CASANOVAの見どころ・あらすじを予習

宝塚コラム

 

『CASANOVA』主人公、ジャコモ・カサノヴァとは?

では、ここからは物語の内容に目を向けていきましょう。

まず、明日海りお(あすみりお)さん演じるジャコモ・カサノヴァとは一体どんな人物なのでしょうか?

 

ジャコモ・カサノヴァ
出身地 イタリア・ベネツィア
出身校 パドヴァ大学
身長 約190cm
誕生日 1725年4月2日
1798年6月4日(73歳)
家族 両親は俳優、5人きょうだいの第1子

 

ご両親は俳優ということなので決していい家柄ではないようなんですが、どうやら実父と養父は別のようで、実父が貴族であったおかげでしっかりとした教育を受けることができたそうです。

ジャコモ・カサノヴァはどの分野の学問でも優秀で、今で言う「知識人」のような人。

「なんでもよく知ってるなぁ~!」と人々の関心を集めていたのでしょうね。

加えて社交性に富んだ「人たらし」のようなので、その才能を活かして貴族たちと華々しい生活を送ります。

 

↓ジャコモ・カサノヴァの肖像画。私たちが想像する「貴族」のイメージ通りの人ですね~。本当は貴族ではないんですが。

 

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晩年には自伝本を出版しているので、カサノヴァがどんな人生を送ってきたのか、割と詳細な記録が残っています。

中でも特に、自由奔放な恋愛観を持っていた人、という面で有名なようです。

「人生を自由に謳歌しよう!」という信念のもとに、魅力的な女性を片っ端から!という自由ぶり(笑)

 

カサノヴァのすごいところは、自分の快楽のためだけに生きるのではなく、相手のことを必ず尊重するところ。

いま目の前にいる素敵な女性を本気で幸せにしてあげたいと願い、恋人として尽くしに尽くし、金銭的援助も厭わなかったそう。

「女性はみんな女神さ!」と言わんばかりに(笑)

現代で換算すると億レベルの資金援助をたくさんの女性にしていたそうですよ!

これなら何股かけられていようと許してしまいますね…(;^ω^)

 

女にだらしない、浪費家、ギャンブラーなどのちょっと悪いいイメージの言葉が並ぶカサノヴァですが、実際のカサノヴァはとてもパッショネイトで素敵な男性だったのではないかと想像します。

しかし、あまりに自由過ぎる生き方に、ついに脱獄不可能とされる「鉛屋根の監獄」へ投獄されてしまいます。

ここで「稀代の遊び人」も名運尽き果てたか…と思いきや、なんとそれさえも「人たらし」の才能で脱獄成功!

カサノヴァ以外にここを脱獄した囚人はいないそうですので、きっと看守などをうまく丸め込んだのではないでしょうか。

 

↓現在も残る「鉛屋根の監獄」。カサノヴァさん、一応ここに2年いました。

 

脱獄してすぐにカフェで優雅にお茶をしていた、なんて逸話も残っています(笑)

本当になんというか…漫画の主人公みたいな人ですね。

 

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↓そのカフェは今も現役!ここでカサノヴァがお茶していたなんて、ロマンがありますね。

 

しかし、その勢いもカサノヴァの若さあってのもの。

60歳になると現在のチェコにあるドゥフツォフという町にある城で図書館司書をして静かに過ごします。

名目上は図書館司書ですが、仕事などあるはずもなく。

城主や使用人たちにもろくに相手にもされず、有り余る時間を使って華々しかった若い頃の記憶を書き記し、自伝本の制作に没頭します。

どこに行っても人気者で「自由バンザイ!」と華やかな生活にすべてを捧げていたカサノヴァにとっては、この孤独な余生は耐え難いものであったと想像します。

それを紛らわすために、自伝本の執筆に夢中になったのではないでしょうか。

 

その証拠に、この自伝本では40歳までの記録で途絶えているそうです。

「思い出すと悲しくなる」ということで…。

やっぱり女性にモテモテだった30代までがカサノヴァにとっての絶頂期だったんですね。

 

↓↓3.ヒロイン・ベアトリーチェは実在の人物…?

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