『ファントム』での真彩希帆
※さてこのページでは路線ノル香よる、『ファントム』感想です。
真彩希帆さんはその高い実力で、望海風斗さんと「超実力派コンビ」としてチケ難公演を連発しています。
(劇団の発表でも常に早霧せいなさん&咲妃みゆさん時代と同じく稼働率100%超え。つまり連日立ち見が出ているということです)
特にその中でもお2人が「演じてみたい役」として以前から挙げていた『ファントム』のチケ難ぶりは凄まじいものでした(;^ω^)
夜行バスで東京駅に早朝ついたノル香は、朝ごはんをどこで食べようかと東京宝塚劇場付近をフラフラしていたら。
真冬の夜明け前の真っ暗な中に、50人ほどのファンが当日券を求めて劇場の隅に座り込んでいました…!
まさかあんな時間に人がいるなんて思っていなかったので、何気なく目をやった先の大勢の人に心臓が止まるかと思いました…(笑)
でも、そこまでしても「観たい!どうしても観たい!」と思わせるだけのトップコンビが演じる『ファントム』。
ノル香はかろうじて友の会で当てたB席1枚があったので、有難く観ることができました。
でも、ノル香は初演からずっと過去の『ファントム』はすべて観てきているため、そう簡単には褒めないよ~?なんてちょっと手厳しい気持ちで臨みました。
しかし…
ノル香がこれまで観てきたどのクリスティーヌ(ヒロイン)よりも、真彩さんのクリスティーヌは素晴らしい完成度でした。
「天使の歌声」という役柄ながら、過去にクリスティーヌを演じてきたトップ娘役さんはなぜかお歌が苦手な方が多かった、というのもあるかもしれませんが…
「歌が上手い」という評価を凌ぐほど、真彩さんの演技が本当に本当に素晴らしかったです。
田舎から出てきた「声は綺麗だけど素人」な娘が、エリック(望海さん)と出会って愛を知り、技術を知り、見事な表現力を得ていく役作りが実に見事でした。
特に、初めてプロ(劇団員)の前で心を解き放って歌った瞬間の「気持ちいい!!」という感情を歌声に乗せる技術。
エリックの顔を見てしまった瞬間の恐怖と動転、そして冷静になったときの「私はなんということをしてしまったのか」という激しい後悔。
自分からしつこく(笑)「顔を見せて、見せて」と懇願しておきながら…という、クリスティーヌとしていちばん難しい場面です。
真彩クリスティーヌは、ノル香がこれまで観てきたクリスティーヌの中でいちばん納得できる役作りを見せてくれました。
真彩さんはご自身でも「男役さんに寄り添うだけではない娘役になりたい」とおっしゃっていますし、望海さんもそんな真彩さんの気持ちを尊重しているようです。
トップさんに遠慮せずいつも堂々と声を重ね、芝居でもぶつかっていく真彩さんは、自立した女性を象徴するような「新時代の娘役」のように思います。
男役が花形とされる宝塚において、娘役さんはどうしても脇にまわりがち。
でも、お芝居で描かれる恋愛模様も現代を反映したものに変容していくなら、娘役像だって現代を反映してもいいと思います。
男役さんを肩を並べて組を引っ張っていく娘役。
ノル香はそんな「新しい娘役・第1号」として真彩さんをさらに応援したくなりました。
今後の真彩さんの役作りも非常に楽しみです!
『ファントム』BD
以上、このページは路線ノル香執筆の『ファントム』での真彩希帆さんへの感想でした。
↓↓5. 真彩希帆の素顔やこれから・・・
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