花組『MESSIA』で活躍する花男役は?
とにかくトップスター・明日海りおさんの美しさがに目を奪われたことは、ここまでに書いてきました。
もちろんビジュアルだけでなく、トップ就任から丸4年を経て歌、芝居共にますます磨きがかかって脂が乗っているというのはコレだよね!的な円熟期のみりおさん(明日海)。
そのみりおさんを筆頭に、前作『ポーの一族』から二番手ポジションで活躍する柚香光さんも、今回はじっと抑えたような演技に大人っぽさを感じるようになりました。
柚香光が演じる山田右衛門作
柚香光さんが演じる山田右衛門作は、キリシタンであり、同じキリシタン達のためにマリア像を描く画家ですね。
作品中「伴天連(ばてれん)の絵」と表現されていたのは、つまり油絵。
柚香光さんと言えば、天性の華があってキラキラするタイプのスターさん。
こんなに感情を抑えた控え目な役というのは、記憶にないのですが初めてでしょうか?
難しい役どころだったのでは?と想像されますが、新たな魅力を広げるポイントになるような気がしています。
瀬戸 かずやはやはり別格スター!渡辺小左衛門
瀬戸かずやさんは、やっぱり存在大きいですね。
小西行長の遺臣であり、小矢野島に住むキリシタンのリーダー的存在。
花組の男役のポジションとしてもリーダー的な上級生で、役と花組での瀬戸かずやさんがリンクするようなイメージです。
メリハリのある台詞は聞いていて心地よいし、まだまだ花組を牽引して行ってほしい別格スターですね。
大悪党な鳳月杏の島原藩主
今回はキリシタンをこれでもかと思うぐらいにイジメル、島原藩主・松倉勝家役。
存在感もあって、いやーーー鳳月杏さんもまたいい役者になってきたと思わせるものがあります。
管理人・すみれ子は『金色の砂漠』でも鳳月杏さんの芝居にやられたーーーーと思ったことがあります。
新人公演主演、宝塚バウホール主演経験者ではありますが、路線とはちょっと違う?
でも、瀬戸かずやさんと同じく別格扱いなのだとしても、花組を支える重要な人材です。
天真みちるも花組を支える役者だった
『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』の東京公演千秋楽をもって退団する、天真みちるさん。
やっぱり惜しいです!
本当のお人好し的な善人から、今作のように島原藩主・松倉勝家に使える家老として「ここまでやる?」的な非道を強いる悪役までも、演じてしまう天真みちるさん。
花組のみならず、専科で各組への出演があってもいいのじゃない?と思っていただけに、天真みちるさんの退団は残念なこと。
とはいえ、こればかりはご本人が決めることなのでファンがあれこれ言うことはできません。
ただ、路線スターの育成に力を入れるだけでなく、天真みちるさんのようなスターを支えていける力量のある生徒さんを発掘し、育てることにも劇団には力を入れて欲しいと思います。
静の水美舞斗もかっこいい
大快進撃中の水美舞斗さん。
『MESSIAH』では徳川幕府側の松平信綱役。
熱くエネルギッシュに踊る人ながら、こういう落ち着いた役での「静」の水美舞斗も魅力的でした。
流石に専科の演技!一樹 千尋の益田甚兵衛
専科さんも定年などで人材減っている中、やはり一樹 千尋(いちきちひろ)さんのどっしりとした演技は芝居を引き締めていました。
貴重な専科生さんです。
↓↓8. 花組『MESSIA』で活躍する花娘役達
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