CASANOVAの見どころ・あらすじを予習

宝塚コラム

 

『CASANOVA』初日間近!

ジャコモ・カサノヴァという、非常に興味深い歴史上の人物を題材にした『CASANOVA』。

ゆえに、過去にも宝塚では既に何度か作品化されています。

  • 1994年星組『カサノヴァ・夢のかたみ』(紫苑ゆうさん主演)
  • 1998年雪組『THE FICTION』(轟悠さん主演・バウホール公演)

1994年の星組公演は、現在も宝塚で演技の指導をされていらっしゃる紫苑ゆう(しおんゆう)さんの退団公演でした。

こちらはカサノヴァとルイ15世の愛人・ポンパドゥール夫人との恋愛物語でした。

 

1998年の轟 悠(とどろきゆう)さんのほうは、なんと一人舞台。

しかも、当時すでに轟さんは雪組トップスターで、『浅茅が宿/ラヴィール』の大劇場公演と東京宝塚劇場公演の間に、たった数日間のみのバウホール公演というとんでもなく異例の公演だったそうです。

 

 

大劇場千秋楽の数日後に『THE FICTION』は初日。

なんとお稽古期間は5日間だったとか!!

一人舞台ということは、とんでもない台詞の量。

他にも覚えることは山ほどあり、そんなことをたった5日間でマスターしたなんて…

しかも、発表が異様に遅く、急きょ各劇場で公演チラシをスタッフが手配りしたのだそうです。

なぜかこの『THE FICTION』は轟悠さんのウィキペディアにも載っていませんし、なぜトップスターである轟悠さんにこんな無茶な公演をさせたのか…いまだに謎です…

ご本人の要望だったのでしょうか…?

でも数年後に轟悠さんは「一人舞台はもう…(やりたくない)」ということをお話されているので、やっぱりかなりしんどかったのでしょうね(;^ω^)

その伝説の公演『THE FICTION』がカサノヴァを題材にした作品だったようです。

 

スポンサーリンク

 

ノル香の個人的な印象ですが、明日海りおさんというスターは、相手役さんと素敵なカップル像を演じる!とか、ラブラブコンビ!というよりは、孤高の存在というイメージ。

相手役を4人も迎えるというあたりにも、明日海りおといえばこの相手役!という印象がつきにくかったゆえのことのような気がしますし…

例えば…

  • 和央ようか(わおようか)さんといえば、花總まり(はなふさまり)まりさん
  • 柚希礼音(ゆずきれおん)さんといえば、夢咲ねね(ゆめさきねね)さん
  • 早霧せいな(さぎりせいな)さんといえば、咲妃みゆ(さきひみゆ)さん
  • 朝夏まなと(あさかまなと)さんといえば、実咲凛音(みさきりおん)さん

…といったような。

5年以上も長くトップスターでいらっしゃるのに、相手役と言えば!という印象がつきにくいのは、明日海さんが1人で輝くタイプのトップさんだからなのかな、なんて。

そういう意味で、この『CASANOVA』は多くの女性を一手に引き受けるプレイボーイという役柄が明日海りおさんにとてもよく合うような気がします。

生田先生と明日海さんがどのような役作りをしてくるのかまだ分かりませんが、これまであまり優遇された扱いとは言えない仙名彩世さんと最後は素敵なカップルになってくれることを願っています。

 

仙名彩世さん以外にも、副組長である花野じゅりあ(はなのじゅりあ)さんや桜咲彩花(おうさきあやか)さんなどの退団公演でもある『CASANOVA』。

花組を支える超実力派の娘役さんが大量離脱となってしまいます。

皆さんの最後の娘役姿も目に焼き付けたいですね。

 

初日は2月8日(金)。待ち遠しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました