真琴つばささんの舞台略歴
1985年 | 花組『愛あれば命は永遠に』 *初舞台公演 |
1991年 | 『ヴェネチアの紋章』セバスチャーノ、新人公演:アルヴィーゼ(本役:大浦みずき)/『ジャンクション24』 *新人公演初主演 |
1993年 | 『ル・グラン・モーヌ』(バウホール)オーギュスタン・モーヌ *バウ初主演 |
ー月組に組替えー | |
1994年 | 『風と共に去りぬ』スカーレット |
1994年 | 『花扇抄』/『扉のこちら』/『ミリオン・ドリームズ』(ロンドン公演) |
1994年 | 『風と共に去りぬ』(全国ツアー)アシュレ |
1995年 | 『ミー・アンド・マイガール』ジャッキー |
1997年 | 『EL DORADO』イグナシオ・デ・ルシア *トップお披露目公演 |
1998年 | 『WEST SIDE STORY』トニー *TAKARAZUKA1000days劇場こけら落とし公演 |
1998年 | 『黒い瞳』ニコライ/『ル・ボレロ・ルージュ』 |
1999年 | 『うたかたの恋』ルドルフ/『ミリオン・ドリームズ』 (全国ツアー) |
1999年 | 『螺旋のオルフェ 』イブ・ブランシェ/『ノバ・ボサ・ノバ―盗まれたカルナバル―』ソール |
1999年 | 『夢幻花絵巻』/『ブラボー!タカラヅカ』(中国公演) |
1999年 | 『うたかたの恋』ルドルフ /『ブラボー!タカラヅカ』(全国ツアー) |
2000年 | 『LUNA-月の伝言-』ALEX・月読(二役)/『BLUE・MOON・BLUE -月明かりの赤い花-』レイナ |
2000年 | 『ゼンダ城の虜』ルドルフ・ラッセンディル/『ジャズマニア』 |
2001年 | 『いますみれ花咲く』/『愛のソナタ』オクタヴィアン *東京宝塚劇場こけら落とし公演 |
2001年 | 『愛のソナタ』オクタヴィアン/『ESP!!』 *退団公演 |
初舞台後の組配属は花組。
しかし当時の花組下級生にはとんでもない数のスター候補性がひしめき合っていました。
1学年下に香寿たつき(こうじゅたつき)さんと紫吹 淳さん、2学年下に匠ひびき(たくみひびき)さんと姿月あさと(しづきあさと)さんという、のちのトップスターさんばかりが!
「花組の男役が栄えているときは宝塚が安泰」
という習わしもあるように、宝塚でいちばん歴史ある花組に期待の男役スターを揃える傾向があるのでしょうね。
しかも、「ダンスの花組」と言われているように、上級生も下級生もダンスの名手揃い。
そうではなかった真琴つばささんが思い悩んでしまったのも当然のような気がします。
入団成績も下位のほうで、あまり自信のなかった真琴つばささんはこの花組時代を「暗黒時代」と呼んでいるそうです(笑)
しかし、実家の強力な後ろ盾もなく基礎力も持っていなかった真琴つばささんの必死の努力を見ていた人はちゃんといました。
当時の花組のトップスター、大浦みずき(おおうらみずき)さんです。
↓大浦みずきさんとは?
↓真琴つばささんが唯一新人公演主演を務めた『ヴェネチアの紋章』。屈指の名ダンサーである大浦みずきさんに相応しい作品です。
大浦みずきさんの口添えで、研6でついに新人公演主演を射止めることとなりました。
その2年後にバウホール初主演が決定、そして月組へと組替えになります。
トップスターになるタカラジェンヌさんは、たいてい新人公演の主演を2回以上経験していることが多いと言えます。
しかし、真琴つばささんは花組時代の1回きり。
スター路線への道しるべをつけてくれたのは大浦みずきさんですが、そこからトップスターにまで上り詰めたのは、真琴つばささんのたゆまぬ努力と自己プロデュース力によるもの。
すごいですよね。
ほぼ同時にトップ就任した他3人の同期生たちはそれぞれにまったく男役としての個性が異なりました。
稔 幸さんは白馬に乗った王子様系、轟 悠さんはギリシャ彫刻のような隙の無い美しさと男くささ、愛華みれさんはキザな中にも甘さと繊細さがあり、真琴つばささんには都会的なシャープさがありました。
細身だけど骨太な、今で言う「細マッチョ」的な色気。
女慣れしていそうな、今で言う「チャラさ」。
そして、超絶イケメン。
特に、だらしなく着崩したスーツと気だるく流した髪が本当によくお似合いで…!
ご自分の個性に合うものをよくご存知だなぁ、とセルフプロデュース能力にも惚れ惚れしてしまいます。
↓轟悠さんとの着こなしの違い!!どちらもよくご自身の個性をご存知です。
最初の相手役には、前任トップ久世星佳(くぜせいか)さんの相手役だった風花 舞(かざはなまい)さんを。
風花 舞さん退団後は、いま超美人女優として大活躍されている檀れい(だんれい)さんを2人目の相手役に迎え、美男美女の佇まいは本当に眼福!といったところでした。
そして、当時2番手だった紫吹淳さんも真琴つばささんと少し似たような都会的なスタイリッシュさがありましたので、他の組にない大きな魅力がある月組でした。
↓明日海りおさんも思わず「はぁぁ!♡」とときめいてしまうかっこよさ!
そんな超イケメンの真琴つばささんですが、一方で女役として2度も大役に挑んでいます。
ご本人もよくご自身のことを「オカマと間違えられる」と自虐ネタにしていますが、こんな可愛いお役のときもあったんですね!
↓『風と共に去りぬ』のスカーレット!
↓『ミー・アンド・マイガール』のジャッキー!
きっとこういう女役としての経験が、のちに男役に戻ったときに活きるのでしょう。
最後に、真琴つばささんといえば、はずせないトピックスがもうひとつ。
ふたつの劇場のこけら落とし公演を担当しているということです。
新しい劇場のスタートとなる記念すべき1作目の主演を担当できることなど、舞台役者としてそうそうないことです。
しかも宝塚歌劇専用劇場のこけら落とし公演ならなおさらレアな経験です。
現在、皆さんが通っている慣れ親しんだ東京宝塚劇場がオープンしたとき、それはそれは盛大な一大イベントだったんですよ!
東京の劇場にこれだけのタカラジェンヌさんたち、しかもトップさんも正装で勢ぞろいすることなど今後あるでしょうか!
出初式まで行う様子が見えますね。お正月に着物1枚で皆さん寒そう~(~_~;)
このときはまだ劇場前の道路は車も通る一般道でしたから、通行止めにして警察も動員し、かなり大々的に式典を行ったのですね~。
この式典のあと、真琴つばささんが真新しい東京宝塚劇場で初日を迎えました。
ひとりの男役としても、トップスターになるまでの過程としても、トップになってからも、いろいろなトピックスに事欠かないスターさんです。
↓↓4.真琴つばささんが作った月組男役ユニット?!
コメント
ノル香さん
ふむふむ。なるほどなるほど。真琴さんの魅力が少し分かりました。音楽学校入学前から苦労されてたんですね。ある番組で同期の夏河ゆらさんとのトークには爆笑だったので、自分の中では面白いオバ◯◯というカテゴリーでした。こんなにカッコいいトップさんだったんですね。
壇れいさんとのトークで、中国公演では「楊貴妃の再来」とか言われちゃってさ!こっちには全然取材もないし!といったかんじの文句?を言い、それを聞いて壇さんがニコニコしてる、というのを見たことがあります。なんというか微笑ましい関係に思えました。たぶん人間的な器が大きい人なんだろうなと。友達になりたいタイプです。
@うみひこさま
ゆらさんも面白い人ですよね~なんだか71期って個性派面白ジェンヌ揃いで、そういう意味でも伝説的です。
壇ちゃんも自分の実力が低いことは重々承知していたと思うので、舞台もトークも必死にマミさんについていっている…自分はせめてビジュアル面だけでも力になりたい…!という感じでした。
いくらおしゃべり上手とはいえ、常にトークの中心になって時には自分を犠牲にして自虐ギャグで場を盛り上げるというのはなかなか大変なことと思います。
記者会見なり、公演MCなり、周囲はつい「またこの人が面白い話をしてくれるだろう」と甘えてしまいますしね…そういう意味でも責任感とリーダーシップのある、素敵な方なんだろうなぁと思いますね(^ω^)
うみひこさんおっしゃるとおり、まさに友達になりたいタイプです!
ノル香
はじめまして、いつも楽しく拝見しております。
真琴さんの母校はバレーボールで有名な「実践」とは別の渋谷にある有名女子大付属の「「実践」女子」だと思います。
絵美里さん
ご訪問とコメントをありがとうございました。
ご指摘いただいた「実践」と「実戦女子」について調べて見たところ、全く別の学校だとわかりました。
おかげで訂正することができました。
ありがとうございます。
@絵美里さま
ご指摘、大変助かりました!!ありがとうございます!
自分の記憶だけでしっかり確認をせず書いてしまい、反省しています…(+o+)
また何かお気づきのことがあったらご教示くださいませ
ノル香