上田久美子・宝塚演出家の講演感想、年歴、経歴も探る!天才と呼ばれる所以を見た!

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【上田久美子先生講演会】困れば名作が生まれるタイプ?

このように、根本ではウエクミ先生とノル香の考え方の違いなんかも見えてきました。

しかし、根幹の考えがどうであれ、演出家として素晴らしい作品を作ってくれればそれでオールオッケー。

ウエクミ先生のこの「くだらん理由で制約すんなコノヤロー!!」というある意味中2病的な、盗んだバイクで走り出す的な反抗があれだけの天才作を生んでいるのだとしたら、もう大いにどんどん反抗してくれ!!というところです。

ウエクミ先生はご自身でも「浦島太郎状態」と言っていたほど、宝塚に入団してからあまりに忙しすぎて世間から隔離されていたそうです。

そして数年ぶりに竜宮城から出てみたらあまりの世間の変貌ぶりに驚愕、若者たちの感性などに危機感を感じた…と。

ノル香も20代前半の女の子たちと交流は多少ありますが、もちろんウエクミ先生がおっしゃるような情緒の薄いタイプもいらっしゃいます(笑)

一方で、若くても迫りくる理不尽なストレスに耐えて苦労をしている子もたくさんいますし、繊細な感性を持った子ももちろんいます。

受けるストレスというのが、今の時代ならではのものに姿を変えているだけで。

その変容を危惧するよりも、変容に見合った対処を頭をひねって生み出すこともまたウエクミ先生のおっしゃる「善」の誕生になるのではないかな~。

先生からしてみたら呑気すぎるのかもしれないですけど。

あ、ちなみに地球温暖化のこともすごく危惧していました(;^ω^)

温暖化してきたらそのように対処するしかない、死ぬときはみんな一緒なんだし、くらいにノル香は考えてしまいます。

そう思えば、宝塚のいろんな文化だって時代の変容から生まれたものがたくさんあると思います。

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例えば会の存在だってそうですよね。

ベルばらブームなどで熱狂的なファンが多くなり、スターさんたちを過激なファンから守ろうということで「ガード」という文化が生まれ、私設ファンクラブが生まれ、生徒さんの送り迎えをするようになり、代表さんという存在ができ、ファンクラブイベントとしてお茶会が始まり…

「困ったな、どうしよう」という状況から生まれる新しい文化で宝塚はここまで104年にわたって発展してきたと言ってもいいような気もします。

むしろこれは、ウエクミ先生が「困ったな、どうしよう」と言えば言うほど名作が生まれるなんていう可能性も?!

外見はジェンヌさんと見間違うほど美しくエレガントなウエクミ先生。

しかし、その中に燃えたぎる「絶対負けないんだから!」という熱さはひしひしと伝わってきました。あの大作レジュメで既に(笑)

ご本人は、

「今の世の中、こんなんでいいのか?!もっと危機感持てよ!昔は全然違ったじゃないか!」

と、この講演会で一生懸命訴えていましたが…

その反骨精神こそがウエクミ先生の創作エネルギーなのかもしれません。

そして先生が描きたい人間の姿はいつも苦悩であり、苦悩を描きたい作家はたいてい作家自身も苦悩しているものです。

もし過去の文豪がみんなハッピーだったら『斜陽』も『雪国』も『潮騒』も誕生していなかったはず。

ウエクミ先生自身も、もっと宝塚の作品を高尚な文学作品のような位置づけに押し上げたいという気持ちを持っているようでしたので、「もっとウエクミ作品を!」と願ういちファンとしては、「ウエクミ先生!どんどん苦悩してください!」という気持ちになりながら京都大学をあとにしました。

とはいえ、あまりに苦悩し過ぎて荻田先生のように退団されてしまったら意味がないので、そこそこ適度なところでお願いします(笑)

ウエクミ先生の情熱を浴びてノル香も鬼のごとくキーボードを打ち、長文になってしまいました…(;^ω^)

でも、本当~~~~~に今回の講演会内容の解読と解説と感想は難しかったです…(失神)

とんでもない長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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コメント

  1. おさひろ より:

    ノル香様
    こんにちは。
    ウエクミ講演会、凄く興味あったので、レポ嬉しいです。
    出来ればレジュメ、出版して欲しいほど。
    女帝3名の作品、好きです。
    ウエクミ先生の作品は、終わってからずーーんと心に残りますよね。
    ララランド見ましたけど、ウエクミ先生と同じように感じました。内容があまり残らない。
    だったら、もっとミュージカル的で良かったのに、と。
    茜さすのくだりも興味深いです。
    でも、そういう感情って、ある程度年齢を重ねないと分からないのかもなぁって思いました。
    宝塚って不倫ドロドロ、特に柴田先生作品多いですが、根底はどちらも魅力的で選べない、なんでしょうし、世間でも、女優の方や元オリンピック選手の方など騒がせてますが、その気持ち、分からないでもない。
    若い時は猪突猛進みたいなことありますし、まぁそれが若さでもある。

    そして、ノーマークだった星組公演、断然楽しみになってきました。
    ありがとうございました。

    追伸 バウでのステッカー大切な思い出です

    • すみれ子 より:

      おさひろさん

      ご訪問とコメントをありがとうございます。
      管理人のすみれ子です。

      本当に上田久美子先生の作品は、小説のように心の中にしっとりとした余韻を残し、
      味わい深いモノがありますね。
      作・演出家としてデビューされて以来、宝塚での上演作はすべて観劇しますが、その秀逸さには
      毎作品驚かされるばかります。

      確かに数々の名作を書かれた柴田侑宏先生の作品。作品としての奥行きのある作品と深さは、
      素晴らしいと思います。・・・が、おさひろさんがおっしゃるように「不倫」が描かれているのは
      私自身「うーーーん・・・・」と思ったりも(苦笑)。

      恋愛や結婚は時代と共に変化しているので、時代背景を考えれば、そういう形態にとらわれない時代
      を描かれているからなのだろう、と思っています。

      なにはともあれ、宝塚の作・演出家といえば、ほんの20年くらい前(でしょうか?)まで男性陣が
      しめていたのですから、上田先生、小柳先生といった女性がどんな活躍をしてくださるのか非常に
      興味深いところですね。

    • 路線 ノル香 より:

      @おさひろ様

      コメントありがとうございます!
      普通の公演と違ってこのような講演会はなかなかレポを書いている人が少ないですよね~。
      楽しんでいただけて良かったです!

      ウエクミ先生は一貫して「もっと自由な表現を!」と訴えていたようですので、演出家としてやはり窮屈さを感じているようでした。
      でも、そんな制約の中でこそ光る先生のようにも思えましたし、そんな反骨精神があったからこそあの講演会の内容になり、あのレジュメになったわけですもんね。
      悪いものになぜか惹かれてしまう、いけないとわかっているのにそちらに向かってしまう人間臭さをスミレコード内でこれからも絶妙に表現し続けてほしいです。

      そして観たあとに、「不倫はいかん!二股もいかん!……でも気持ちはわかる(-_-)」という激しい葛藤を残す作品作り、期待したいですね。

  2. なる より:

    路線 ノル香様

    初めまして、いきなりのコメント失礼いたします。

    このレポを読んで、本当に行きたかったと心底思っています(。-_-。)

    突然なのですが今、大学の卒業論文で宝塚歌劇団のことについて書いています。

    その中で上田久美子先生のことも書きたいのですが、どうしてもそのレジュメが読みたいのです。

    もし路線様がよろしければ下記に書いてあるメールアドレスにメールを送ってきてくださいませんでしょうか?
    そのままくれ、原本をよこせというのではないことではありません。

    いきなりで失礼なのは重々存じておりますが、ご協力くださると本当に嬉しいです。

    失礼いたします。

    • すみれ子 より:

      なるさん

      ご訪問とコメントをありがとうございます。
      管理人のすみれ子です。

      卒論のテーマに「宝塚」とおっしゃるファンがいること、オールドな一人の宝塚ファンとして嬉しく
      思っています。

      また改めて路線ノル香から連絡があると思いますので、今しばらくお待ちくださいね。

      女性の演出家も何人か誕生した宝塚ですが、「女性」とかそういうくくりではなく、一人の演出家と
      して、もう上田久美子先生の世界観はファンを魅了する要素がいっぱい。

      じっくりと研究してくださいね。(←一応エールのつもり ^^)

      研究を離れた視点でも、またお立ちよりいただければ幸いです。