
一本筋が通っている天海さんらしいですよね。
そして幼稚園の時に抱いていた「役者になりたい」という夢を本当に叶えているのもまたすごいことです。
宝塚では100周年という大きな節目も迎えましたし、いろいろな節目にOGが宝塚イベントに出席することがあります。
しかし、天海祐希さんは一貫して不参加。
そこもまた「宝塚時代は、もう終わったこと」という筋の通しぶり。
今後もきっと宝塚とはあまり関わることなく、役者として更なる高みを目指して映像の仕事も舞台の仕事もバラエティーも、天海さんらしく活躍していかれるのでしょう。
2013年には心筋梗塞を発症しておられるので、どうかお体に気を付けてストイックになりすぎないよう、頑張ってほしいです。
伝説の男役、天海祐希さんまとめ
この記事では天海祐希さんのことを紹介しました。
天海祐希さんが退団してからもう23年。
いまだ宝塚内に語り継がれる伝説や、塗り替えられることのない記録。
天海祐希さんというスターさんがどれだけの逸材であったか、よく分かりますよね。
植田紳爾氏が、天海祐希さんのお母様に「よくぞ産んでくださいました」と感謝した、というエピソードも語り継がれています。
余談ですが、路線ノル香は天海祐希さんと同じ出身地です(^_^)
台東区出身の有名人は?と訊かれたら、ノル香はいつも「天海祐希さん」と答えます!
台東区民の誇りでもあり、宝塚の誇りでもある天海祐希さん。
これからの女優としての更なる活躍が楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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